第八話 決行

朝が来た。皆は早起きだ。僕だけ少し遅れたので、スウェラの手作りパンをぱくつきつつ、昨日の作戦について話し合う。

…ん~…まだ骨折した所が痛い…


「んで~?どうするの?」


リンさんは、読んでいた新聞をたたみ、コーヒーを一口飲んで、みんなに聞いた。

と、言われましても…というみんなの目はイザベラさんへ。

イザベラさんは、待ってました!といわんばかりに今さっきまで書いていたノートを見せる。


「じゃじゃあ~ん!計画ノート!昨日サキと一緒に頑張って作ってたんっすよ!」


恋の迷宮──ラブラビランスって…まだその名前気に入ってたのか…

皆でノートを囲んで読み始める。


「こっ、これは…?」


「へへっ、サキくんのおかげっす!」


本当にこんなことして、大丈夫なんだろうか。

そしてサキはどうしてこんなものを作れたりするのか。

聞くだけ野暮か、とリツは思う。


「ふぅん、イザベラすごいじゃん。」


「へっへっへ~決行はいつっすか?」


「そうだな…まぁ明日かな。」


適当にこたえるような言い方だったが、明日というのには理由がある。

ライティさんから言われていた期限が明後日なのだ。

明日の内に終わらせて…が一番なのだ。


「んじゃ明日ね。俺は授業いくから。」


とリンさんは寮を出た。


「じゃあ僕も。」


クラスへ向かった。

授業中、明日が決行だということにドキドキして、集中することができなかった。

ただ言えるのは、僕はとても重要な事をするってこと。焦りと不安が混ざり、集中できない。

その後は特に何もなく、寮に戻った。

寮に戻る。しかし他の皆は焦りや不安の気持ちがなさそうで、自分の焦りや不安も少し消えたような気がした。


決行は明日。




──────────〇──────────

読んでいただきありがとうございます。

そういえばファイブファイブ達の容姿を書くのを忘れていました。

なのでここに書いておこうかと思います。


リツ

黒髪に赤い目 ずっと眠そう


リン

オレンジの髪に緑の目 ややつり目


イザベラ

灰色の髪に黄色の目 いつもニコニコ


ルーナ

白い髪に青色の目


サキ

茶色の髪に紫の目


スウェラ

水色の髪に金色の目


…みたいな感じです!


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