第8話 師匠...?
「さて、今日からスルトには己のジョブについての理解とスキルの発動、そして剣技や武道、魔法について学んでもらう」
アンナちゃんに突撃されるパーティーが終わった翌朝に俺は父に呼ばれて庭で説明を受けていた。
「まず私たちにはレベルというものがあってな。戦闘経験を積めば積むほどレベルが上がる」
ふむ。そこら辺はあっちと変わらないんだなぁ。
「基本的にレベルが1上がると全ステータスが10上がるんだが...スルトはユニークだからな。上がり方は級によって変わる。天格だからとてつもなく上がるだろう」
なるほど...そー考えるといかにユニークってものがすごいかよくわかるな。リート兄さんが変えて欲しいと言ったわけだ。
「質問なんですけど、ユニークジョブ持ちの人ってどれくらいいるんですか?」
「今言われてるのが大体1,000人くらいだな。全員人間離れした力を持っている。ユニークで1番弱い破格の剣鬼でも剣豪100人分の強さだと言われている」
ほええぇ。つまり天格はチートってことか。
「だから天格はまさに最強だ。オマエはきっと歴史に名を残すだろう」
「天格は他にどんなジョブがあるのですか?」
「今までで確認されているのは勇者・不死鳥そして時空の覇者だ」
え、勇者ってあの勇者!?魔王を倒すためのやつだよね?それと同格なの!?しかも不死鳥っていかにもヤバそう...
いやーこれは期待大にもなるよねぇ...
「訓練はどのくらいやるのですか?」
「毎日5時間だ。そのあとは好きに過ごしていいぞ」
「5...!?」
「これでも少ない方だぞ?ライトとリートは7時間だったんだからな。それに強くなって不都合になることなどないからな」
まぁそうだけど...5時間で済んで良かったと思うべきか
「わかりました...」
「よしそれでは始めようか...と言っても私も忙しいのでな。スルトには先生を用意してある。それぞれなかなかの
「は、はぁ」
父は俺を満足そうに眺めると
「2人を呼んできなさい」
使用人は一つ丁寧なおじぎをすると足早にその場から出ていった。
「それじゃあスルト、そこで待っていなさい。私は仕事に戻るからな」
父もいなくなり、訓練場にぽつんと取り残された。
「どんな人が来るのかなぁ。もしかしたらライト兄さん達の先生とかかも...でもそうだったらこんな勿体ぶらないだろうし...」
ビリビリッ
「うッッッ!?」
な、なんかいきなり息がし辛くなってきたっ...なんだ
「へぇー、これに耐えるか。流石は天格ってわけだ」
「あんたねぇ、気絶したら大変なことになるのよ?しなかったようだけど」
「強さを測るにはちょうどいいんだからいいだろ」
声のする方に目を向けると筋肉が程よくついた細マッチョのワイルドイケメンおじさん?とこれぞ魔法使いといったようなとんがり帽子にローブを纏った美女がこちらに歩いてきていた。
「こいつがいきなり威圧し始めちゃってごめんなさいね。後で絞めとくからそれで許して」
「は、はぁ」
誰この人達?あ、苦しいの終わった
「まぁ、別にそれはいいんですけど...あなた達は誰です?」
こんなイケメンと美女の知り合いはいないはずなんだが...
「初めましてだな。俺はガイアってんだ。今日からお前の剣を指導させてもらう。覚悟しとけよ」
ガイアはめっちゃ笑顔で自己紹介してくれた。
けど、なんかその笑顔めっちゃ怖いんですけど...
「私はミーア。魔法を教えさせてもらうわ。頑張ってね♪」
こっちもめっちゃ怖いんですけど...
「えっとー、父からガイアさん達のことを全く聞いてないのでもうちょっと教えてもらってもいいです?」
「そうだな、俺の名は詳しく言うとガイア・ファム・シャイト。一応騎士爵だ。以前レリオン帝国第一騎士団団長をやっていた。ジョブはユニークで聖格の聖騎士だ」
「ええ、」
「私は宮廷魔法第二師団団長をやっていたわ。あ、名前はミーア・ファム・ロンドル。騎士爵よ。ジョブはユニークで聖格の賢者」
「えええぇぇ!!」
なんか凄すぎる人過ぎない!?え、待ってこの人たちに指導してもらうの...?
無理無理死んじゃう、僕死んじゃう
「「ちゃんと指導してあげるから」」
「頑張ってな」
「頑張ってね」
「無理いいいぃぃぃ!!!」
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