応援コメント

1-5 暴食令嬢は飢餓を抱える」への応援コメント


  • 1-5も楽しく読ませていただきました。

    特に印象に残ったのは、ブランシェさんの優しさです。

    ファミン症で飢餓に苛まれていながらも、お菓子をすべて自分で食べてしまうのではなく、アーヴィンドさんや、メイドさんのエリサともいっしょに食べようというブランシェさんの心遣いに感激しました。

    その考え方が、ブランシェさんが領地で様々な料理を食べる間に学んだというのもすばらしいなと思いました。


    ブランシェさんが、自分の屋敷に閉じこもってひたすら料理を食べることだけに専念していたら、きっとその感情は学べなかったんだろうなと思うのです。
    ブランシェさんはおいしいものを食べたら、料理の感想を感謝の言葉と共に必ず伝えてきた……と、1-1話で書かれているのですよね。

    感想や感謝を伝えるということは、会話があるということで……自然とその会話が、料理とはまた別の、ブランシェさんの楽しさに繋がっていたんだろうなと思える、すてきな場面でした。


    また、アーヴィンドさんが差し出すお菓子の描写もとても好きな場面です。
    まず、お菓子が入っている化粧箱の描写がうつくしい……
    黒地に金粉をまぶしたような箱に収められている、クッキーやマドレーヌといった焼き菓子が顔をのぞかせている様子が目に浮かびます。

    ひとつひとつが食欲をそそる狐色で、ブランシェさんでなくても思わず手が伸びてしまうだろうなという、丁寧な描写で……
    馬車の中という、他に移動できない場面なのに、とても印象深い場面を作り上げるもなか様のテクニックに感嘆いたしました。



    次回もとても楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    今回もコメントありがとうございます。

    現在はご時世的に誰かと会話をしながらの食事は難しいですが、親しい誰かと適度に話しながら食事をする時間ってすごく楽しいものだと思うんですよね。
    美食の地として認識されている場所の領主なら、食事の大切さや楽しさも教えているだろうと考えた結果、このときのブランシェの振る舞いが自然と決まりました。
    料理と食べることが重要になる話ということで食べ物の描写には力を入れたつもりなので、印象に残るシーンになったようで嬉しいです。

    また次回も、お時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。