第11話 「余談」
細い街道を歩く6人のフッド達
タイタン「でも、あの村はフッドのことをどう思うんでしょうか?」
シール「仲間割れの前にちょっとだけいいことした、とか?」
サーベル「人も千人に一人くらい悪いことするやつもいるだろ」
ルーン「フッドも千回に一回くらい気まぐれで良いことするかも知れませんね」
シール「神ならぬ我が身には分からないことも多いね」
アロー「神もわからないことが多いかもですね」
フッド「んだど」
シール「んー じゃあ、魔動機文明語で」
タイタン「え? どうしたんですか?」
ルーン「レードさん以外は全員判りますからね」
サーベル「オレも判るんだぜ!(<(`^´)>」
シール「はいはい」
「『んで、君はいったいなにものなんだい? アローフッド?』」
タイタン「・・? え? 通りすがりの冒険者さんなんじゃないんですか?」
シール「いやまあ、それでもいいんだけど、その場合、ちょっとまだ出てないのがいるからね」
サーベル「そうだな! ・・・え? だれ?」
ルーン「判ってないんですね でもまあ、たいしたことじゃないですしいいんじゃないですか?」
アロー「ああー いいえー とくにー なのるほどのものではー」
「強いて言うなら~ 『合わせ鏡』とでもー」
シール「ぶふぉ!」
サーベル「大丈夫か? おい?」
ルーン「あー 魔神王だとおもってましたね」
タイタン「ええぇ?」
ルーン「ドッペルゲンガーは能力をコピーするだけなので、もとになるのがいるわけです」
タイタン「だからって魔神王がそこら辺をふらふらと・・・」
アロー「命令のー範囲なら―動けるんですよー」
「でもー魔剣の捜索中にうっかりと魔剣にふれてしまったのでー」
「マイナーゴッドになってしまったんですー」
下級神「インフィニティミラー」は語る。
異界でのほほんと生きていたところ
魔法王に呼び出され、『魔剣を探し出し、英雄候補を殺せ』と命令をうけ
召喚主を命令通りにしたのち、魔剣を捜索していたら
うっかりレードの持っている魔剣に触れてしまい、神になってしまったそうな
このままでは、いつまでたっても故郷に帰れないため
「《ラクシア無効》を無効化する魔剣をさがしてもらおう」
とこの地方から高レベルを追い出したりしていたらしい
(たまに故郷の食べ物が恋しくて魔神を召喚したりする)
アロー「現在、この地方には、その能力を持つ魔剣はないんですー」
タイタン「『現在・・ あ! 成長する魔剣!』」
シール「『気の長い話だね』」
サーベル「『つまり、オレ達もここを出て行かなきゃ魔法王のところに送られるってわけか』」
ルーン「『魔剣を見つけて戻ってくればいいわけですね?』」
アロー「できれば~ お願いいたしたいところです~」
「皆さんが【フッド】でなくなれば、私は命令に従わないといけませんので~」
タイタン「神様になっても命令に従わないといけないんですね」
ルーン「まあ、ラクシアは魔剣が神を作ったくらいですので」
シール「じゃあ、身辺整理を済ませて、旅にでるか」
サーベル「オレは刀さえあれば問題ないぜ」
タイタン「僕も休暇届とか出してこないと」
シール「君の国とか隣国も多分、今頃国家元首が行方不明になってると思うよ」
アロー「そうですね~」
タイタン「うあ・・・ 国王様も魔神だったのか・・・」
シール「まあ、10LV以下で上位魔神とか相手にするのは厳しいよね」
サーベル「んじゃ、準備が出来たらこっちにも声をかけてくれ」
「酒場でゆっくりまってるぜ」
シール「ボクもちょっとやることがあるから」
ルーン「では、みなさんこの日記を持っていてください」
「現在地とか予定とか書きこんでいてください」
「一週間後にアポートで呼び寄せますので書き込んである場所にテレポートしますね」
「狭い地方ですから大体行ったことあるでしょうし無ければフライトとかで」
タイタン「すごく便利ですね!」
レード「おめさたち、元気でな (^-^)」
タイタン「『レードさんもお元気で ('◇')ゞ』 あろーさんは?」
アロー「私は、王や司教とかになって高レベルの人たちを国外追放とかにしないといけませんので~」
サーベル「『じゃあ、お別れだな』」
シール「そうだね 『またいつかフッドが6人集まることになるのかな?』」
アロー「そうですね~ 皆様が神を狩るその時に」
フッド達『またいずれ!』
詩人は語る
愚かでちっぽけなフッドの冒険を。
詩人は歌う。
顏すら見せずに去っていった者たちを。
多くの民は愚かなフッドを笑う
されど詩人は夢を謡う。
いつの日か人と蛮族が手を取り合い魔神を討つ日を。
魔を呼ぶ神を
心の闇を映す神を狩るその日を。
流し【小人の靴屋】《愚かな6人のフッド》より
「ソードワールド2.5リプレイ 6人のフッド」 @RAT196
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