第7話「騎士の過去」


 夕闇迫る一室で複数のフッドが話をしている

 フッドとは思えないほど真剣だった、と後に吟遊詩人は語る



シール「『ボクは今は亡きレプラコーンの小さな国で騎士団にいたんだ』」

   「『楽団で戦列を組んで戦った 有翼獅子騎士団と言えばそこそこ有名だった』」

サーベル「軍隊になぜ音楽隊がいるのかわかった 強いからだな」

シール「『突然隣の国に襲われた』」

   「『隣国はもともとさほど強力な軍はなかったはずなんだ』」

   「『にもかかわらずわずか数年で母国を含む周辺国を次々傘下に収めてしまった』」

   「『城に押し寄せてきたやつらの多くは魔神だった』」

   「『ボクは各地を放浪しながらその国を調査していたんだ』」


タイタン「その隣国の騎士団というのが」

サーベル「村を包囲してる奴らということなのか」

シール「あの紋章も兵士の何人かも見覚えがあるね・・・」 

シール「『そうしているうちに、デーモンに襲われてる村の話を聞いた、ってわけさ』」

タイタン「なるほど 秘匿はんどあうとっていうのはこんな感じに使うのですね」

サーベル「お、なんだったらオレのハンドアウトも見るか?」

ルーン「あるんですか?!?」

シール「キミには絶対ないとおもってた!Σ(・□・;)」



【サーベル用はんどあうと】

 君には秘匿データはありません。

 『ある』ふりをしてもよいし、無さげなキャラをやるのも全て自由です。

 他の人にもハンドアウトがあるかもしれませんが、

 PVPしたら基本全滅するので気を付けてください。

 この地方にはPCよりも強い冒険者も騎士もいません。

 なので、皆さんが失敗すると村は助かりませんし

 この地方は戦乱に巻き込まれる可能性もあります。

 頑張ってください。 



シール「実質無いじゃないか!」

ルーン「まあそんな感じでしょうね」

タイタン「そういうのもあるんですね」

   「やっぱり、強い人はいてないんですね。」

ルーン「? やっぱり? ですか?」


タイタン「あ、ええとですね」

    「なんといったらいいのか」

シール「どしたの? タイタン?」

タイタン「僕も『騎士』なんです」


一同『は!?』



タイタン「あのですね 僕もはんどあうと、とかないんですか? 

   と、GMさんに聞いたらですね」

GM「『3分だけ待ってくれ 切れっきれのはんどあうとを食わせてやる』」

タイタン「と、おっしゃってですね」


【タイタン用はんどあうと】

 君はB国の天翔ける竜騎士団の一員だ。

 同盟国D国の騎士団が魔神と内通している、

 というジェイムからの連絡があったが

 翌日死体になって発見された。

 ジェイムは死ぬ前に故郷の息子に手紙を出している。

 このままでは魔神の手先となり悲惨な戦争に突入しかねない。

 エージェントから関連性の高い情報を得た

 正体を隠して捜査に当たってほしい

 貴官の働きに期待するや切である。


  PS

 ちなみにこの地方に皆さんよりも強い方々は人族はいてません。

 ある程度のLVになると引退したり、別の地方に出かける風習があります。

 頑張ってください。



シール「うわあああ!? かぶってる!?」

ルーン「これは・・・ ノーマークでしたね」

サーベル「こっちが驚かされるとは思ってなかったぜ!」

タイタン「でも、じぇいむすんは・・・(しょんぼり」



ルーン「これは・・・私だけなにもないと不自然ですね」

   「では、《ダミー用》に、と渡されたはんどあうとを」

タイタン「それを言ってしまったらダメなんじゃぁ・・」

サーベル「わかったからみせてみな」



【ルーン用はんどあうと】

 君は甘いものに目がない。

 人を助けるのにこれ以上の理由があるだろうか?

 しかも報酬は〈我慢できない〉というアビスカースを持っている。

 堂々と食べ放題である。


 この地方に君たちよりも強いまともな人はいない。

 気を付けたほうがいいだろう。

 


サーベル「オレのよりもひどい」

シール「激しく意見があったね」

タイタン「やっぱり強い人はいてないんですね」

ルーン「このGMはいつも《つよいNPCは味方じゃない基本敵 頑張っても中立》

    と、いつもいってますからね」


GM「NPC無双はあまり好みじゃないのですよ」

  「多少だーてぃであってもよいですが、悪魔でもPCが主人公であってほしいですね」

  「そのためなら、いかなる手段も講じます!」

  「この地方はとても小さいのですが、あるお伽話があります」


 ~魔法王の失敗~

「昔々人族も蛮族も魔神の脅威に頭を悩ませていたころ」

「えらい王様がこう言いました『蛮族と人族の懸け橋になる英雄を探そう』」

「そしてとても強力な魔剣をつくりました」

「困ったのは魔神を呼び出す悪い王様」

「とてもつよい魔神を呼び出し言いました『英雄になる可能性のある者を全て殺せ』」

「あわれ、悪い王様は魔神にころされてしまいましたとさ」



GM「そして、実際にこの地方では10LVを超えて神の道を目指すような者はほぼ皆無です」

  「10LVに近くなると引退したり、他所の地方に行ってしまいます」

  「まあ、小さな地方なのでそれも当然でしょう」

  「とまれかくまれ 現状を打破できるのはPC達だけ、ということです」



シール「と、とりあえずだね」

    「『騎士が二人もいるんだ なんとかなるだろう ね! みんな!』」

タイタン「『はい!』」

サーベル「『ま、オレは切るだけだからな』」

ルーン「・・・ 『おでも及ばずながら力になるんだど』」


一同『あはははは!(´▽`)』



シール「じゃあ、『作戦会議だね』」

サーベル「『殲滅させる』」

ルーン「『異議なし』」

タイタン「『僕も頑張ります!』」


シール「いや、それをどうやってやるか? を決めるんだろ!」


アロー「まあまあ、これでもたべてくださいましー」

 (と、アローが氷菓子を持ってくる


ルーン「!! 『こ、これは!?』」


シール「『アロー、これはどうしたんだい?』」

アロー「ここには大きな氷室があるんだそうですよー」

   「じょんさんとじぇふさんに牛乳ももらったので作ってみましたー」


    (GM ルーンにメモを渡す)


ルーン「『頭が熱くなっていては良い作戦も立てれません 良いのではないでしょうか?』」

   「『皆様の行為を無為にするのは良くありません さささ 皆様ご相伴にあずかりましょう』」

シール「完全にキャラかわってるよ・・・」

タイタン「これはこれで可愛くていいと思います」


サーベル「『うまうま』」

レード「お、おいしいど つめたいど すごいど! (´~`)モグモグ」


タイタン「あ、元気が出たみたいですね 良かった」


・シールのペット達や騎獣 ゲートインプとかも一緒にアイスを食べる



シール「ゲートインプというのはデーモンルーラーが契約している悪魔なんだ」

ルーン「私はウサギ型 シールさんのは鳥?」

シール「鸚鵡 パロットだね ボクは【鸚鵡の騎士】という通り名だったんだ」

タイタン「アーサー王伝説ですね」

シール「ペットの鸚鵡もそれに関連する名前になっている」

   『カレードウルフ、カリバーン カルンウェナン。』

サーベル「お、有名な武器の名前だな」

シール「ちなみにこのシンバルシールドはウィネブールグルスヴッヘル」

   「ホーリーパロットでリブートする予定だったからレプラコーンにしたんだよね」

ルーン「あのうるさいヤツですね レプラコーンなら戦闘時に補助動作で装備できますから」

シール「フッドだからホッグフッドにしよう、と変えたからパロットだけでも残そうと」


タイタン「でも、動物が沢山いて可愛いですね!」

    「ウサギさんも朝一緒に良くご飯食べてましたもんね」

ウサギ「契約・・・」

ルーン「まあ、それはそれとて、準備しませんと(アイス(´~`)モグモグ」



 6人のフッド達は作戦を実行する


~第8話に続く~


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