12.遺跡前の異変
GM さて、ここからはマップの後半になる。といっても、2つしかないんだけどね。
後半チェックポイント
・チェックポイント6 鬱蒼とした樹林
・最終チェックポイント 遺跡前
インニェラ はーい。
GM 穏やかな湖畔を出発したのは7時としよう。そこから2時間かけて二手に分かれた獣道に戻り、鬱蒼とした樹林へと向かっていくから……11時になるね。
ガレナ 結構歩くよなあと思っています。冒険者、健康。
インニェラ 気軽に街から3日の村とか徒歩でいくもんね。
GM 戦士系、魔術師系問わず脚力も体力もすごいよね。
インニェラ 「馬でも使えればもっと早いんだけど、森のなかだからねえ……太陽が大分高くなったわね」
ヤーン 「ギーさん、足早くないしねぇ」
ガレナ 「ああ、とはいえもうじきじゃないか?」
・チェックポイント6 鬱蒼とした樹林
草をかき分け道なき道を進んでいくと、徐々に森の様子が変化していく。陽の光はほとんど枝葉に遮られ、木々の色はくすみ、大気中のマナに乱れが生じている。
ナント わあ……。
ガレナ なんだなんだ……。
ミァンティール あら、あまり環境よろしくない方?
GM ここでは探索判定を振ることができる。目標値は後輩が9、先輩が15。
インニェラ (ころころ)16。
ミァンティール (ころころ)21。
フロワ (ころころ)13。
ナント (ころころ)10。
ガレナ (ころころ)7。
ヤーン (ころころ)……1ゾロ。ギーさん?
GM ギーはマナの乱れを嫌がっているようだな。ヤーンに寄り添ってる。
インニェラ かわいいね。
ヤーン 「調子悪そうだねぇギーさん……」なでなで。
インニェラ 「空気がよくないようね……」
ガレナ 「ああ、かなりこう……宝珠にもんにゃりくる」
インニェラ 「胃腸みたいなものなの? それ……」
ガレナ 「重要な器官という意味では同じようなものかもしれないな……」
フロワ 「俺も尾がむずむずします」
ガレナ 「フロワのそれは危機感知にもかかってるからな、すると少々気をつけて進んだほうがいいか……?」
GM さて、では後輩の結果からいこう。フロワとナントが雑草をかき分けながら辺りを調べてみると、レールの残骸を見つける。残骸は点々と森の奥へ続いているようだ。
ナント 「なんだろこれ」
フロワ 「……? 鋼の残骸……いやレールかな」
ガレナ 「ん? ああ本当だ。昔はこちらまでレールが繋がっていたのか」
GM つづいて先輩の結果。インニェラとミァンティールは、周囲の木々に異変が起こっていることに気がついた。幹の至るところに細かい弾痕がついているのだ。
ヤーン 弾痕。
GM この弾痕は見識判定がふれる。目標値は15。
ミァンティール おっ、します。
インニェラ セージないんだわ! (ころころ)11‼
GM おしい、クリティカルなら解ってた。
インニェラ いい出目ではあった。
ミァンティール (ころころ)16。足りた。
ナント えらーい!
ヤーン ミァンさすが~。
GM ではミァンティールだけ気づいた。この弾痕は炸裂弾を撃ったときのものだ。
インニェラ 「このへん見て頂戴。ガンの弾痕だわ」
ミァンティール 「ええ……しかもこれ、炸裂弾を使った跡のようですね」木がかわいそうだな……ともなりながら。
GM メリアだもんねえ。
インニェラ 「野盗の根城なのかしら? とはいえ線路も潰れているようだから、実入りもないでしょうし……」
ヤーン 「炸裂弾かぁ……でも根城だったらここでぶっぱなすかなぁ?」
フロワ 「冒険者かもしれませんよ」
インニェラ 「注意するにこしたことないわね。気をつけましょう」
ヤーン 「はーい」
ガレナ 「了解だ。狩猟用なのだとしても、こちらが獣に見間違われないとも限らないからな」
ミァンティール 注意はしながら、でも先を急ごうねぇ。
GM では、更に奥へと進んでいく。
・最終チェックポイント 遺跡前
木々に紛れるようにして建つ建造物が見えてくる。地図と照らし合わせれば、ここが鉄道ギルドから依頼があった遺跡であることが解るだろう。みたところ、侵入できる入り口はひとつのようだ。
ナント おっ。
ミァンティール 遺跡だぁ。
ガレナ 「お、あれじゃないか? 木々の隙間に……石壁のようなものが見えるだろう」地図を掲げつつ。
ナント 「あれかあ」
インニェラ 「おー……おお、思ってたのとちょっと違うわね」
GM 遺跡の入り口は固く閉ざされている。
フロワ 「ん、閉まってますね……それはそうか」
ガレナ 「進入口は……順当に行けばこの扉なのだろうが、開きそうにないなら他に探す必要があるなあ」
インニェラ 「さっき戦闘のあともあったし、探し屋がチェックしているはずだけどこのあたり、他の人がきていないか確認したほうがいいわね。それは私が調べてくるから斥候は遺跡を……ああ、そうだ」
ナント 「はい」
ガレナ 「どうした?」遺跡を眺めていましたが振り返ります。
【インニェラによる”冒険者の不文律”についての質問】
チェックしておくわ、ガレナ、フロワ、ナント。"新しく発見された遺跡の探索権"は誰にあるの?
フロワ 「ふむ……」
GM 冒険者レベル+知力Bで思い出してもいい。目標値は8。
フロワ (ころころ)10。
ガレナ (ころころ)14。
ナント (ころころ)6ゾロ!
GM では、全員思い出すことが出来た。【遺跡探索は早いもの勝ち】。
ナント 「遺跡探索は、早い者勝ち」
ガレナ 「見つけたものや見つけたものに、探索を委託されたものが優先的に行える……んじゃなかったか?」
フロワ 「見つけた者が権利を放棄しなければ、ですね」
インニェラ 「OK、"入った奴が勝ちなのでは?" とか思っていたらどうしようかと思ったけど……解ってるなら問題ないわ。」
ヤーン 「分かっててえらーい」にこにこ。
GM 入り口の壁をみれば、探し屋がつけたであろう印が付けられているな。
インニェラ 「めんどくs……えー……時に複雑な仕組みだけど、ギルドの管理のために必要なことよ。こないだの……冒険者同士で争うな、みたいなことも含めてね」
GM いまめんどくさいっていった?
インニェラ いえ?
ヤーン (笑)
ミァンティール ちゃんと言い換えた。えらいよ。
インニェラ 「遺跡が大規模だったに発見者の手に余る場合は委託されたり、共同で調査が行われることもある。今回は探し屋の見つけた遺跡が鉄道ギルド経由でこちらに回ってきているわけね」
ナント 「なるほど」
インニェラ 「お互いトラブらないようにしましょってこと。……じゃ、始めましょうか」
ナント 「わかった!」
ガレナ 「了解だ、では”頼まれた”仕事を始めるとするか。託された以上責任をもってな」
フロワ 「ええ、信頼を受けてここにいるわけですからね」
インニェラ というわけで入り口の調査はお願いして、私この周囲を調べて参りますわ。さっき弾痕とかがあったので、探し屋以外の人間がウロウロしてるんじゃないかとおもっておりまして……。
ミァンティール あーそれは確かにねぇ。そっち調査こちらも行こうかな? いける?
ヤーン ギーさんも行く?
GM それは好きにして構わないけど、全員いくと新人3人が残ることになるよ。それは懸命ではないかも。
ミァンティール ほんほん。ならとりあえずセーブしておいてもいいかもな。
インニェラ ミァンは入り口見たほうがいいとおもう。ちょいちょい駆け出しと先輩で目標値が2つある判定きてるから。
ミァンティール OKOK、そうしておこう。
ヤーン そうだねぇ。
GM じゃあインニェラのみ探索判定をどうぞ。目標値は17。
インニェラ 「ちょっと扉のほう確認してもらえる? 私この周囲を調べてくるわ」
ヤーン 「わかった~」
インニェラ (ころころ)12。解らなくて帰ってきました。
ガレナ 毛虫いた?
GM 毛玉いました?
インニェラ 「毛虫いたけど触るとやばそうなやつだったからそっとしといてきた……」
ナント 「そう……」
ガレナ 「賢明な判断だ。俺はまだキュアポイズンは使えないからな」
ヤーン 「毛虫見つけるのほんと得意だね?」
インニェラ 「なんか見かけたらかわいいな~元気かな~とおもって取ってきちゃう……」
GM 子供かな?
フロワ 「虫に構わないであげてくださいよ」
ガレナ 「……そういえば、俺は遺跡でずいぶん長い間寝こけていたわけだが……あの場合、探索権は俺にあったのか?」
インニェラ 「いえ? 遺跡に眠っていたティエンス、つまりガレナ、貴方の取得権が私にあったのよ」
ガレナ 「ええ……つまり俺は権利者ではなく、遺跡側のものだったってことになるのか」
インニェラ 「でも今の貴方は貴方のものよ。そういうものだわ、冒険者って」
ガレナ 「なるほど、それは確かに……。複雑な仕組みだなあ」
フロワ (……もしかしてガレナって、先輩が虫を拾ってくるノリで発見されて持ち帰られたんじゃないだろうか…)
GM ありうる(笑)。
ヤーン GM、流石にギーさんが入れるような遺跡じゃないよね。
GM 外見的にはギーが入っても問題なさそうに思うよ。
ヤーン おっけー。
GM さて、扉を見るんだったね。扉は鉄製でかなり重厚な作りをしている。入り口には鍵がかかっているようだ。
ミァンティール 扉にまず罠とかないか調べる所からかな? それから解除とかかしらね。
インニェラ マスターキーであけてほしいときは言ってくださいね。
ミァンティール マスターキー……。
GM 扉を調べるならば探索判定。鍵を開けるなら解除判定になるね。どちらの目標値も9だ。
ガレナ OKまかせて!
フロワ ふふ(笑)。調べますね一緒に。
GM 探索判定は全員可能だが、解錠判定は代表者1人でお願いします。
ガレナ そうしたらまず扉の確認をしてみましょうか(ころころ)7。
GM いい扉だなあ。
インニェラ いい扉だなあ~。
ガレナ 良い扉でした。
ミァンティール ひとまず調べるを。(ころころ)18。
ナント 探索判定! (ころころ)10!
ヤーン たんさく~。 (ころころ)16!
フロワ 探索します。 (ころころ)6ゾロ!
ナント えらーい!
インニェラ フロワえらい。
ガレナ すごい天才が居る。
ヤーン フロワ君凄いね!
ミァンティール えらいねー。
ガレナ こと草と扉において右に出るものは居ない。
フロワ そんな……嬉しいか微妙な褒め言葉を。
GM ガレナ以外はこの扉に罠などはみられなことがわかるね。鍵だけがかかってる。
フロワ 「罠、なさそうですね」
ナント 「ないっぽいね」
ミァンティール 「ええ、恐らくその点は大丈夫かと」
ガレナ 「お? そうか? 鍵は……かかっていそうだったな。開けられそうか?」
フロワ 「ナントなら俺より器用だったと思うが……」
ナント 「やってみようか」
ヤーン 「がんばって~」
ミァンティール がんばれー。
ナント (ころころ)……7。
GM ガキッという嫌な音がした。鍵穴にスカウトツールが引っかかったな。
ナント 「あ”っ」
ヤーン あっ。
インニェラ ギャン。
GM 上手く開けられなかった。
フロワ 「………」
ガレナ 「なんか嫌な音した」
ナント 「開かない」
フロワ 「だめか……」
ナント 「詰まった」カリカリカリ。
ガレナ 「大丈夫か? そーっと……そっとだぞ。ツールをはずすんだ、中に針が残らないようにな……?」
GM ナントはそっとスカウトツールを鍵穴から抜くことが出来た。1ゾロではないからまだツールは使えそうだ。
ナント 「うん、うん……よし、外れた……」よかった。
インニェラ 「開けましょうか~??」(じり……)
ヤーン 「……壊す?」モールちゃき。
ナント 「……いいんですか? いいんですか??」破壊をしていいのか?
フロワ 「ヤーン先輩やめてください、蛮族じゃないんですから……」
ナント 「ごめーん」
ガレナ 「ずいぶん昔のものではあるが、これだけ傷みが少ないとなると高い技術で作られている……それだけ頑丈なはずだ」
ヤーン 「マスターキーって、鍵詰まってる時でも大丈夫なのかな~って思って」
ミァンティール この場合のマスターキーって つまりさ……(目を伏せる)。
ヤーン 「魔動機文明のやつだもんねぇ。すごいどっしりしてるし。一回どうにもなんなくって壊したことあるけどねぇ」
インニェラ (杖を掲げて寄ってくる)
フロワ 「破壊して開いたとして、中に敵がいたら位置を知らせてるようなものですしね。」自分もやってみようか……?
ガレナ 「ああ、あまり大きな音は立てたくは無い……な」
インニェラ おいおいお前たち、目をそらすな私から。
ヤーン (笑)
ミァンティール (笑)
ガレナ スイ……(目をそらす)。
インニェラ フロワやってごらん……。
ミァンティール きみたちが託された仕事だからできるところまでがんばれ……の気持ち。
フロワ いってみよう。(ころころ)11!
ガレナ えらい!
インニェラ えらい‼
ヤーン えらーい!
ミァンティール よしよし。
ナント えらーーーーい‼
GM フロワはスカウトツールをつかい、上手く鍵を開けることができた。
フロワ 「……お」カチリ。
ナント 「あいた?」
ガレナ 「あいた音がした!」
フロワ 「開きましたよ」
ナント 「あいた‼ フロワさすが!」
フロワ 「よし、じゃあいってみましょうか」
GM フロワはドアノブをひねり扉を開ける。いよいよ遺跡調査開始だ!
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