第2話④『尊敬』と『好き』の違い
「院長先生。次の方で、午後の診察終了です」
「ありがとう。川嶋さん」
「佐藤さん。お入りください」
きびきびと動く弥生の後ろ姿を、圭一は温かい視線で見守っていた。
“本当によく働いてくれるな。師長の町田さんも「よく働いてくれるし、仕事覚えも早い」って言ってたし。彼女を採用して良かったな”
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