第12話
……何故、男性か女性知らなきゃいけないんだ? 全く文脈が見えないぞ?
しかしここで男性だというメリットもないだろう。
そう思い女性だと送るが、すぐにまたも返信が返ってきた。
『彼女ですか?』
……いやそんなわけない。
これは多分いじりだ、俺に彼女なんてできるとすら思ってないだろうし。
そう思い冷静に返信した。
『わかりました。あとで色々と聞かせてもらいますね』
……色々ってなんだよ。
……まあ考えた所で何も変わらないよな。いや考えようとすること自体の話かもしれない。
とにかくだ、まずは葉月との会話について考えなければいけない。
このままシーンとした状況だと緊張してしまうからな。
そう思いスマホを切り顔を上げた。
そして相手にもそれに気づいたのか葉月の口元が最初に開く。
「……あの、おいしいスイーツが売っている場所に食べに行かない?」
おいしいスイーツ屋。
その言葉を聞くと少しばかり目が輝く。
なぜなら俺は大のスイーツ好きなのだ。毎日色んなスイーツを食べている。
そのせいで少し体重が増えたけど……。
まぁこれは文句なしのイエスだ!
「うん、そうだね。僕もスイーツ好きだし」
「ホントに? じゃあ今すぐ行きしょ」
そう言うと必要なものを中に入れ外に出た。
外に出ると少しばかり寒いように感じたが、大丈夫だろう。
「じゃあ行こうか?」
「うん。そうだね」
人は少しばかりいるだろうか? いつもよりは多いような気もするが。
そして歩いて10分ぐらいたっただろうか。歩いてる最中にあった店や風景の話をしながら喋っていると──
「あのすいません。少しいいですか?」
目の前に現れたのは背が高い男性だった。
外見的にはアンケート調査だろうか? 道を聞くとかそう言うようには見えなかった。
「あなた達、モデルやってみる気はないかい?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます