応援コメント

8-4 暴食令嬢は誓いを味わう」への応援コメント


  • 今回のお話もとても楽しく、ドキドキしながら読ませていただきました。


    冒頭で披露された魔法がほんとうに幻想的で美しく、水やティーポット、スプーンが動いている様子が目に浮かぶようでした。
    ブランシェさんが言っていたように、魔法を使って調理をすると言えば、『火を起こす』ことくらいかなと思いがちですが、
    ヴォルフラムさんがしたことは、なにもないところから水を出現させ、お湯に変え、お湯をポットとカップから取り出し、冷やして水にして、植物に与え……再び水をポットの中でお湯に変え、茶葉をお湯に浸すという一連の動作。

    ここまででもとても素晴らしいですが、読んでいて更に感激したのは、これを手に触れず行ったこと。
    ヴォルフラムさんがどれだけ魔術に長けているのか、慣れているのか、使いこなしているのか……ということが、この一連の動作でわかりました。

    ショーのようだとブランシェさんが感じていたとおり、読み手も鮮やかで丁寧な描写に感動しながら読ませていただきました。


    また、そこから後半のヴォルフラムさんからの告白の流れがほんとうに美しいです……
    二人だけの庭園に、冒頭で操った魔力と、テーブルの上にあるケーキに込められた魔力……二つのヴォルフラムさんの魔力がきらきらと輝いているようで……

    ブランシェさんがヴォルフラムさんを愛しているように、ヴォルフラムさんにとっても、ブランシェさんとの日々がどれほど重要であったか、どうしてブランシェさんのことを好きになったのかが伝わってくる、とても素敵な告白でした。

    読んでいて、これまでの全ての話の中で、二人が話している場面がひとつずつ鮮やかに思い浮かぶようでした。
    こんなにも凛々しく、穏やかさと力強さを兼ね備えた告白があるのですね。



    次回はブランシェさんからのお返事でしょうか。
    そして、最終話。

    読ませていただくときが楽しみです。ありがとうございました。


    作者からの返信

    お返事が遅れてしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    魔法というと、やはり戦うための魔法のイメージが強いですが、日々の生活の中に溶け込んでいる魔法もとても好きなので……。
    魔法に長けている国にいるからこそ、より強く魔法が生活の中に溶け込んでいそうだなぁと思ったので、このようなシーンにしてみました。
    告白のシーンも、このお話でとても大事なシーンになるので、印象に残るようにとたくさん考えたので、そのお言葉がとても嬉しいです。

    最終話も、またお時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。