応援コメント

2-3 暴食令嬢は異郷に降り立つ」への応援コメント

  • 今回のお話もとても楽しく読ませていただきました。

    特に印象に残ったのは、ブランシェさんがドレスをまとってアーヴィンドさんの後ろを歩いて行くところです。

    ブランシェさんの髪の色と同じ白雪色のドレスが、ブランシェさんにとって勇気をもらえる大事なドレスというところに、ドレスが(おしゃれが)、周りに見せるもの、見てもらうものだけでなく、ブランシェさん自身のためにもなっているんだなと感じられました。

    ブランシェさんが食事を好きなのはもちろん、このドレスのように、衣装や装飾も、楽しみながら(場合によってはエリサさんと一緒に)選んだりすることがあったのかな……と思えて、ますますブランシェさんのことが好きになりました。


    また、ブランシェさんが食堂に入った瞬間の情景描写もとても印象に残りました。
    広い食堂が『冬の朝を思わせる空気』で満ちていたというところや、空のフォークやグラスが並んでいるところ(料理がまだ存在していないところ)に、ブランシェさんの感じている気持ちが伝わってくる気がしました。
    背筋が伸びるような、決して悪いものではないけれど、どうしても緊張してしまう感じというか……

    そして、遂に登場したヴォルフラムさん。
    髪、瞳、視線、語られる言葉……ひとつひとつの描写が重なっていくたびに、ヴォルフラムさんの『王』としての風格、威厳がひしひしと感じられて、ブランシェさんの緊張がこちらにも伝わってくるようでした。


    文章の雰囲気を一瞬でがらりと変えて、読み手にまでその空気感を届ける表現……ほんとうに巧みな文章で感動しました……



    次回もとても楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    私自身、おしゃれをするのは自分のためであるのが大きいという考えがあります。
    もちろん場に合ったおしゃれをするのが大前提ですが、自分が好きな色や元気をもらえる色を身にまとって頑張れたという経験があるので……そこから来た描写でした。
    普段、上に立つ者の描写をあまりしたことがないので威厳がありそうな雰囲気が出ているか心配でしたが、きちんと王様っぽさを感じられたようでほっとしました。

    また次回も、お時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    ありがとうございました。