第7話 セックスの違い

サキから連絡があった

「モエ、今日合コンに来てくれない?」

「えっ?いいけど」

「ありがとう〜。今日は友達のテレビ関係の人だから〜」

「わかったー」


夕方ユウスケから連絡が来る

「今日、いい?」

「ごめん合コン」

「OKーわかったー」


なんか、チクッとした

自分の意地悪さが倍になって返ってきて

結局、自分で自分を傷つけている


こういう想いは素直にならないといけないのに

分かっていてもユウスケとの間では

駆け引きをしてしまう


どこかで

「私を愛して!」

と言う、とてつもないワガママで攻撃的な感情が爆発している

これは危険な感情

とても愚かで情けない自分を出してしまうことを知っているから

ユウスケの前では徹底的に封印している


だって好きだから

嫌われたくない

傷つきたくない


合コンに行くと普段あまり合わないような業種の人達が居て…

気づくとプロデューサーで10歳、歳上のユウジと一緒にホテルにいた

名前が同じユウ

たったそれだけで惹かれるくらいユウスケのことが好きになっていた


ユウジとのセックスは気持ちよくなかった

でもユウジは気持ちさそうに

「あっ、ヤバイ、イクーーッ!」

って言ってフイニッシュしていた

私は全然イケなかった



翌朝家に帰って

彼氏のトモが来た

セックスして帰っていった

「モエとのセックスは最高に気持ちいい。ずっとやれる。ヤバイ。」

なんて、言ってくれるけど…

私はやっぱり気持ちよくなかった

トモのは大き過ぎて私には合わない

しかも、めちゃくちゃ長いから嫌

いつも

「痛いな…早く終わって…」

と念仏を唱えている

そして、イッたふりをしている


あ〜

なんだか色々うまくいかないな…


夜、ユウスケからまた連絡があって

家に泊まりにきて

セックスをした

セックスしながら

「他の人とセックスしたの?」

「えっ…」

いつもカンが鋭い

「そんなんじゃ駄目だよ。俺がお仕置きしてもっと気持ちよくしてあげるから。」って言って、スパンキングしてくる

気持ち良くてイッてしまう

何より心が気持ちよかった

心もちゃんとイケた 

ユウスケも気持ちよさそうだった


これこれ…

この感覚だよ…

これを待ってたんだよ



でも…ちょっと色々と疲れたな

1日に3人は

心も子宮も疲れて乱れる…


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