第3話
仕事が休日の日に町を散策することにした。
おしゃれな店でショッピングしてカフェでまったり……。
(これじゃいつもの休日じゃん……)
今日は幽霊の気配を思い出すための散策だ。
気を取り直して、幽霊の居そう場所を目指すことにしよう。
古い建物、廃墟らしき場所を写真を撮ったり、神社で参拝したり……あれ?
(これじゃただの観光じゃん……)
幽霊の気配を感じないんだから、しょうがないじゃん。
しかし、一億……
あきらめられない。
だって一億だよ!
はあ……深いため息を付く。
もう私には幽霊を感じることができないのかもしれない。
でも、それはそれで良い事なのかもしれない……。
幽霊とかって大抵、現世に未練があるから魂だけ残ってしまう訳で、なにも未練がなくて成仏できたのなら絶対良いことのはずなんだよなあ……。
金の欲って本当に人を醜くするもんだ。
少し自分を嫌いになりそうだ。
その時だった。
かすかに、本当にかすかに感じる。
幽霊の気配だ。
私は気配の方へ向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます