応援コメント

6-4 暴食令嬢は痛みを味わう」への応援コメント

  • 今回のお話もとても楽しく読ませていただきました。


    特に印象的だったのは、ブランシェさんのお腹が鳴るシーンです。

    ブランシェさんにとっては恥ずかしいシーンなわけですが、体が空腹を訴える……食欲があるということで、ブランシェさんの体が元に戻ろうとしているのだと感じられました。

    これまでの話で、誰よりもブランシェさん自身が食事することを大事にして、また、楽しんでいたからこそ、ブランシェさんの体が『食事をしたい!』と主張していることで、ああ、ブランシェさんは元気に回復してくれているんだなと思えるのですよね。

    ただ『回復した』と書くだけでなく、おいしそうな卵粥を前にお腹が減るという描写を見せ、それをアーヴィンドさんに確認させるという、コミカルでホッとさせてもらえるシーンがとても好きです。

    ブランシェさんがチェルニーさんからのつらい言葉を受け、また、料理に隠された薬の影響で倒れるという場面があった後だからこそ、この場面が、読み手にとっても心安らぐというか……


    卵粥の中に存在する酸味のレモンだと見抜いたシーンもとても好きです。
    ブランシェさんのこの繊細な味覚は、やはりこういう、おいしい食事にこそ活かされてほしい……と思えて。

    『食事』がブランシェさんの、そしてこの作品の中心を貫く大事なテーマであることはずっと描かれていましたが、あらためてそれを自然な形で感じさせていただける、とてもすてきな章だったと思います。


    次回もほんとうに楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    今回もコメントありがとうございます。

    身体が不調から回復したときって、まず最初に食欲の変化を感じる気がするんですよね。
    不調のときは食欲がなくても、回復してくると食欲がわいてきたりするので……なので、薬の影響から回復しているというのを伝えるために食欲の変化を入れてみました。

    ちなみに、ブランシェが食べていたサントゥアリオの料理は、コトスパ・アヴゴレモノというギリシャの郷土料理がモデルになっています。
    作者も一度作ってみたことがありますが、不思議な味わいで美味しかったので、ご興味があればよかったら試してみてください。

    また次回も、お時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    ありがとうございました。