それから何度か連絡がきてはウチに泊まっていく

セックスをする

が続く

小さい顔と狭い肩幅

体毛が少ない細い体と小さなお尻

セクシーな声

私はきっと好きなんだと思う

ユウスケは高校を卒業してから上京して色んなバイトをして今に至るらしくて

私の知らないことを沢山知っている

夜遊びや女、薬、ホスト、黒服…

私の知らない世界…

なんだか辛い

好きになるのが怖い

きっとこの人を好きになると傷つくだろうな

だから

一生懸命に好きになるのを避けていた

自分からは連絡しないし

束縛も約束も催促も何もしない

ライブも絶対に行かない

「モエさぁ〜、俺のこと好きじゃないでしょ？俺、遊ばれてるんでしょ？」

「そんなことないよ…」

それが精一杯の答えで

それ以上話すと

本当の気持ちを言ってしまいそうで

自分でも好きを自覚するのが怖かった

言葉に出して後戻りできなくなるのが怖かった

だから

他の人に逃げるしかなかった

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