応援コメント

3-2 暴食令嬢は言葉を交わす」への応援コメント


  • 今回のお話も、とても楽しく読ませていただきました。


    今回のお話でいいなあと思ったのは、サンドイッチを入れたバスケットに一緒に入っている、保温効果のあるスープジャーです。

    魔法石を使って保温効果を持たせた……ということで、おそらくほんのりと熱を発生させる魔法石なのだと思いますが、
    熱を発生させる魔法石があるなら、冷気や風を発生させる魔法石などもあるんだろうなと思えて。

    もちろん、サントゥアリオが人間よりも魔法の扱いに優れた国、魔族の国であることは当初から描かれていたわけですが、ここにこの一行が加わることで、魔法がこの世界でどのように使われているかがわかる気がして……
    しかも、ごくさりげない描写の中でそれを知らせていくというのがとてもすごいなあと感動したシーンです。


    また、エリサさんと別れて、一人での行動になったブランシェさんのシーンもとてもすきです。

    エリサさんと別れて一人になったブランシェさんが、
    (さて、これからどうしようかしら)
    と内心でつぶやいて、王宮のどこに何があるのか正確に把握しきれていないと描写されたことで、読み手の視点も一旦フラットになったところで、廊下の窓から美しい温室が見えた……という流れが、とても心地いいです。

    ブランシェさんが迷うことなく、温室に向かっていたら、この『空間の広がり』を感じる心地よさはなかったのかもしれない……と思うと、もなか様の緩急をつけた文章構成力に改めて驚かされる大好きなシーンです。



    次回もとても楽しみです。

    ほんとうにありがとうございました。


    作者からの返信

    お返事が遅れてしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    何気なく登場させたアイテムであるスープジャーに注目してもらえたのは、少々意外でした。
    ファンタジーの世界なら、こういうスープジャーもあるだろうなと思って描写に取り入れたものだったのですが、ここからも世界観を感じていただけたのであれば取り入れて正解だったなと思えました。
    ブランシェが一人で行動することになったシーンにも注目していただけたようで、とても嬉しく思っています。

    また次回も、お時間のあるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    ありがとうございました。