第6話 憂鬱なパーティー

「スルト、楽しんでるか!楽しんでるよな!何てったってスルトのジョブを祝ってのパーティーなんだからな!ハッハッハ」


顔をだいぶ赤くした父さんが酒が入ったジョッキを片手に俺のところに寄ってきた

スンスン...うわ、酒臭い!!


「楽しんでるから!大丈夫、俺のことは気にしないで!!...あと近くに寄らないで!」


「そうかそうか、楽しんでるか。それは良かった!それでな、それよりも聞きたいことがあるのだが...」

 この酔っ払いには何を言っても意味ないのだろうか。

俺が言ったことガン無視して近づいてくるなんて...声が小さくて聞こえなかったのだと思う。うん。


「アンナちゃんと話している姿を見れてないのだが、ちゃんと会って話したか?」

ちょっと真面目な顔で聞いてきた


アンナちゃんは父さんの貴族の友達の娘で小さい頃はよく遊んでいたんだけど、あの子はちょっとね...なんていうか愛が重いんだよなぁ


「...いや、たまたま会えてない」

そんなわけないんだけどね。避けてるだけなんだけどね!嘘じゃないからいいんだよ!


父さんは困った顔をしながら奥の方を指差して、

「アンナちゃんが向こうで『スルト様はどこ!?』って半狂乱状態になっているんだけど...なんとかしてくれないか?結構やばい雰囲気なんだが」

「会いに行ってきます!」

 マジかやばいな、そののアンナちゃんは。そうなってるのはやばいんだよなぁ。やばいやばい。どうしようか...


「こうなったら甘んじて愛の抱擁ハグを受けるしかないなぁ...」

痛いんだよな、あれ。抱擁というよりタックルだし。


そもそもなんでこんなに懐かれてるんだ?他にも遊んでた子はいるし、俺よりもかっこいいやつだっていたぞ。それなのにどうしてだ?


今日ぐらいは愛の抱擁免除されないかなぁ、俺のジョブを祝いに来てるんだし。なんて馬鹿なことを考えながら歩いていると...


「ガハッ...」

「スルト様!!!やっと会えました!!もう今日はぜっっっったい離しませんわ!」

今回も漏れなく愛の抱擁を受けました。既にだいぶ意識はなくなってます...あ...





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