高殿円
中華系なら次は雪村花菜あたりに行くべきなんでしょうが、まだまだ長年お付き合いしている(笑)方がいらっしゃるので、ちょっと方向転換して。
高殿円。
まずは「遠征王」シリーズでしょうか。
男装の麗人アイオリアは大国パルメニアの王様。
今日も今日とて花園(後宮)の美姫はもちろん、娼館の高級娼婦から市中の麗しい奥様から可愛らしい娘さんにまで女性と名の付くあらゆる人類に愛と睦言を囁く男の敵(笑)
……なにやってんの、この女王様(笑)
まあ、ふざけているようだけど、ちゃんとお仕事もしてます。主に外交面で。
まあ、こんなおちゃらけたキャラですが、根底には暗い過去があります。
で、集まって(集めて)くる未来の腹心の部下達も、それぞれツラい過去を背負っているわけですが、アイオリアは丸ごと受け止めてくれるので、表面的には嫌々ながらの人もいるものの、やがて信頼を勝ち取って行くわけです。
まあ、ここで独特の世界観がストーリーに大きく影響していきます。
で、同じ世界観で、過去のパルメニア王家を舞台にした「プリンセスハーツ」シリーズと、未来の王家を舞台にした「マグダミリア」シリーズがあり。
執筆順は「マグダミリア」が先のせいか、これはあんまりドロドロしてません。
後の二つは同じくらいかな?
一応紹介。
「マグダミリア」シリーズ。
角川ビーンズ版の方で読みました。
なのでタイトルが変わってるらしい。
アイオリア王より後の時代、雰囲気としては革命前夜のフランスっぽい社会情勢。
少年王のアルフォンスは、大きな秘密を持っています。
この世界特有の出来事として、性別がない存在がいて、そう言った存在は霊力というか、超能力を持っていて、神殿に入ることになってる。
で、アルフォンスも、実は無性で、本来は王様になれないんだけど、王位継承争いの関係で、秘密にして王様になってしまったわけ。
でも、本人は、窮屈な生活がイヤでたまらない。
乳兄弟の侍従(真面目系イケメン)の目を掻い潜って、お忍びで市中に出るんだけど、そこで自分と瓜二つの少年キースに出会い意気投合するんだけど、ある日自分と入れ替わられてしまい、アルフォンスは城に戻れなくなってしまう……というところから物語は始まります。
アルフォンスは最初は復讐のためにレジスタンスに身を置くんだけど、やがて王政に疑問を持ち始めて、気が付いたら先頭きってクーデターに乗り出し。
一方で最初は保身のために色々画策していたキースはキースでより良い国政に奔走し、騎士団の信頼を得て行ったり……と、こちらもドラマチックに展開します。
本編2冊に後日編1冊で、テンポ良く進みます。
「プリンセスハーツ」シリーズ。
アイオリア王の三代くらい前?
パルメニア王家は、ものすごい血統尊重の純血主義なんですが、侵略してきたアジェンセン公国のルシード王に王家直系の姫を差し出すことになって、だけど身代わりをこっそり送り込んで来ます。
でも、ルシードは、実はその姫が初恋の人で、なのですぐ見破るんだけど。
でその身代わりのジルは、身代わり出きるほどの玲瓏な美貌なのに、考えていることは「肉食べたい~」という、リアル肉食女子(笑)
結構人間関係複雑なので、やや混乱するけど、「遠征王」の設定に繋がるので、「マグダミリア」とあわせて読むと、より楽しめます。
他のラノベシリーズは、実は読んでない。
いや、「カーリー」シリーズは図書館で借りて読んだわ、2巻まで。
あと、「その時翼が舞い降りた」だけは何故かある……買ったきり本棚にあったのをさっき見つけました(笑)未読!
で、ラノベは、と言ったのは、実は近年、高殿円は現代もの→時代物移行していくのです。
ドラマにもなった「トッカン」とか、井伊直虎のシリーズとか、最近読んだのは「政略結婚」、面白かった。
この方の歴史物は、わりとテンポが良いので、歴史物初心者でもいけるんじゃないでしょうか?
まあ、こーじーも、本格的なの、そんなには読んでないけど。宮部みゆきとか藤本ひとみとかなので。
本格的というと司馬遼太郎、とか葉室麟とか永井路子とか?
というか、何を持って本格的というか、議論し始めると大変なことになりそう。
長くなってしまったので、そのあたりは、いずれ(笑)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます