お気に入りのバーで、自分好みの顔立ちをした女性バーテンダー・亜矢と出会ったサラリーマン・秋谷。彼女へのアプローチは功を奏し、デートを重ねる仲になる。「前」と「後」とで、全く印象が異なる一作。描かれた側面が異なるだけで、こうなってしまうのかと、ぞくぞくさせられます。描かれた物語の筋だけを語ろうとすると、凡庸な例しか出てこないのですが、そこから零れ落ちた心理描写が、独特の読み心地にさせています。