藤川圭介

 ファンタジー枠、もう少し語ります。


宇宙皇子うつのみこ

 

 長いです!

 図書館にあった分しか読んでないので、天上編のあと、地上へ戻ってきて、また朝廷と対立して。

 記憶にあるのは、道鏡との対決辺りまでなので、そのくらいまでしか読まなかったのかな?

 

 この作品の影響で、天平時代に興味が湧いて、そのあと永井路子の作品に没頭しました。あと、万葉集だね。

 もともと荻原規子や氷室冴子の影響もあって、古代(古事記)にはハマってましたから、どんどん沼が深くなる(笑)


 聖徳太子とか、蘇我入鹿とかから始まって、長屋王とかね。天平から長岡京、平城京あたりかな。

 並行して「天上の虹」などから派生して里中満智子の漫画にも、(持統天皇の立ち位置が違いすぎて、視点の置き方で物語って変わることを実感)。

 まだこの頃は、山岸涼子には到達してません。数年後ハマりますけどね。


 漫画談義を始めると楽しくてどんどん反れてしまうので、とりあえず封印!


 面白かったし、ハマったし、でも最後まで読めなかったのは、長さのせいなのか、在学中に読みきれなかったからなのか、色々理由もあるかとは思います。


 10代の自分の受け止め方は、今とは違うかも知れないし、この作品後半は若い自分が読みたいというエネルギーを得られなかったのかもしれません。概要だけはチラッとみたこともあるけど「なるほど」で終わったしまった。


 天上から戻ってきて、何となく読む勢いが落ちてきたな、とは感じていたので。たぶん、天上編が自分のハマりマックスだったんだと思います。

 道鏡との対決の先も、なんだか読んだ気もするけど、記憶に残ってないのは、そのせいなんだろうね。


 他の著作では、何となく記憶にあるのは、聖徳太子が出てくる高校生向けの学習雑誌に当時連載していた「飛鳥王斑鳩」みたいなタイトルの作品。くぐったけど分からない。


 孤児の集まりが、何かのきっかけで聖徳太子に出会って、何やら活動してる、ちょっと「宇宙皇子」の世界を飛鳥に持っていった感じが強かった。

 一部しか読んでないのであとはなんとも。


 小野篁の話はちょっと気になってたけど(小説の巻末のCMページに載ってた)、結局読まないできちゃってます。


 こーじーの趣味嗜好にものすごい影響は与えたと思うんだけど、何か尻すぼみな語りになってしまうのは、こーじーの中でも消化不良で終わっているせいなんでしょうね。

 

 残念な感じで申し訳ない。


 この作品がなかったら、万葉集にも天平時代にも仏教にも、ハマるのはもう少し先だったかも知れないので、高校生の頃に出会えたのは僥倖だとは思います。


 大津皇子とか、高市皇子とか、教科書にはあまり出てこない存在を知れたのもよかったし。


 それゆえに、気持ちが離れてしまったことが、やっぱり残念。


 超大作って、難しいよね。

 


 

 


 

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