第4話



「ちょっと待ってよ!」


 下校中に後ろから話しかけられる。

 後ろを向いた先には学校1の美少女、葉月花恋が困り果てた様子で立っていた。


「ん?なんだ? 告白なら受けんぞ?」


 嘘告なら俺が恥をうけるだけだ。女同士の争いなんてしったことないからな。


「なんで……来るだけでも良かったのに!」


 葉月は緊張しているのか、と思うほどの声で言う。


「俺はそこまで女の遊びには付き合えないからな」


 ちょっと言い方が強くなったがこれぐらい言っとかないと、また違う方法で何かされるかもしれないからな。


「まあじゃあ俺帰るわ」



 そう言うと後ろを向く。


「あの!」


 歩きだそうとした所を止める。



「連絡先だけでも交換しませんか……?」



 葉月の口からは予想外の言葉がだされた。



「え……どういうことだ……?」


 連絡先……?何故、連絡先が必要なのだ……?

 新たな罰ゲームでも仕掛けられてるのだろうか?


「友達になりたいなぁって……」


 なんだと!?友達……!?

 なんで俺なん??いや嬉しいよ、嬉しいんだけど他にもいたと思うんだけど……?


 まぁ考えてもわからねぇことだがら考えるのをやめるか。


「それならいいですよ」


 友達ぐらいならまあ大丈夫だろう。これ以上断り続けたら、変な噂でもできるかもしれないからな。まあデメリットは少ないだろう。



「本当ですか!! じゃあ連絡先交換しましょう」


 葉月は笑顔で言う。学校1の美少女とあったかテレビに出ている人と同等なぐらいかわいい。

 秋月だったら確実に惚れるぐらいである。


「おっけーです! わかりました」



 そう言うと連絡先を交換する。




 交換し終えると――


「ありがとうございます!」


「まあじゃあ俺はこれで帰るわ」


「あ、わかりました!」


 そう言うと家に帰るのだった。





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