第10話 最後のキス
体調が悪くて入院をした。
体が心が限界だ。
とりあえず、実家に帰ろう。。。
東京から茨城に帰ることにする
退院して最後にユウスケに連絡する
「じゃあ、最後に会いたい」
そんなこと言われると
「わかった…」
それしか答えは出てこない
ユウスケの家にはじめてあがる
女性もののジャージが干してある
私は何も言わないけどユウスケが何か取り繕う
「元カノが忘れていったんだよ」
なぜ忘れていったのに干してあるんだい?!
そうツッコミたいけど言わない
だって、別れただなんて嘘だし、
彼女だって何人いるかわからないし
ユウスケに関しては、頭のてっぺんからつま先まで何もかも信じでない
嘘だらけの人
部屋からすぐに出る
「長く居たらセックスしたくなるから」
って…
彼女がらくるからでしょ?
って言ってやりたい…
カフェで話してお互いの夢を語る
ユウスケは
「とりあえずメジャーデビュー」
私は
「普通の幸せな家庭を作りたい」
「ちっぽけな夢だねー。それ、夢じゃなくね?」
この人、知らないんだ。この普通の幸せがどんなに難しくって稀であること。
私は波乱万丈でとても複雑な家庭だったから、この「普通」が羨ましくてたまらない。
そして、どこかおかしい普通じゃない自分を普通に見せるために、日々努力している
誰かに何かに見つからないように…。
最後に軽いキスをしてサヨナラをする
なんかな…
何だったんだろ…
ユウスケとは本当の2割も伝えていない
お互いに嘘だらけだったのかもしれない
でも、好きだったなぁ…
ユウスケにも自分にも負けた気がする
悔しいなぁ…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます