第14話 尾崎先生

午後からは違うところで少し働いている私だけど、

この日は何故か用もないのに学校に戻らなくては行けないと思った


学校に行ったらたまたま尾崎先生がいて…

明日の私の誕生日を一緒に祝うことになった


「どうしよう。嬉しいな。夢みたいだな。」


私は有頂天になってウキウキしてユウスケのことなんて頭からすっかり抜けきっていた


私の中ではもう、終わりにしたい消したい悔しい思い出でもあったから

未練は全くないハズだった

その時は。。。


誕生日をお祝いしてくれた

緊張し過ぎてご飯が喉を通らなかった

満たされ過ぎてアドレナリン出過ぎてお腹も心も満腹だった


この、お互いの気持ちの探り合いの時間がじれったいけど大好きだ

ここが1番美味しい部分だと思う


葡萄の実と皮の間みたい

1番濃くて甘くて美味しい

あまり吸いすぎると苦味になるから注意なところも似てる


結局、短気な私は

その美味しい部分を長く味わう事がいつも出来ない

ギュッと吸い尽くしてしまいたくなる


そして、今回もそう。

尾崎先生とその日に付き合うことになる

勿論、セックスもする


まただね。

でも、私の中では軽いなんて思っていない。

ちゃんとちゃんと選んでいるから。


ショウジ先生もヨウスケもケンジの誘いもちゃんと断った


私の中ではちゃんとルールがあって

キス出来ない人とはしない

たったそれだけなんだけど、意外にキスしたい人がいない

なんならセックス出来てもキスの方が難しいとさえ思う


ユウスケとは会ってすぐにでも出来たのにな…

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