第10話 「盾の誇り」


  戦闘終了後、急ぎ村の近くまで戻る4人のフッド


GM「皆さんが急いで駆けつけた先にはレードがいます。」

  「彼の後ろには牛のご飯を採っていた村人や子供たちがいてます。」

  「そして、山賊に扮した騎士がいて、レードを攻撃しています。」

  「アローの姿はなく、レードはすでにぼろぼろです


GM「では、書いておいたテキストを」


 ~~~

彼はすでに盾を杖代わりにしなければ立つことすらできそうにありません

ですが、彼はまだ戦いをあきらめてはいないようです

とてもとても愚かな戦い方ですが、彼はそれを疑うことはありません。


盾の逆側の脇腹に騎士の剣が深々と突き刺さります。

彼は盾を振り上げました


レード『これでもくらうだど!!!』


彼は考えたのです。

「ささえはめのまえにある」

ただそれだけの愚かな考えでした。

よしんば知恵あるものは考えついても誰も実行しないでしょう。


彼はその誇りを込めた盾で敵の頭を勝ち割り勝利します。

ですが

彼には

自らを支える足も盾もそして敵の剣すらもないのです。

彼は地に倒れ伏しました。

君たちにかれは顔だけ挙げてこういいます。



レード「おまえら 勝ったんだな やったど (*^▽^*)」

 

  【レードHP:10】


彼を笑うものは誰もいないでしょう。

彼はどこまでも愚かですが、とても気高い魂をもっているのです。


そして、彼は君たちの勝利を讃えてくれるでしょう。

自身と同じくらい愚かで、そして気高い冒険者、いえ 

フッド達のことを。



タイタン「うわぁぁー(+_+) 大丈夫ですか?レードさん 今治療を」





タイタンや子供たちがレードに駆け寄ろうとしたその時

遠くから飛んできた一本の矢がレードに深々と突き刺さります。

村人や子供たちはそれを見て、悲鳴を上げて村の方に逃げ出していきます。


タイタン「な・・・! なんで・・・」



  【アロー -K60+26 KeyNo.60c[10]+26 > 2D:[4,6 2,6]=10,8 > 15,13+26 > 1回転 > 54】

  【狙撃で二倍にして合算ダメージ108点】



GM「狙撃は相変わらずすごいですな」


アロー「まったくですねぇー(^-^)」

   

GM「50mほど離れた場所にアローフッドが立っています」

タイタン「あろーさん!!!"(-""-)" なんで!?」




シール「忘れちゃいけないね タイタン ボクたちはフッド」

サーベル「ああ、クソみたいな蛮族だぜ?」

ルーン「本当に、山賊も蛮族も救いようがない生き物ですよね」


タイタン「そ、そんな、皆さんなんで・・・((/_;)」


シール「山賊や蛮族が仲間割れするなんていつものことじゃないか?」

サーベル「ああそうだ! 『あの村の食い物は全ておれさまだけのものだどー!』」

アロー「シールドフッドのハート、とったどー!」

シール「ええ・・ ボクもやるの?『とったどー!』」

ルーン「『とったどー!』」


タイタン「・・・はえ!?(+_+)」




逃げる村人たち『うわああ? 蛮族共が仲間割れを始めた!?』

子供たち『そうだぞー みんな逃げろー』

アロー「ふぅははー! ジョンとジェフなら氷室でかっちこちになってるどー」

サーベル「『あわれなイヌどもだどー』」

シール「『火で炙って溶かさない限り、やつらは氷漬けのままだどー』」

タイタン「・・・? みなさん・・?」 




シールーンサーベル「『では、《ひとくはんどあうと》おーぷん!』」


  《ひとくはんどあうと》

【君たちはアフターケアをしなければならない】

【このままフッドが村を救ってしまっては今後あの村は蛮族への警戒が薄れ】

【遠からず全滅してしまうだろう】

【なので、簡単な作戦案をひとつ提案しておく】

【面白そうなのがあったら別の案でも良い】


【・あろーが癒しの角の矢を撃つのでそれを利用して仲間割れを演出するとよい】

【・真実味を増すため、タイタンにはこれは送ってない ばらすかどうかは任せる】



タイタン「うわわぁぁぁー!?Σ(・□・;)」

サーベル「俺たちは大根役者だが、ま、タイタンを騙せたならあの大人たちも大体いけるだろ」

タイタン「た、確かに『もう一個あるよー』とかいってたけどー(>_<)」

GM「一応、見る? って聞いたんだけどね」

タイタン「『見ないほうが面白いかも?』っていうからー(>_<)」


ルーン「ジョンさんが、山賊をディメンジョンゲートで誘導して、

    適当に偽の情報で攻撃させるっておっしゃってたので」

    (と、ジョン達にもらったメモを見せる)


タイタン「あーびっくりした でも面白かったです(*^▽^*」)


シール「んじゃ、ルーン アレを出して」

ルーン「フッドのフードですね なかなか売ってませんでした」


シール「争った感じに偽装して」

サーベル「てきとーでいいだろ」

ルーン「では、ここを離れましょうか」


タイタン「挨拶とかは…フッドだから無いんですね ちょっと寂しいですね」

レード「んだど おでたちは、ふっどなんだど」

   「んだども、おめさたちは・・・」

シール「『いいじゃないか? れーど』」

サーベル「『たまにはいいことしてしまうフッドもいるかもしれんぜ?』」

タイタン「『そうですね! だってフッドは愚かですから』」

ルーン「『ちゃんとした損得勘定が出来ないのですねぇ なにせ』」

一同「『フッドだから! (*^▽^*)』」


GM「では、皆さんの笑い声はどこまでも響くでしょう 

  もしかしたら村の子供たちのところまで届くかもしれませんね」


では、あとは、ちょっとしたエンディングです。




~第11話に続く~








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