「弥生。『仕事覚えるの早いね～』って、みんなに誉められたんだって？」

「はい……」

昼食中、弥生と由里が話している。

「私……。“早く仕事を覚えて、院長先生を支えたい！”ってずっと思ってるんです」

「えっ!?それって…」

「あ！もちろん、変な意味じゃあないですよ？“いつもお忙しくされている院長先生の役に、少しでも早く立てたらなー”って思って……」

弥生は『恋心は無いです!!!』と、慌(あわ)てて否定した。

“『恋心』っていうより、『尊敬』なんだよね……。院長先生、仕事も出来るし。『憧れ』なのかな……？”

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