第13話 瀬尾まいこ『卵の尾』

あらすじ

僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7's blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。




感想


親子だからとか、友達だからとか、親だからとか、当たり前に思っていたことが鮮やかに蹴飛ばされた。


そうであるべきという固定概念が覆された話だった。


誰に言われたわけでもないのに、そうしなきゃいけないと思い込み、自分を苦しめている。


そうじゃなくて、自分をもっと大切にして、やりたいことをやる。


そういう生き方は素敵だと思った。



家族、友達の在り方は人それぞれで、たった一つのもの。


「好き」という気持ちをストレートに大切な人にぶつけることができるのは最高。


だけど、それが恥ずかしいし、なかなか難しくて伝えきれない。


でも、そんな好きという気持ちをうまく伝えていた登場人物は、凄い。と思った。



家族、友達、人間関係のあり方を今一度考えされられる作品だった。

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