13.遺跡の内部へ~必死の形相で走らざるを得ない展開①~
インニェラ なか暗そうかな? 灯りとか出して準備して入りましょうか。
GM 遺跡に入ると、長い廊下が続いている。天井高と廊下幅は5m以上あり、広々とした印象を受ける。照明はついていないが、廊下の中ほどから外の光が差し込んでいる。
ミァンティール 結構広々した造り。
ガレナ 廃墟的なみずみずしい緑色の光だ……。
ナント 「広いな〜」小声。
インニェラ 「……どこか崩れてるかな? 光がはいっているわね」
ガレナ 「日の高い時間に到着できてよかったな、しばらくは探索の猶予もあるだろう」
ヤーン 「あっ、すごいよギーさん。ギーさんも入れるよ」
インニェラ 「ミァン、ナントとフロワ、警戒頼むわね」
フロワ 「任せてください」
ミァンティール 「ええ、任されました」注意しつつ進むよー。
ガレナ 物音がしないか、内部にこう……動物の痕跡とかがないかなどは気にしつつ進んでみますね。
ヤーン かばうができるように、フロワとガレナのすぐ後ろあたりを付いていくねぇ。
GM はい。では光の差し込んでいるところまでくると、壁に大きな穴がぼっかりと空いていることに気づくでしょう。
インニェラ 割れとるなあー。
GM 探索判定が振れるよ。後輩の目標値は9。先輩の目標値は16。屋内だが外もよく見えるから、ここはレンジャーでも判定できるようにしようか。
インニェラ (ころころ)18! ホホホホ!
ミァンティール (ころころ)16!
ヤーン (ころころ)16!
フロワ (ころころ)9!
ナント (ころころ)9!
ガレナ (ころころ)7!
GM 後輩の結果から。大穴から外を見ると、木々がなぎ倒されている事がわかる。なにか大きなものが通ったあとのようにも思えるだろう。
ガレナ 「ここは崩落が激しいな……? もろい材質と言うわけでもないだろうが。何かの力が加わったのか……」
ナント 「……なんか、でっかいの通ったあとない?」
フロワ 「……大きいというから、クマ程度の物かと思っていたがこれは……」
インニェラ 「そんな大きさではないし……クマは壁ぶち抜かないと思うわよ」
GM 続いて先輩の結果を。壊れた壁の残骸は主に外に散らばっている。このことから、壁が内側からぶち破られたのだろうと推測できる。
インニェラ 「これは……中から外に飛び出したあと? よねぇ……」
ミァンティール 「……何かが出ていった、跡のようにみえますね」 何か不穏だねぇ。
ヤーン 「……森のおっきな影って、ボクらが食べた熊だったらいいなーとは思ってたけど、これ絶対違うねぇ」
ガレナ 「この遺跡を巣にしているものがいた……ということか?」
インニェラ 「……まあ、出ていったのなら中にはいないかしら? 記録でも見つかれば正体が解るかもね」
ガレナ 「魔動機文明時代のものであるなら、最悪生き物ではなく、暴走魔動機と言うことも考えられるが……」
ナント 「うっ、目撃証言にどんどん信憑性がでてくるよ〜〜〜」
ガレナ 「どちらにせよ、あまり鉢合わせにはなりたくないものだな……」
ミァンティール まだ近くにいるのかな~どうなのかな~。
ヤーン どうかな~。
GM さて、先に進んでいきますか?
フロワ いきましょう。
GM はい。それでは先程周囲を警戒しながら進むと宣言を貰っていたので、異常感知判定が振れます。後輩の目標値は9、先輩の目標値は16でどうぞ。
インニェラ 危険感知?
GM いや、異常感知判定という判定が2.5から新たに追加された。ルールブック1の113Pね。
※異常感知判定……周囲に何かしらの以上や不自然さに気づくことができる判定。
ガレナ なるほどね。
インニェラ おっなるほど、見落としてました。
ミァンティール スカウトかレンジャー+知力Bっぽいね。
GM うんうん。ただしレンジャーは野外でしか危険感知判定をすることが出来ないよ。もうここは大穴のない場所だから、これ以降はスカウトとライダーのみボーナスが乗るようになる。
ヤーン ライダーで異常感知できるから、これはオッケーですかね?
GM ヤーンは【探索司令】を持ってるから大丈夫だよ。では判定をどうぞ。
ミァンティール (ころころ)17。
ヤーン (ころころ)17。
インニェラ (ころころ)3。
フロワ (ころころ)12。
ナント (ころころ)12。
ガレナ (ころころ)4。
GM では結果を出そう。
・廊下の異常
ナントとフロワが廊下の中央部分の床を注視すると、タイルが少し盛り上がっているところがあることに気がついた。盛り上がったタイルは、今いるところから3m離れたところまで敷かれているようだ。
ミァンティールとギーは、床に加えて壁にも目を配る。一見すると5m毎に縦線の模様が付けられている見えるが、よくよく観察すると、その線は鉄で出来ていることが解る。
ミァンティール ほほん……?
ヤーン あぶないやつだねぇ。
GM 異常感知判定でみつけたものを読み解くには探索判定が必要です。
ミァンティール 探索しておきたいね。
ヤーン しとくねぇ。
フロワ やろう。
GM 後輩の目標値は9、先輩は16だ。
ミァンティール (ころころ)16。
ヤーン (ころころ)17。
フロワ (ころころ)11。
ナント (ころころ)10。
ガレナ 気づいていなくても振れますか?
GM 見つけたひとに教えてもらえれば振れるよ。
ガレナ 了解です!
ヤーン ニェラなら、ミァンとギーが壁に目を向けた時点で気づいてそうな気もするねぇ。
ナント 「廊下のあそこ、なんかタイルが盛り上がってる」指をさして伝えよう。
ガレナ 「タイルが……?」(ころころ)7! タイルほんとに?
ミァンティール 「これは……壁の材質ですが、等間隔で異なるものが設置されているようではありますね」
インニェラ おしえてもらった。(ころころ)5。
GM オーケー、では結果。
・異常の正体
ナントとフロワは、盛り上がった床は感圧板であることに気づいた。これを踏んでしまったら罠が発動するだろうと思い至る。
一方ミァンティールとギーは、床の感圧板を踏むと、壁面から鉄の壁が飛び出し、閉じ込められるシステムになっていることに気づくだろう。
インニェラ 「……。(何かあるのはわかるが何なのかは全然解らないので、ミァンの解説を待っているときのポーズ)」
ガレナ 「……。(木の根でも張って床が盛り上がってるのかなって思ってるときの顔)」
フロワ 「………」ふたりみてる。
ナント 「うわ、あれ罠だ。あれふむとやばそう」
ミァンティール 「成程……その床と連動している訳ですか。迂闊に踏まないでくださいね、閉じ込められます」って情報かくしか。
ガレナ 「え……なんだって? 閉じ込め……?」歩き出そうとしたところで止まる。
ナント 「ガレナまってまってまって」つかんだ。
ガレナ 「ぐえ」首がギュンする。
インニェラ 「はいはい。踏まなきゃいいタイプね? OKOK」
ヤーン ギーさんからおしえてもらってふんふんってしている。ミァンさんの解説に任せます。
ミァンティール これ場合とびだす壁のとこ居たら大変なことならない?
GM そうですね、挟まれてダメージ受けます。
インニェラ バチーン‼ される。
ミァンティール やだー。
ヤーン こわいねぇ!
ガレナ (笑)
GM 罠を回避するならば、飛び越えるしかなさそうだ。幅跳び判定に成功すれば感圧板を踏むこともなく先へ進めるぞ。
ナント 飛ぶか。飛ぶのか。
インニェラ 3mかあ。
GM 幅跳び判定は冒険者レベル+敏捷B。ただし、金属鎧を着ているものは-4のペナルティ修正がある。目標値は10だ。
フロワ 金属鎧、俺だ俺だ。
ヤーン ヤーンもだねぇ。
ガレナ おれもだおれもだ。
GM 5mの助走をつけて幅跳びをするなら+2のボーナス修正があるよ。
インニェラ 「これ壁は触ってもいいの? スイッチは床だけ?」
GM 触らないほうが懸命だろうとミァンティールとギーは感じてると思うよ。
ミァンティール ふふふ(笑)。
インニェラ ぷう‼
ミァンティール 「壁に触れるのも避けた方が良いかと」いっとこ。
フロワ 「とんちじゃないんだぞ。おとなしく触れずにいてくれ」
インニェラ 「違うわよ、壁に触ってもいいんなら他の人にもかけられるって思っただけ」
ガレナ 「隅を歩いてもダメか? はしっこまでぎっちりある?」
ナント 「そこまではわかんないけど、たぶん跳んだ方がいいよ、これは」
フロワ 「跳べるか? この距離。リルドラケンなら翼があるが……」
ガレナ 「範囲はどこから……どこまでだ?」
ナント 「3mくらいかな……」
ガレナ 「そんなに単純な罠があって……よく、その巨体の影とやらは閉じ込められずにいれたもんだな……」
ヤーン 「単純におっきいからじゃないかなぁ」
フロワ 「歩幅が3mより大きいとか……」
ガレナ 「なるほどな……」3m歩幅。でっかいなあ……。
インニェラ 「挟まったけどビョインって開いたのかもね」
ヤーン ギーさんはどうなるのかな?
GM ギーとストーンサーヴァントは自動成功にしておこうかな。
フロワ 金属鎧……ぬぐか。
ガレナ 鎧ぬいで……ぽーいって放り投げて……ジャンプするか……。
インニェラ 【真語レベル6・レビテーション】行使します。MP6消費。
GM レビテ使うやん。判定どうぞ。
インニェラ (ころころ) 20。「ではお先に……」スーッと浮き上がって感圧板エリアを抜けていった。
GM 優雅に歩いていったあの人。
ミァンティール 流石だわ。
インニェラ このMPは使い魔から出しておきますわ(使い魔残りMP4)。
GM 使い魔からMP消費了解。賢いな……。
インニェラ (白いカエルがMPを押し出されて肩でプーッとふくれている……)
ガレナ かわいい。
インニェラ 壁触ってもよければ他人にかけられるウォールウォーキングもあるんだけど、レビテは術者だけなのよね。
ガレナ 「あっズルい!なんてやつだ……」着用しているよろいを一時的にはずすことは可能?
GM 可能だよ。脱ぎさえすれば-4のペナルティ修正は受けないよ。
フロワ ぬぎますう……。
ガレナ ぬぎましょう……。
ヤーン ヤーンは翼を出すよ。
GM おや、ここで翼を使ってしまうかい?
ヤーン 10秒で飛べるとは思うんだけどな。
ミァンティール 戦闘中の効果いいの? ってことだと思う。フィールドだし戦闘と同じ時間感覚で使えるかも怪しいし。
GM そうそう。それにヤーンは固定値が9あるから、金属鎧脱げば1ゾロ出ない限りは失敗扱いにならないよ。
ヤーン なるほどー。じゃあ最後に跳ぼうかな。
GM それじゃあ、跳躍判定を1人ずつどうぞ。助走をつける場合+2してね。
ミァンティール (ころころ)18。
フロワ (ころころ)11。「よっ」びょん。
ガレナ (ころころ)17! なに?
ナント めっちゃとぶじゃん?
フロワ めちゃめちゃとぶ。
ナント おいていかないで?
ガレナ よろいをはずして解き放たれてしまった。
ナント (ころころ)……1ゾロ。
GM ナントさん……。
インニェラ ナント・モ・ナラナイ……。
GM ナントは助走をつけたが、飛び上がるタイミングで蹴躓いてしまった。
ナント 「あ」挟まれた気がするな?
GM カチ。
インニェラ 「あっ」
GM 感圧板が踏まれてしまう。
ガレナ 「え ナント!?」
ヤーン わーーー。
インニェラ 閉じ込められるほうだといいな。はさまれたら「ナン」と「ト」になっちゃう。
ミァンティール 跳んだ後うしろの様子振り返って、あっ……ってなった。
その瞬間。やってきた入り口の方から ガン! ガン! ガン! という鉄がぶつかり合うような音が聞こえてきた。振り向けばその音が何なのかすぐに理解が出来るだろう。鉄製の扉が双方の壁から現れ、通路をどんどん塞いでいっているのだ。
ナント 「カチっていっ……げっ」
フロワ 「……」後ろを見て目を閉じる。
インニェラ 目を閉じるな‼
ガレナ 「ナント! ひとまずまっすぐ走れ! 挟まれるぞ!」
ヤーン 「うわーーーボクまだ跳んでないのにーー」
ナント 「あーーーーーーッ‼ ヤーンごめーーーーん‼」
ヤーン もう踏まれてるから走っちゃっていい? 跳んだ方が良い?
GM 罠は既に発動している。これは走って行く他ないだろう。
ミァンティール ガッチャンコ順番にきてるわけだ。
GM そうです、これは全員は走ったほうがいいだろうね。うかうかしていたら巻き込まれそうだ。廊下はあと30mほどはありそうだぞ。
インニェラ 敏捷度10なんですけどお!
GM 全力移動しな!
ヤーン ギーさんと一緒にダッシュダッシュ‼
ミァンティール 走れ走れー。
ナント 「ごめーーーーーーーーーーーーん‼」
ヤーン 「ぜーいんだっしゅ~~~‼」
GM ガン! ガン! ガン! ガン‼ 鉄と鉄がぶつかり合う音が、すぐそこまで迫ってきているぞ。走れ! 必死に!
ナント 「うわーーーーー思ったより早い」
ガレナ 「ははは! まさか罠もしっかり生きてるとはなあ! フロワ! 俺たちも奥へ!」
ナント 「すごいいま生きてるって気持ち‼」
フロワ 「よし、それだけ喋れるなら大丈夫だな」
ガレナ 「そいつはよかった! その気持ちはずっと持ち続けてくれ!」
ヤーン 「生きようねぇ‼」
GM 脇目も振らず、君たちは必死に走った。ギリギリ壁に追いつかれそうなところで廊下を抜け、エントランスのような場所に出る。振り向けば、廊下に通じる道は鉄の壁に阻まれてしまっているだろう。
ガレナ 「いやあ、やられたなあ」コンコンと壁を叩いてみるが……ぶあついなあ……。
フロワ 「まあ……こういう罠がある、ということは、言い換えれば別の出口もある、と言えますし……」
GM 退路を絶たれてしまった。ここから出るには、別の道を探す必要があるだろう。
ミァンティール 「巻き込まれず何とかなったのが、不幸中の幸いではありましたね」分断してたら大変だもんな。
インニェラ 「そうねえ……とりあえずはぐれなくてよかったわ。とりあえず鎧着て?」
ガレナ 「ああ、少し時間をもらう 皆は息を整えてくれ」先ほどはずした装備を着用しなおしておきますね。
フロワ 「着脱しやすい鎧にしておいてよかった…」着ようね鎧ね。
GM 了解。フロワとガレナは金属鎧を装着し直した。
ガレナ 「俺がもう少し、鉄道神王へ祈りを上手く捧げられれば突破できたんだろうが……」
GM そうだね、ガレナがレベル7になったら壁ぶち壊すことができるようになるからね。
ヤーン 「ガレナとフロワ、鎧脱いでてよかったかもね。走りやすかったでしょ」
ナント 「ぜい……ハァ……すみません……」仰向けになってる。
ヤーン 「どんまいだよ~」ギーさんもナントのほっぺをペロッとしてくれる。
インニェラ ところで…あなた人間だから運命変転してもよかったのよ。
ナント 忘れていましたね。
ミァンティール ふふふ(笑)。
インニェラ 私も今「人間だったな…」とおもった
ヤーン (笑)
フロワ まあまだ戦闘あるかもだし……。
ヤーン 戦闘で輝く為に残ってたかもしれないし。
ナント また出るかもしれないし……帰って1ゾロ。
GM 1ゾロは僕らのすぐそばに……。
ナント やめて!
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