第6話 葵と瑠花 ②
「どこかにみんなで遊びに行きたいな」
グループの中で一番アクティブで明るい、
「釣りとかキャンプならいつでも連れて行ってやるぞ?」
「うん、それもいいけど泊まりで遊びに行きたいな。そうだ!夢の国はどうかな?」
「わあ、夢の国、行きたいなあ」
「行くのはいいが3日位ないとゆっくりできんじゃろ? とりあえずLINEグループにあげといて参加を募るか、行くとすれば夏休み頃か?」
源三はいつでもいいのだがGWも終わったばかりで、みんな授業や仕事もあるだろうし。人数によってはホテルや飛行機も手配しなくてはならない。
「そうそう葵はスケジューラー使えや、お前の予定全然わからんからローテーション組めんのじゃが」源三さんが作った、囲ってる女性の予定を見るためのアプリでみんな登録してるんだけどよく忘れちゃうんだね。
「あはは、ごめんなさい」
頬をポリポリかきながら葵はバツ悪そうにしながらも
「じゃあ、今度の土日はキャンプ?釣り?」
「潮と天気を見てみるか」と言いながら源三はスマホを操作して潮と天気を確認する。
「大潮だし風もなさそうだから釣りに行くか」
「よっしゃ、大物でゲットだぜ」と葵は戯けてみせた。
「ウチは来週はちょっとダメです」瑠花は残念そうにそう言った。
「また行ける時に参加すればええよ、瑠花もどんどん案を出していいからな」
わいわい歓談していると葵のスマホが鳴った。ちょっとごめんねと言って電話に出る。
「もしもし? うん、今、友達とご飯中だよ。うん、え? 今から? うーん、。。。。わかった、もう少ししたら出るから、じゃあね」
「彼氏がこれから来いって、どうせやりたくなったんだと思うんだけど、ウチは今日は性欲沸きそうにないよ」
はあ、と溜息を吐いた。
「彼氏じゃしかたないじゃないか、これでタクシー使いんさい」そう言って一万円札を渡された。
「源三さん、車はどうするの?」申し訳そうに葵は言った。
「代行頼むけえ大丈夫じゃ」そう言って店員にタクシーと代行を呼ぶよう頼んだ。
「瑠花はどうする? 家に来るか?」
「うーん、今日はショッピングがいいなあ」
店員がタクシーが来たことを伝えてくれたので支払いを済ませて、店を出て葵はタクシーに、ワシらは代行で自宅に帰り、タクシーでショッピングモールに向かった。
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