いざ、冒険へ!
7.いざ冒険へ!
門を出ればそこには広大な大地が広がっている。吹き抜ける風は、一面に広がる草花をゆらし、冒険者達の頬を撫でていく。天気は快晴、絶好の冒険日和だ。
ミァンティール 自然環境・おひさまの下、大好きですね(生命Bがあがる)。
ガレナ 「さてここからは徒歩になるな。遺跡は……向こうだ、まっすぐ東」地図などを取り出し方角を確認しますね。
インニェラ 「列車もいいけどやっぱちょいちょい歩かないとよ。ほんとに」
ガレナ 「同感だ、座りっぱなしだとどうにも体のすべてが凝ってしまって……」
ヤーン 「ボクは歩くの好き~」
GM さて、ここからはマップ移動になるから、進め方の説明をするよ。
【進め方説明】
マップは前半と後半に分かれており、それぞれのマップに数個のチェックポイントがある。ポイントに到着すると探索ができたり、イベントが発生したりするようになっている。
1マス移動するごとに2時間が経過することになる。現在の時刻は10時。日没は18時。夜間に移動する場合、暗視のないキャラクターは松明などの明かりをつけない限り、行動判定に-2のペナルティ修正がはいる。
前半のチェックポイントは5つ
・チェックポイント1 風吹き抜ける草原
・チェックポイント2 ぬかるみの中州
・チェックポイント3 マナ満ちる森
・チェックポイント4 二手に分かれた獣道
・チェックポイント5 おだやかな湖畔
ガレナ なるほどなるほど!
ミァンティール ほうほう。
ナント わくわく。
インニェラ 結構暗くなっちゃうかもだなー。
ヤーン やっぱりどっかで野営だねぇ。
GM ちょうどチェックポイント4にきた辺りで16時あたりになるな。
ガレナ 了解です!
・チェックポイント1 風吹き抜ける草原
さわさわと、心地よい風が吹き抜けている。歩きやすい土の硬さをしており、周りに蛮族などの気配もなさそうだ。
ミァンティール 結構人の行き来はある道なのかな?
GM オーロラがでたばっかりだし、東の方へ向う人は居ないようだね。
インニェラ 時々ストーンサーヴァントにのってサボるのであった。
ガレナ あっずるい。
インニェラ ホホホ……。
GM さて、ナントが列車で話を聞いていたので、このチェックポイントではレンジャーで救命草を探すことができるぞ。
ミァンティール 野伏がんばれー。
インニェラ お、探してみましょうか。
フロワ いってみよう。
インニェラ 「……そういえばこのあたりだった? 食べられる草がどうこうっていう」
ガレナ 「ん、列車で言ってたのはこのあたりか」
ナント 「救命草があるってきいたよ」
フロワ 「そうですね。ちょっと見ていきましょうか」
ガレナ 「救命草……全部草じゃないか?」
フロワ 「まあ全部草といえば草なんだが……よし、やるか」
インニェラ えーと、探索判定になるかな?
GM うん、探索判定になるよ。目標値は9。
インニェラ (ころころ)……1ゾロ。 まって。
GM インニェラ、50点贈呈です。
インニェラ まって‼
ガレナ ?
インニェラ 「ない」
GM ないわ~。
フロワ (ころころ) 11。
GM あるわ~。 フロワは救命草を1つ手に入れた。
インニェラ 「ここの植生は滅びました」
フロワ 「いえ、ありますが……」むしってかえってきた。
ガレナ 「”
ヤーン ニェラさん。
ナント ニェラさん……。
ガレナ 「フロワ! さすが、食える草にかけてはお前の右に出る奴は居ないな」
フロワ 「嬉しいような嬉しくないような誉め言葉だ……」
ヤーン 「フロワ君えらいねぇ」なでなで。
ナント 「草あった?? えらーい!」
インニェラ 「なかったって」
フロワ 「ありますよほらぁ!」
ヤーン 「ニェラ……疲れてた?」
GM 現実を見て!
ミァンティール 「探索場所の当たり外れとかもありますからね、こういうのは」
インニェラ 「本当になかったんだってー! でもすごい脚の長い虫がいたわ。要る?」(ワッサアアアァ……)
GM えらいもの取ってくるじゃん。
ミァンティール ようやるわ。
ナント 「ひえ……」
ヤーン 「うわぁ」
フロワ 「やめてください先輩、見た目可愛いのにどうしてそういうものと相性いいんです」
インニェラ 「よくわかってるじゃん……」そっとフロワの背中に虫をはりつけておいた。
ナント 「野生に帰してきて、あっ」みている。
フロワ 「シャッ」垂直に飛んだ。
GM 虫もとんでった(ぴゅーん)。
ガレナ 「あっ落ちた」
フロワ シッポぼわぼわです。
GM (笑)それじゃあ、次のチェックポイントに進もうか。
一同 はーい!
・チェックポイント2 ぬかるみの中州
歩き続けること2時間。土がぬかるんで足元が悪くなってきた。進行方向には細い川と池が見える。池の中央は中州になっており、池と中州の間には木の橋がかけられている。どうやら湿地帯に入ったようだ。
ヤーン 湿地帯だよ~。
GM 現在12時。お昼どきだ。
インニェラ 「あー足元びしょびしょになってきた」
ミァンティール ぬかるみいやぁね。
ヤーン ミァン汚れ目立ちそうだもんねぇ。
ミァンティール 動きやすいように裾とかはまとめてはいるだろうけど。
インニェラ 「ほらミァン、ゴーレムにお乗り。裾汚れるでしょ」
ミァンティール 「おやありがたい」のせてもらおう折角なら。
GM さて、一行が橋を渡っているところ、中州で立ち往生している荷馬車が見えてきたぞ。どうやらぬかるみにはまって抜け出せなくなったようだな。
ナント 「おや?」
ヤーン おや。
インニェラ 馬車がもちもちしてる!
ミァンティール 馬車あらら。
ガレナ 「あーあーありゃ大変だ 少し見てこよう」
フロワ 「荷馬車じゃないですか」すでにズンズン向かってる。
GM 冒険者らしきルーンフォークの男性が荷馬車の後ろを押しているが、びくともしてないようだ。
ガレナ おーいと声をかけつつそちらに駆けつけてみますね。
GM/ルーンフォーク 「へぇ……⁉」息切れしたルーンフォークはガレナの方を向いた。
インニェラ かわいい。
ガレナ かわいいね。
ヤーン かわいいね。
インニェラ 「大丈夫~??」
ガレナ 「これは……見事に嵌っちゃいましたねえ。行商ですか?」
GM/ルーンフォーク 「はい、僕は雇われの冒険者ですけどね。ゴケルブルクに行く道中なんですが、この有様でして……」
インニェラ 「あら、じゃあ森のなかから? 最近魔物が多いって聞くけど……。あなたそれで護衛に雇われたのね」
GM/ルーンフォーク 「そうです。ここから東北のほうに湖があるんですが、そこから森に入ってここまで来たんです」
フロワ 「今引き上げます」
ナント 「手伝いますね〜」
インニェラ 「一気に上げちゃいましょう」みてみて! 筋力18!
GM 魔術師なのに強いんだよなあ。
ガレナ 「そうだな 少し乾いたところまで押し上げればよさそうだ」
GM/ルーンフォーク 「ああ~、助かります~~~」
フロワ 「ガレナ、そっちもって」
ガレナ 「あ、ちょっと待ってくれ」GM、神聖魔法【グリース】で車輪の動きをよくして、押したときに動かしやすくすることはできますか?
ミァンティール ストラトスフォードそんなのもあるのか。
ガレナ 本来は車輪系の騎獣に使うと、制限移動が+2m伸びる魔法なんですよ。
ヤーン おもしろい魔法だ。
GM おっいいね、できます! 行使判定どうぞ。
ガレナ わあい!ではストラスフォードへの祈りを唱えつつ(ころころ)11! MP2点減らしました!
GM いいね、ではガレナが祈りを捧げると、とつぜん滑車の滑りが良くなる。みんなで一気に押せばぬかるみも脱出できそうだ。
インニェラ 便利だ。
ヤーン ゴー君(インニェラのストーンサーヴァント)と合わせて一番重そうな車輪側もっとくね!
ガレナ 「これでどうだろう、軽くなるはずだ」
フロワ 「へえ、それ神聖魔法なのか。……変わってるなあ」
ガレナ 「我らの祈りはただ進むためにあるからね。立ち止まってしまった時なんかには強い味方になる。よし、せえので押してくれ!」
ヤーン 「おっけ~~~~」
フロワ 「よし、せぇの!」
ナント 「よいしょー!」
GM 掛け声に合わせて、全員で荷馬車の後ろを勢いよく押し上げる。すると滑車は勢いよくぬかるみから脱出した!
GM/ルーンフォーク 「わ~~すごい! ありがとうございます! なんとお礼をいってよいやら……」
ヤーン 「おたがいさま~だよ~」
ミァンティール 「このような時はお互い様、というやつですよ」
インニェラ 馬車の馬をわしわしして満足気にしています。
ヤーン 「そうだ、森から来たんだったら、おっきな獣のこと、知ってるかなぁ」
ガレナ 「ああ、確かに」とヤーンの言葉でルーンフォークのほうを見る。
GM/ルーンフォーク 「獣ですか? 僕たちが通ってきた道にはいませんでしたね」
ヤーン 「”奈落の魔域”も出たって聞いてるけど、危なくなかったですか~?」
GM/ルーンフォーク 「道中にはそれらしき黒い球体は見当たりませんでしたよ」
フロワ ふーむ。
ガレナ 「ともかく、馬車に故障も無くてよかった ここを進めばすぐに町ですよ、どうぞお気をつけて」
GM/ルーンフォーク 「ありがとうございます! あ、そうだ。大したお礼は出来ないんですが、これ良ければどうぞ!」ルーンフォークはワイン1本と、人数分の保存食(6個)を君たちに渡した。
ヤーン おお~~~。
ガレナ 良い人だ……。
ミァンティール ありがたい。
フロワ やった~~ありがとう。
インニェラ えらい。しみる。
ミァンティール 「心遣いに感謝します」
フロワ 「ありがたい、丁度食料が欲しかったんです」
ナント 「たすかります!」
インニェラ ほんまにね、この……草もはえていない不毛の森。
フロワ はえてんだよ‼
インニェラ はえてへん‼
ガレナ 「ありがとうございます、こちらもしばらく森を進むことになりましてね、いや助かりますよ……」本当に助かりますよ……。
GM 「良かったです! その干し肉、水に戻してスープにすると出汁がでて美味しいですよ!」
ガレナ 「へえ!それは良い事を聞きました 今晩にでも試してみますよ」
フロワ 「今夜、肉が……入った……スープを……?」ナントと顔を見合わせる。
ナント 「……めっちゃいいものが食べられるのでは?」
フロワ 「……急に肉なんて食べて胃が驚かないだろうか……」
GM そんなに肉食ってないの?
ヤーン 「わぁ! ありがとう! ニェラ~お酒だよ~~」
インニェラ 「あら、ありがとう。あなたも気をつけて、ここからだとほんの一刻くらいだわ」
GM/ルーンフォーク 「よかった、日が沈む前にはつきそうですね、あなた方もお気をつけて! もし森のなかで野営をすることになりそうなら、東北にある湖畔に行くといいですよ、あの辺りは視界も広いですし魔物の気配もありませんでしたから。それでは!」
ヤーン 親切‼
フロワ いいひとだなあ。
ミァンティール 良い情報貰ってたねぇ。
ガレナ 「ええ、貴方と車輪に蒸気の導きあれ」
ナント 「お気をつけて!」手を振る。
GM ルーンフォークは君たちに手を振り、荷馬車とともに去っていった。
ミァンティール じゃあそうだな、ルンフォさん見送った辺りで「――さて。ガレナ、ナント、フロワ」
ガレナ 「肉だぞ……みんな……‼ 今晩は肉を食べられ……ん?」
【ミァンティールによる”冒険者の不文律”についての質問】
先程のような具合で、困難に見舞われた同輩に遭遇した場合――冒険者として、すべき行いとはどういったものだったか。冒険者の不文律、あなた方は覚えていますか?
ナント 「不文律」
ミァンティール「と言っても、あの様子を見るに、既に皆理解していそうですけれどね」
ナント 「やるべきことは、手助けをすることかなと思うけど……」
フロワ 「少なくとも罠でないと判断したのであれば、可能な限り助力します。」
ガレナ 「できる範囲で手助けをする、ではないのか? 自分がいつかそうなるとも限らない、すべてお互い様だ」
ミァンティール 「そうですね。しっかり覚えて、ちゃんと実行できています」えらいえらい。
GM 偉い子たちだね~~。
ミァンティール 「言葉としてはわかっていても、行動を起こせるかはまた別の話ですからね。この様子なら心配はなさそうかな」
ガレナ 「そちらも、困っていればいつでも助力をする支度はできているからな。頼ってくれてもいいぞ」
ヤーン 「ふふ。ガレナ君ありがとうねぇ」
GM さてさて、人助けもしたところで先を急ぎましょうか。
こうして冒険者達は無事に湿地帯を抜け、森の入口へと向うのであった。
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