第4話 鉄道卿夫人の秘密の依頼とは
GM:じゃあ、始めていきますねー
イントロダクション
"鉄道の都” キングスフォールは、キングスレイ鉄鋼共和国の首都だ。 大陸を縦横に走る鉄道のターミナルであり、それ自身、環城線と首都東西線と呼ばれる、都の内側を走り、結ぶ鉄道を持っている。
キングスフォールは、人々が集まり、発展と栄華を楽しむ都だ。その中でも、とりわけ栄えているのが、グランドターミナル駅だ。キングスフォールの中心にして、その栄光の象徴だ。「駅」と名乗りながら、ひとつの街ほどの広さと施設、機能と人口を誇る巨大な複合建築。
人の集まるところには事件が起こる。冒険者として活動を始めたきみたちは、今から、そういう事件のひとつに触れ、その解決を試みることになる。
きみたちは、キングスフォールの新米冒険者だ。グランドターミナル駅区にある中堅冒険者ギルド支部〈軌上の鉄獣〉に所属登録を済ませたばかりで、冒険らしい冒険をしたことがなく、機会を待ち望んでいる。おそらくは、報酬も。
そんなきみたちに、支部長ダン・ラッシャー (ドワーフ/ 143歳)―判を押したような実直なドワーフ親父だーが、直々に声を掛けてきた。
ダン・ラッシャー :
「きみたちに頼みたい仕事がある。仕事自体はごく簡単で危険もほぼないと思うが、その割に報酬は高い。1人あたり1,000ガメル、働きしだいでは500ガメルの追加がある。きみたちのような新米には破格の額だ。どうだね?」
グロッグ:「なんだマスター。金になるなら詳しく聞かせてもらおう」
バース :「ガウ!」はげしくうなずく。
ダン:「ありゃ、おまえらもうひとりパーティにいなかったか?
3人か4人かでこっちの報酬や心づもりが変わってくるんだが?」
グロッグ:「フリエの姿が見えねえな」
バース :「ガウガウ!」楽器ひくまね。
GM:もうひとりいるけど、あとから合流するよ、みたいな感じのつもりです。
フリエのプレイヤーである卵嬢さんはお子様の寝かしつけのため、セッションに遅刻と予め聞いていたのだった。
グスタフ:「4人です。たぶん広場で唄ってる」
ダン:
「3人じゃちょっと、こころもとないかと思ったが、じゃ、4人ってことで頼むぜ」
ダン:「守秘義務のある仕事だ。せっかく新しく所属してくれたので、入会記念サービスのつもりで、紹介している。報酬が高いのには理由がある。先方がかなり上流のおかたでな。その内密の頼みということになる。なので、話を聞いたら断れないと思ってくれ。イヤなら今断ること。そうしたら、 他の冒険者に話を持っていく。なんで、いまフリエもお前らが話きいたら、抜ーけたってわけにはいかねーからな」
バース :「ガウ?」どうするみたいな顔で二人を見る。
グロッグ:
「ほーう。せっかくマスターが振ってくれたのに断るってのは顔向けできねえな?」
グスタフ:「もちろん、秘密は守ります」やる気。
グロッグ:「グスタフのやつも乗り気だしいいんじゃねえの?」
ダン:「じゃ、受けるってことで、こっちにきな」
バース :「ガウ!」うなずく
支部長ダンは彼らを特別室へと連れて行きます。普段は施錠されており、近づくことも許されていない、ごく内密の会合のときのみに用いられる、最奥の部屋です。
部屋に入ってみると、中は豪華な調度品で飾られています。その中央に黒檀の分厚いテーブルがあり、そこにひとりの人間の女性が着席しています。
グロッグ:「へっ、悪いなフリエ。断ろうとしてもいなかったことを恨むんだな」
年齢は、30歳をようやく超えた程度に見えます。身に着けている服とアクセサリーは立派なもので、部屋の豪華さにもまったく見劣りしません。
バース :「ガウ」依頼人に頭を下げる。
ジェーン・クルーク :
「はじめまして」女性は立ち上がり、会釈をすると名乗ります。
「私はジェーン、ジェーン・クルークです。 鉄道卿であるクルーク家に籍を置く者です」キングスフォールにいくつかしかない名家の名前を出すと、女性はPCたちに微笑みかけます。芯の通った印象を与える美人です。
グロッグ:「鉄道卿ねぇ・・・今回依頼を受けることになったグロッグだ。」
ダン:「立ったまんじゃだ、あれだ、まずは座ってくれ」
グスタフ :「初めまして、神官のグスタフです」丁寧にお辞儀します。
バース :「ガーウ」椅子にどっかり座る。
グロッグ・べレト :
「バース幅取りすぎだぞ。俺の席のことも考えてくれよ」隣にちんまりと座る。
バース :横に寄ります
グスタフ :そういえば、フリエがいないとバースと会話できない?(フリエとバースしかリカント語が話せない)
GM:獣変貌してなければ、リカントも共通語しゃべれますよ
(ただ、バースはほぼ常に獣変貌している設定だった)
(まさか、これが大ネタの伏線であるとはGMも想定していなかったのだった)
バース:ぼでーらんげっじ!
ジェーン:「あなたがたには、ひとつの魔動機械の奪還をお願いしたく 思います。それは、この程度の大きさで (長さが30センチ、 幅と高さが15センチ)、黒い金属坂に覆われた箱です。魔動機文明時代に刻まれたという、複雑な紋様が刻まれていますが、文字はありません。後付けで小さな木板が接着されています。交易共通語の飾り文字で 「愛しきジェーンへ」と刻まれたものです」
グロッグ:
「魔動機文明に作られた代物ねえ・・・マナサーチで探れりゃいいんだが」
ダン:「反応はするはずだ。近くにあればな」
ジェーン:
「その魔動機械は音を記録し、 それを再生する機能を持っています。録音のための操作は、 腕の立つ魔動機師に調整してもらわないとダメだそうですが、記録されている音を出すのは簡単です。ある程度、強い勢いで叩けばよいのです」
「それは亡き夫が、 結婚前に私に贈ってくれたプレゼントです。もう、14~15年前になります。それをみなさんに取り返していただきたいのです」
(ジェーンとマテオの馴れ初めを聞かされる)
バース:しょっぱなからスゴイ情報量じゃーw
GM:ゲームにはそこまで直接関係しない背景情報も多いですw
ジェーン:
「探して欲しい魔動機械は結婚の直前にもらったものです。それには、当時の夫が自ら作詞作曲し、私への愛を歌った歌が録音されております。夫は、不意の病で3年前に世を去りました。以来、ふたりの記念日や、夫の命日ごと、その歌を聴いて偲んでおりました。私にとってはかけがえのない品です」
「それが奪われてしまいました。探し出し、取り返してくださいませ。おひとりごと、1,000ガメルをお支払いします」
バース :(いたたまれない顔をしているが獣変貌しているので伝わらない)
グロッグ:
「要するに思い出の品である”音の出る魔動機”を奪還すればいいんだな?」
バース :「ガウ!」胸をドンとたたいて任せとけという意思表示
GM:バースって基本いつも獣変貌してるのかw
バース:恥ずかしがり屋さんなのでw
グロッグ:
「まぁ急ぐなよバース。任せておけって感じなのは表情で分かるが」
グスタフ :「そうですね、まずいつ頃どなたに奪われたかなど、こころ当たりはございますか?」
ダン:「奥方、ちょいと背景を説明したほうがいいかと、ぶっちゃけ、犯人は……」
ジェーン:
(いろいろとその魔動機が世に出てしまうとまずい理由を説明)
「ということですので、なるべく内密にお願いします」
グロッグ:「で、追加で500Gの報酬が出るって話だが。それは名誉のため、ばれないように探せって話か?」
ダン:そういうことだ。無闇にこの件にクルーク家が関わっていることをふれまわさない。情報の保全につとめること、それが前提だ。
ジェーン:「周知されるようなことなく解決、という条件で、追加でおひとり500ガメルをお支払いします」
「あの魔動機械は軽く叩いただけで歌を再生し始めます。かなり音量も高めで 、私には防音の効いた部屋がありましたが、一般の民家の壁程度では漏れてしまうように思えます」
バース :「がうー」難しい顔して腕組み
グスタフ :にが笑
グロッグ:「なかなか難しい話だねえ。叩いたらばれちまう魔動機を探し回らなきゃならないんだろ?だが支払いがいい。情報の秘匿は協力しよう」
ダン :「叩いたら音がでる魔道機を内密に探して取り戻す。グロッグの言うとおりだ。それで、1500ガメル。悪くねぇ仕事だろ」
グロッグ:「一攫千金の第一歩にしては上々だな。悪くねえ」
バース :こくこく(うなずき)
ダン:「そろそろ、お前らが質問していく番じゃねーか?」
バース:ああ、質問ができねえw(獣変貌している)
グロッグ:www。グスタフさんが頑張ってくれますよ
グスタフ :
「まずいつ頃どなたに奪われたかなど、こころ当たりはございますか?」
魔動機械がなくなっていたときの状況
ジェーン:
「魔動機械がなくなっていることがわかったのは、 昨日の夕方のことです。いつも置いてあるベッドサイドのテーブルにありませんでした」
「同時に、1人のメイドが所在をくらませています」
「魔動機械の隣には、 私の宝石箱も置いてありました。それも一緒になくなっております」
グロッグ:
「メイドねえ。そのメイドの名前は?顔が分かるものがあればなお良いんだが」
ジェーン:
「名前はメイレン。 私の出身であるカイミット漁港の娘です。私の実家が網元であることはお話ししたと思いますが、その網子のひとりのところの娘です。今は22歳で、 私とは12歳ほど離れております。彼女が幼い頃には遊んであげたこともあります。 その頃から元気で素直でかわいい子でした。
私が部屋を空けた午後に、彼女が掃除を行うのが常でした。ですので、状況的には疑いようがありません。数少ない気の置けない者のひとりでした。特に夫が亡くなってからは……。いまだに裏切られたのが信じられません」
バース:カイミット漁港というのは別の街ですか?
GM :大キングスフォールのはしっこと思ってください。電車でつながってます。
グスタフ :「メイレンさんはその箱のこと、中身を知っていたのでしょうか?」
ジェーン:「メイレンは、魔動機械の存在は知っておりました。それを私が、何よりも大切にしていたことも。誰にも彼女にも触らせておりませんでした。理由は、うっかり起動させられては困る、だったのですが、別の推測をしたことはありえます」
グロッグ:「まぁ金品と一緒に価値がありそうだと一緒に持ってかれたのが予想できるだろうな。奥方がそれほど大事にされてたもんだとしたらそうも思う」
ジェーン:
「いまだに、わたしはメイレンに裏切られたことが信じられません」(悲痛な顔で)
バース :「がう~」同じく伝わらないけど悲痛な顔。
グロッグ:
「よほど信頼されてたってことなのにこうなったってことはメイドの方にも何かわけがあったんじゃねえのか?なんか最近そのメイドに変わったこととかあったか?」
ジェーン:「家の外での付き合いに関しては、知るところはあまりありませんが、こうなってみると、 最近、少し浮ついた感じがあったような気がします」
グロッグ:「浮ついたねえ・・・」
ジェーン:「メイレンは住み込みでした。メイレンの部屋はみなさんにも専門家の目でみていただこうと考えています。」
ダン:「ただ、さっきのような事情がある。ちょいとした小細工を用意した」
バース:僕たち専門家!(かけだし)
ジェーン:
(内装業者として1度だけだが、屋敷のジェーンの部屋とメイレンの部屋を調べる算段ができていることを説明される)
メイレンの失踪については、「実家の家族に急な病気があり、取るものも取りあえずで帰らせた」ことにしています。
「メイレンは独身です。恋人については、直接きいたことはありませんが、少し最近の様子からいい人ができたような気もします」
バース:悪い男にだまされたか
GM:結婚詐欺PCをやっているPLがいうと説得力が!
グスタフ:きみたち、そうなの?!
なまやき:ハイドラさんそんなことを!?
GM:
いや、なまやきさんがやってたエベロンのゴブリンです。騙されてる方だけど。
なまやき:知ってたw
グスタフ :(泣く)
ハイドラ:結婚詐欺師のPCはやったことないですが詐欺で投獄された経験あるPCならつくったことありますよ。
グスタフ:ふたりとも経験豊富だ!
グロッグ:「結婚詐欺に引っかかったとかじゃないといいけどな」皮肉な笑み
ジェーン:
(あまりかわいそうなことを言わないでという表情)
(同時に誰かに騙されたのなら納得しやすいのにという希望にすがる様子も)
グロッグ:「まぁ冗談だ。メイドは休みの日によく行く場所とかあったか?足がかりになるかもしれねえ」
ジェーン:
「あの子は、地元の戦車祭が大好きで、そのときには必ず帰っていました。見物だけでなく今でも新年の総掛かりと、春の女祭りには参加していると聞いています」
グスタフ:戦車まつり?
GM:キングスフォールで有名なそういうお祭りがあります。岸和田のだんじり祭りみたいなイメージです。
ジェーンは、PCたちに1枚の絵を渡します。2人の女性が顔を近づけて1枚に収まっているもので、かたほうは、紛れもなくジェーンで、非常によく似せて描かれています。もう1人は20歳ほどの若い女性です。
「これは、懇意にしている絵師のかたに描いてもらったものです。そこに描かれている私でないほうがメイレンです 」
目標値10の宝物鑑定判定ドゾー
バース :絵をまじまじと見る
【スカウト観察判定】9[4,5]+1+2+0+0 → 12 成功
あ、スカウトだと価格しかわからん
GM :したい人は平目でも
グスタフ :(2D6) → 2[1,1] → 2 何も判らぬ。。
バース:セージも振っておこう
【セージ知識判定】10[6,4]+1+2+0+0 → 13
GM :写実としては申し分ないけれど、 絵画 (芸術品) としては、 今ひとつ訴えるものが足りないかなという印象を抱きます。
グロッグ: 9[5,4]+3 → 12 → 成功
スカウトだから価値しかわからないですね。
グロッグ:「ふーん…まぁまぁの絵ってところだな。ちなみにこれを描いた奴ってどこにいるか分かるか?」
ジェーン:「いまは、〈歌声工房〉で働いています。ロバートという名でプロの絵師としては諦めて、織物職人をしているはずです」
卵嬢:遅くなりました。よろしくお願いいたします!
GM:まだ、導入おわってません。(汗
バース:やっと通訳がきたw
グスタフ:ww
グロッグ:「覚えておこう。ああ、この事件とは無縁であることはちゃんと隠して聞くから安心してくれ」
ダン:「方法は任せるからうまくやってくれ」
バース:ちなみに最近の絵ですか? 数年前?
ジェーン:「2年ほど、前に描いていただきました」
バース :
ダン親父のほうをじーーっと見る。まだ話してないことあるだろ?みたいな顔
ダン:「ん、なんだ?」
ダン:「はっきり言えよ、つーかしゃべれねーのか」
(ダンはリカント語しゃべれたってことで、「いえよ」とリカント語でいいます)
バース :「ガウ!」犯人に心当たりあるんじゃねーの?
グロッグ:「こういう時にフリエいねえのが不便だな…」
ダン:「実行犯はそのメイレンで間違いないだろう。だがな、言っとく。この依頼は魔動機を取り戻すことだ。犯人を捕まえることじゃない」
バース :「がう~」必要以上に掘り下げるなってことか……。
グロッグ:「まぁそこは重々承知だよギルドマスターさんよ」
卵嬢:ログ読みました!
フリエ:適当なところで帰ってきますので、いい感じのところでお願いします!
グロッグ:「だが、魔動機の情報を一番知ってるのはそのメイレンってメイドなのも確かだろう?」「…推測だけどな」
ダン:「手がかりがそこが一番なのは間違いない。だから、メイレンの部屋や奥方の部屋を調べる機会も用意している」
バース :「がうがうがるる」魔動機を奪取したら親父さんに渡せばいいのか?
ジェーン:「はい、いったんはダンさんに渡すということでお願いします。メイレンの身柄を確保した場合も」(苦しそうに)
「傷つけたり……、しないでください……、メイレンを」
バース :「がう」わかったという顔
ダン:「やむを得ない場合は除く。いいですね、奥方」
グロッグ:「とりあえず、魔動機と、可能ならメイレンも確保だな。」
GM:特にほかに聞くことがなければ、ジェーンの屋敷に向かうかどこか別の場所に調べに行くかですが。もうちょっと話ききたいですか?
(ぶっちゃけ出してない情報もありますが、そんなに本筋には影響しないかなと)
バース:ぶっちゃけたw
グロッグ:「…しっかしフリエのやついつまで油売ってるんだか。」
グスタフ :「もしかすると表に帰ってきてるかも」
グロッグ:「じゃもう一人拾いに行くついでに屋敷へ向かわせていただきますよ。それでいいな二人とも?」
ダン:「お、フリエが帰ってきたみたいだな。俺は奥方を送っていくから、フリエに説明しておいてくれ」
ダン:(君たちがつかっているのとは別の扉からでていく)
ジェーン:(頭を下げ、部屋からでていく)
GM:では、場面変えようと思いますが、何からどこからにしますか?
グスタフ :フリエと合流してお屋敷、良いと思います。
フリエ :「ただいまー・・・ってえっ?」
フリエ :「わたし今帰ってきたところだよ?」(連れていかれた)
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