第17話 陰謀のにおい

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ジャックの気持ちが確かめられて、夢見心地で日々を過ごすニキ。ところが弁護士からの電話で、そんな気分は吹っ飛んでしまう。彼女が知らされていなかった父の過去と、いまのトラブルを知る人物として、誰よりも会いたくなかった男が現れる。


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 島から戻ってから、ニキはずっと幸せな気分で、まるで雲の上を歩いているようだった。まだ正式にプロポーズされたわけではないけれど、ジャックとエリザベスと一緒に歩く将来、ずっと夢見ていた家族とのあたたかな暮らしが現実になるのかもしれない。

 ある日、エリザベスが出かけて朝食の後片付けをしていると、携帯電話が鳴った。発信者を見ると派遣元の会社だった。どこかの弁護士事務所からニキ宛に連絡があったという。

「あなたの連絡先を教えてほしいと言われたんだけど、ほら、このあいだのことがあるから、あなたから電話するよう伝えると言っておいたのよ」

 以前アーノルドが電話をかけてきたときの記憶が頭の中によみがえり、ニキは顔をしかめた。彼は仕事を頼むふりをして、派遣会社からニキの連絡先を聞き出したのだ。もちろん番号はすぐに変えたが、初めて電話をかけてきた相手には、決して連絡先をおしえないよう会社に頼んでおいたのだ。

「弁護士事務所だし、お父様のことについて話したいと言っていたから、大丈夫だとは思ったんだけど、一応ね」

「ありがとう。どうするか考えてみるわ」

ニキは事務所の連絡先を聞いて電話を切った。


 かけなおすべきだろうか? 万が一、またアーノルドだったら? ニキはしばらく迷った。けれども本当に父親に関わることなら話を聞かないわけにいかない。

 念のためにインターネットで〈スミス弁護士事務所〉を検索する。たしかにニュージャージー州で開業していて、電話番号も同じだ。それでおそるおそるという感じで電話をかけた。

 電話に出た所長のチャールズ・スミス氏は、声の調子から年配の男性のようだった。それでニキも少し安心した。けれども話の内容を聞くと、そんな安心は吹っ飛んでしまった。

「プレストン氏が亡くなったときにあった借金のことで、お話したいのです」

 借金については家屋敷まで売り払って、すべて返済しているはずなのに。いったいどういうことなの? 

「お父様がお亡くなりになって三年たっていますので、こんな電話を受けて戸惑われていると思いますが、たいへん重要なことなので、一度お目にかかりたいのですが」


 ニキは翌日の午前中に、ダウンタウンにあるコーヒーショップで会うことを提案した。使用人である身でこの屋敷に他人を入れるわけにはいかない。ジャックとのことはともかく、けじめはつけなくては。

 しかしやはり、ジャックにも知らせておかなければ。

「あの、あしたエリザベスが出たあと、外出します」

 ジャックが家に戻ってしばらくして、ニキは切り出した。

「ああ、それは別にかまわない。たまには休みをとって、リフレッシュするのも大事だ」

「ありがとう。でもそれほど時間はかからないと思うわ」

 ニキは笑顔をつくる。ジャックはその表情を見て、ふと心配になった。

「どうした? 何か面倒なことでも起きたのか?」

「え?」

「心細そうな顔をしている」

 ニキは驚いた。顔には出さないようにしていたのに、ジャックは不安を読み取ってくれたのだ。

「たいしたことじゃないけれど、きょう弁護士事務所から電話があって。父のことで話があるというので、あした会う約束をしたの」

 ジャックはあごに指をあてて、少し考えていた。

「その弁護士の身元はたしかか?」

「ええ、一応、ネットで検索をしてみたわ。ちゃんと事務所をかまえて、経歴もホームページに載っていた。電話番号も同じだったから、大丈夫だと思う」

「そうか。でも何か不安があったら、必ず僕を頼ってくれ。きっと力になる」

「ジャック……ありがとう」

 二人の視線が熱くからみ合い、自然に体が近づいていく。

 ジャックの大きな手がニキのほほに添えられ、顔がゆっくりと迫ってきた。ニキは吸い込まれるように、目を閉じた。


 翌日、エリザベスを送り出してから、ニキはスミス氏と待ち合わせたコーヒーショップへ向かった。ジャックは何かあったら必ず頼ってくれと言ってくれたが、やはり不安はある。これから会う弁護士は、何を言おうとしているのだろう……。


 待ち合わせをしたコーヒーショップは、大きなログハウスのような素朴なインテリアが人気だ。昼過ぎになるとランチを食べに来るビジネスマンで混雑する。ニキが到着したとき、スミス氏はすでにテーブルについていた。声の印象どおり、初老の穏やかな紳士で、ニキはほっとした。互いに初対面のあいさつをしたあと、彼が言いにくそうに切り出した。

「実はあなたにとっては、あまりよいニュースではないかもしれません」

 ニキの鼓動が速くなる。父のことで、いったい何がわかったというの?

「お父様は亡くなったとき、多額の借金を遺されていましたね」

「はい。でもそれは全額返済しているはずです。そのために屋敷や別荘、母の宝石まで売り払いました」

「ご苦労なさったことはお察しします。しかしここへ来て、新たに借金返済の請求が来ているのです」

「なんですって!」

 ニキは頭の中が真っ白になった。借金の理由すらわかっていないのに。

「それで事情をご存知のかたが、これからここにいらっしゃいます。私に連絡をくれたのもそのかたで……。生前にお父様と交流があったとうかがっています」

 代理人だったエージェントの社長か、あるいは俳優仲間だろうか。

「ああ、いらっしゃいましたよ」

 ニキは振り返って入り口を見た。

「アーノルド!」

 入ってきたのはアーノルド・ホイーラー――父親が死んだとき、手のひらを返したように冷たくなり、ニキを侮辱したあの男だった。

「やあ、ニキ。会えてうれしいよ」

 ニキは怒りで頭に血がのぼった。

「あなたの画策だと知っていたら、絶対に来なかったわ!」

 ニキは席を立って出て行こうとした。しかしアーノルドに腕をつかまれる。

「おっと。ここは話を聞いておいたほうがいい。借金の請求があるのは事実なんだから。誰かが間に入らないと、きみがその債権者と直接、交渉しなければならなくなる。とても、きみの手に負えるような相手じゃないんだよ」

 ニキは唇をかんだ。アーノルドは前の電話で相手にされなかったので、こんな手段に出たのだろう。信用の置けそうな初老の弁護士から連絡させて、私を安心させる。確実に会えることになって、初めて自分の存在を明かす。卑怯なやり方だ。

彼らしいといえば、たしかに彼らしいけれど。


 ニキはしぶしぶ腰を下ろした。どうやら詳しい事情を知っているのはアーノルドだけらしい。話だけでも聞いておかなくては。

 アーノルドは満足げにうなずくと、ジャケットの内ポケットから一枚の写真を取り出してテーブルに置いた。四十歳前後と見られる女性が写っている。浅黒い肌にくっきりとした目もとが印象的だ。

「この女がニコラス・プレストンの借金の原因だ」

「この人が?」

「ああ、この女性はきみのお父さんの愛人だった」

「愛人?」

 嘘だと叫びたい気持ちを抑えてニキは言った。

「ロケ先のメキシコで会ったんだと思う。亡くなる一、二年前から、ひんぱんにメキシコに行っていただろう?」

 たしかに父はよくメキシコに行っていた。しかし長期滞在することはほとんどなかった。

「でも……父は独身だったのよ。そういう女性がいたなら、堂々とつきあえばいいじゃない」

 ニキはなんとかアーノルドの話がでたらめだという材料を見つけようとする。

「ニコラスはそのつもりだったかもしれないけどね、そうはいかない理由があった」

「アーノルド、思わせぶりな言い方はやめてちょうだい!」

ニキの剣幕にアーノルドは目を丸くした。

「そうだな。ここがいちばん大事なところだ」

そこでいったん言葉を区切る。

「この女のバックには悪質な犯罪組織がついていた。要するに最初から金を搾り取ろうとした詐欺集団みたいなものだ。最初は女にバッグやアクセサリーを買ってやる程度だったが、背後の組織が動き出して、あり金すべてむしりとられることになったわけだ」

「犯罪組織……。借金の理由がわからなかったのも……」

「今の犯罪は巧妙になっている。プロはすぐにわかるような悪事はやらない。表向きは合法的な会社組織になっていることも多い。人からまきあげた金の流れなんて、わからないようにしてあるだろう」

「詐欺だなんて……それなら父は被害者よ」

「そうだな。でもその金がよからぬ組織に流れたとなれば、責任は免れない。俳優としてのイメージダウンにもなるし、きみを危険にさらすわけにもいかない」

「私を……」

「相手は手段を選ばない連中だ」

「私の身に危険が及ぶとでも? まさか」

「いや、きみの想像を超えた世界だよ。ニコラスが急死したのも、そのストレスが大きかったせいだと僕は思っているけどね」

「パパ……」

 ニキは父のために悲しんだ。愛していたかもしれない女性に裏切られ、財産まで失ってしまうなんて……。

「でも、どうして三年もたってから請求するの? すべて支払ったはずなのに」

「やつらに理屈は通用しない。書類も整っている」

 ニキはスミス氏をすがるように見た。

「本当ですか?」

 スミス氏はかけていたメガネを上げて、気の毒そうに言う。

「はい、書類に不審な点はありません。お父様が亡くなる前に、五年の期限で借りたようですが、当時の代理人には連絡されていなかったようですね」

「それじゃ、向こうのいいようにでっちあげたという可能性は……」

「ありえないことではないでしょう。しかしそれが偽物だという根拠、あるいは証拠がないと、警察は動きません。当時、お父様がメキシコで何をしていらっしゃったのか、よく知っている人でもいればいいのですが」

 ニキは黙り込んだ。エージェントが知らないというのなら、他にあてはない。いったいこれからどうすればいいのだろう。借金の額を聞くと、とてもニキが払える額ではない。

「ニキ、この件については僕にまかせてくれないか?」

アーノルドが真剣な顔で言った。

「なんですって?」

「僕はメキシコのマスコミにツテがある。何度も仕事に行って人脈を広げてきたからね。有力者の知り合いもいるし、その組織とやらに接触して交渉することもできるよ」

「ミス・リース。どうでしょう。ミスター・ホイーラーのおっしゃることも考えてみる余地はあると思いますが」

「ええ。でも今すぐお答えするのは難しいし……弁護士費用のことも……」

ニキは声を抑えて言った。

「それについては心配いらない。もし僕を頼ってくれるなら、弁護士費用も、交渉の実費も僕が出そう」

「アーノルド、あなたいったい……」

「そうですか。それなら彼の申し出を前提に、考えてみてはいかがでしょう。決心をつけられたらご連絡ください」

 スミス氏はそう言って、先にコーヒーショップを出て行った。

 ニキはアーノルドに向きなおった。

「あなたいったい何を考えているの? 何か魂胆がなくちゃ、わざわざ交渉役なんて買って出るわけないわ」

「ふうん、三年間ですっかり大人になったじゃないか」

 いやな目つきで、じろじろとニキをながめる。

「ええ、おかげさまでね。それでいったい私に何をさせようっていうの? 条件があるなら早く言って」

「きみは三年前のことをまだ恨んでいるんだろう?」

「……当たり前でしょう! あなたは私を最悪の方法で侮辱したのよ」

「プロデューサーの何人かと寝ろと言ったことかい?」

 ニキはかっとした。彼にとって、それは騒ぐようなことではないのだ。

「ええ、そうよ! あれで私は芸能界と縁を切る決心をしたわ」

「それほど珍しいことじゃないさ。それをいやがるようじゃ、どのみちあの世界にはいられなかったな」

「ええ。縁が切れてせいせいしてる。今もあなたとも必要以上に話を続けたくないのよ」

アーノルドが目を丸くして、肩をすくめた。

「わかったよ。じゃあ、率直に言おう。僕はこれから自分のプロダクションを設立するつもりだ。それできみに共同経営者、つまりパートナーになってもらいたい」

「パートナーですって?」

「ああ。きみもビジネスの世界を目指しているんだろう? 悪い話じゃないと思うが」

「あなた、頭がおかしくなったの? 私は大学も行ってなければ実務経験もないのよ」

 アーノルドはにやりと笑う。

「ビジネスは理屈だけじゃない。きみはニコラス・プレストンの娘で、以前はドラマにも出ていた。それだけでもけっこうな話題になる。それに……」

 上から下までなめまわすような目で見られ、ニキはぞっとした。

「あのジャック・フェレイラをゲットしたらしいじゃないか。それは大きな強みだよ」

 アーノルドの下品な言い方に、ニキはぞっとした。

「ジャックは関係ないわ! へんなこと言うのやめてちょうだい!」

「だが事実だろう? 同じ家に住んでいるんだから」

「私は彼の姪のナニーなのよ。同じ家に住んでいるのは当然でしょう?」

「しかしもう単なるナニーじゃない。やつの島に行ったことは、業界ではけっこう有名だぜ。この国のパパラッチの情報収集能力を甘くみないほうがいいよ」

そんなことまで! ニキはまたマスコミが怖くなった。そしてはっと気づく。

「あなたは私を通して、ジャックを利用しようとしているのね!」

 彼がまた肩をすくめる。

「否定はしない。それが僕の主義だからね。パートナーとしてきみの名を借りるが、本当に期待しているのは、彼からの投資だ」

「ジャックからお金を引き出そうなんて、絶対にそんなことさせないわ。そもそも私があなたのパートナーになんて、なるわけないでしょう?」

「それはどうかな」

 アーノルドがにやりと笑う。

「いったいどういう意味?」

「もし僕の申し出を断ったらどうなると思う?」

 ニキは彼が何を言おうとしているのか、わからなかった。

「どうって……」

「ジャック・フェレイラには金がある。愛する人が困っていたら、なんとしても助けようとするだろう。それは裏返せば悪人にとって格好のターゲットということだ」

 ニキはゆうべのジャックの言葉を思いだした。

“何か不安があったら、必ず僕を頼ってくれ”

 父から全財産を奪った犯罪組織。そんな組織にジャックが関わったら……。

黙っているニキにアーノルドがたたみかける。

「金を失うだけじゃない。悪質な組織になど関わったら、やつの社会的信用はがた落ちだ。一度失った信用を取り戻すのがどれだけむずかしいかは、きみも知っているだろう?」

「信用?」

「ああ。ウォールストリートは信用が物を言う世界だ。黒い組織と関わった人間など、誰も相手にしないだろうさ」いったん言葉を切って、こう付け加えた。

「三年前のきみみたいに」

「アーノルド!」

 ニキは思わず立ち上がった。

「おっと、僕はそんな事態にならないよう、手を差し伸べてるんだぜ。よく考えてみることだ。僕にまかせれば悪いようにしない。フェレイラも汚い仕事にタッチしなくてすむ。きみが少し僕に協力してくれるだけでね」

 ニキはショックを受けて座りこんだ。もしジャックがビジネスの世界から追われるようなことになったら……。エリザベス、キャサリン、エドワード、イサベル……彼が支えている人たちはどうなるの? 

 アーノルドが伝票を持って立ち上がる。

「いますぐ決めるわけにはいかないだろう。でもあまり時間はない。できるだけ早くここに連絡してくれ。いい返事を待ってるよ、ニキ」

アーノルドは名刺をテーブルに置くとドアへ向かう。あんなやつにコーヒー代を払ってもらいたくなどない。けれどもニキは制止することさえできず、そのままそこに座っていた。


 家に戻ると、もうエリザベスがカルロスに連れられて帰っていた。いったい私はどのくらいの時間、あのコーヒーショップに座っていたのだろう?

「ごめんなさいね。遅くなっちゃって。今日はサッカーの練習はなかったのね」

 エリザベスと一緒にキッチンのカウンターに座り、置いてあったドーナツをほおばっていたカルロスが手を振って言う。

「いや、大丈夫さ。なあ、嬢ちゃん」

「うん、カルロスはもうドーナツ三つも食べたんだよ」

「まあ……」

 ニキは何とか笑顔をとりつくろおうとする。カルロスはそんな彼女のようすも意に介していない。

「それから少し前に、だんなから電話があったよ。なんだか急に出張しないといけないところができたから、今夜は帰れないとさ」

「出張?」

「ああ、それで明日まで連絡が取れないかもしれないから、じゅうぶん気をつけてくれってことだった」

「明日まで帰ってこないのね……」

不安が顔に出てしまったのだろうか。カルロスが励ますように、ニキの肩を叩いて言う。

「心配すんな。ここはセキュリティもしっかりしてるし、いざとなったら俺たちもいるじゃないか!」

 ニキははっとして、カルロスのほうを向いた。

「そうね。頼りにしてるわ。いざとなったら私とエリザベスを守ってちょうだい」ニキが言うと、カルロスはうれしそうに頭をかいた。


 その夜、ニキはなかなか寝付けなかった。昼間、アーノルドが言ったことが、頭の中で何度も繰り返される。

“僕は利用できるものはすべて利用する。”

“僕にまかせればフェレイラも汚いことをしなくてすむ。”

 なぜ今ごろになって、父の生前のことが蒸し返され、苦しまなくてはならないの?

 そのときニキの携帯電話が鳴った。出るとジャックの声が聞こえる。少し興奮しているようだ。

「ニキ、僕だ。こんなとき留守にしてすまない。きょう、きみは弁護士とお父さんのことで話したんだろう? 何か聞いたか?」

 ニキはぎくりとした。彼はいったい何をしているのだろうか?

「実は今、メキシコにいる」

「メキシコ? ジャック、なぜメキシコなんかに……」

「電話ではちょっと話せない。ただきみが何を聞いたにせよ、僕と会うまでは何もするな。契約書や同意書のたぐいに、サインなんかしていないだろうな?」

「ええ。今日は話を聞いただけよ」

「それならいい。あしたにはそちらに戻る。きみは午後、会社のほうに来てくれないか? どうしても話さなければならないことがあるんだ」

「わかったわ。あしたはエリザベスも夕方まで帰ってこないし、昼すぎに家を出るわ」

「ああ。そうしてくれ。詳しいことが話せなくてすまない」

 ジャックはあわただしく電話を切った。ニキはしばらく考えて、ある決心をした。

 ジャックは私を助けようとしている。メキシコに行ったのも、父のことを調べてくれているのだろう。でも彼を巻き込むことはできない。相手は悪質な組織なのだ。関わったら彼の信用も名声もだいなしだ。

 今ならまだ間に合う。

 ニキはもう一度、携帯電話を取ると、アーノルドの名刺に書かれた番号を押した。

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