なぜ高校生や初心者が書いた小説がカクヨムのランキング上位や人気作になれるのか？

〇月～〇月に連載を開始すると高確率で埋もれる（特に〇月は地獄）

　最初に結論を言います。

『12月〜3月』に連載を開始すると

　高確率で埋もれる（特に3月は地獄）

　カクヨムで長く活動している方は、

　これを見てこう思ったと思います。

「ちょっと待って、カクヨムコンと

　思いっきり時期が被ってるんだけど？」

　もちろんこれにはちゃんとした、

　理由があるので落ち着いて聞いてください

　先に答えを言うと『短編コンテスト』です

　カクヨムコンでは長編だけでなく、

　1万文字以下の短編コンテストも開催され

　参加したことがある方なら、

　1万文字というハードルの低さから、

『複数作品』応募した方もいるでしょう。

　第6回カクヨムWeb小説コンテストでは

　長編で7188作品、短編で7761作品と、

　中には過去のコンテストに応募した

　使い回しもあると思いますが、

　12/1～1/31の2ヶ月間に

　多くの新作が投稿されます。

　これがなぜ埋もれやすくなる

　原因になるのかと言うと、

　カクヨムで人気作になるためには、

　毎日★を獲得して『注目の作品』に

　載り続けることが重要で、

　★を獲得できても毎日0時に行われる

『抽選に当選』しないと『注目の作品』

　に表示されないと書きました。

　しかも当選数には上限があるようで、

　★を獲得した作品数が多くなる程、

　当選する確率が下がります。

　そして前にも書きましたが、

　新作を投稿するとその作者のファンが

　ご祝儀や応援として★を入れるので、

　長編・短編問わず新規作品の投稿が

　多いコンテスト開始直後は、

　★を獲得する作品数が多くなります。

　さらに『読者選考』があることで、

　相互評価勢が互いの応募作を、

　応援として読み合い、

　★の投げ合いを始めることで、

　1日の★を獲得した作品数が増え

　★を獲得しても抽選に外れて、

『注目の作品』に表示されない

　確率がさらに上がります。

　またカクヨムコン開催期間中は、

　トップページのレイアウトが変わり、

　現在『注目の作品』がある場所に

『カクヨムコン応募作品の日間Top３』

　が表示されます（第6回の場合）

https://kakuyomu.jp/info/entry/2020/12/07/120000

※2022/2/11追記

カクヨム運営がこの創作論を読んだのか

第7回は「注目の作品」に載る条件を

満たした小説を各ジャンルランダムで

3作品表示する方式に変わりました。

『注目の作品』はパソコン版で言うと

『新着おすすめレビュー』くらいの

　位置まで大きく下げられ、

　さらに表示される数が11作品から、

　8作品まで減らされます。

（スマホ版は4作品のまま）

（読者選考が終了すると

　元のレイアウトに戻ります）

　前述の通り『注目の作品』の

　宣伝効果が高い理由は

『読者の手に取りやすい場所』

　にあるからなので、

　宣伝効果が大きく下がり、

　★やフォローの獲得数が、

　変更前より少なくなります。

　しかしあなたは疑問に思ったでしょう

　理屈は分かったけど、

　カクヨムコンの開催期間は、

　12月の頭から1月末までなのに、

　何で2月や3月もダメなの？

　というか3月が地獄って何があるの？

　カクヨムでは2019年から毎年3月に、

　カクヨム〇周年をお祝いする、

　短編イベントである

『KAC』が行われています

（2021年の詳細）

https://kakuyomu.jp/special/entry/5th_anniversary#menu3

　カクヨムにおけるお祭り的存在で、

　成績次第でリワードを獲得できるので

　多くの作者が参加します。

　多くの新規短編作品が投稿されることは

　カクヨムコンと同じなのですが、

　カクヨムコンは開始直後に投稿が集中し

　時間が経つにつれ落ち着く一方で、

　KACは毎週月・水・金曜日に

　新しいお題が発表され、

　さらに皆勤賞を目指す作者も多いので

　KAC開催期間の約1ヶ月間ずっと、

　新規短編作品が投稿され続け、

　相互評価勢が読み合い、

　★を投げ合い続けることで、

『注目の作品』に載る条件である

　★を獲得した作品数が、

　激増している状態が維持され、

　★を獲得しても抽選に外れ、

　翌日の注目の作品に表示されない

　不運な日が頻発します。

　正直言ってランキング上位に

　入っていない作品は1日でも

　注目の作品に載らない日があると

1、★を獲得する

2、翌日に注目の作品に表示される

3、新規の読者が見つけて読む

4、その中の誰か1人が★を入れる

5、翌日も注目の作品に表示される

3-2、新規の読者が見つけて読む

4-2、その中の誰か1人が★を入れる

　のサイクルの継続が難しくなり、

　5日以上載らない日が続けば、

　連載初期の作品以外、

　立て直しがほぼ不可能になります。

　私もこの影響をもろに受け、

　KAC開始前までは好調だったのに

　KACが始まってから★を獲得しても

『注目の作品』に全く表示されなくなり

　埋もれた状態を脱出する兆しが見えず

　一時は「もう無理だ」と諦めかける程

　深刻な状態まで陥りました。

　そしてこれを防ぐ手立てはありません。

　ただただ表示されることを祈るのみです

　だからと言って相互評価勢は害悪だと

　批判や誹謗中傷してはいけません。

　これらのことは全て『結果的に』で、

　彼らに妨害の意思はなく、

　純粋に作者同士の交流を、

　楽しんでいるだけの方も多いです。

　私も人付き合いが面倒な性格で

　今でこそフォローを外していますが

　初心者の頃はいろいろな方と、

　交流して勉強させていただきました

　また最初に書いた通り、

　カクヨムにおいて読み合いや相互評価は

　不正ではないとコメントが出ています。

（評価の確約や依頼、強制は禁止）

https://kakuyomu.jp/info/entry/2020/11/30/170000

　そして不正かどうかを判断するのは、

『あなたではなく運営です』

　怒りに任せて批判や誹謗中傷をすると

　通報されて『あなたが処罰される』

　可能性があるので絶対止めましょう

　これらのことを差し引いても、

　カクヨムは他サイトに比べて、

　初心者や無名の作者の小説でも、

　人気作になりやすいサイトだと思うので

「審判が認めているなら仕方ない」

「無料で知名度を上げてくれる場を

　使わせてもらえるだけでもありがたい」

　と運営の方たちに感謝しながら、

　割り切って適切な戦略で戦いましょう

　具体的な戦略として、

　カクヨムコンに参加する場合は、

　スタートダッシュ狙いの、

　新規作品の投稿ラッシュが終わり

　1日の★を獲得した作品数が落ち着く

　カクヨムコン開始2週間後くらいに

　連載を開始するのが良いです。

　2ヶ月間伸び続ける小説など

　ほとんどないので、2週間遅れの

　スタートでも余裕で逆転できます。

『無名の頃から応援している人気VTuberが元カノの妹のSSS級大和撫子だった件』

　の連載開始は12/12です。

　ちなみに第6回カクヨムコンの、

　読者選考通過作品を調べてみたところ

　ラブコメ部門の推定通過ラインは

　★＋フォロー数が約230でした

第6回カクヨムコン中間選考発表

（ラブコメ部門は真ん中より少し下）

https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_novel_006#nominatedWorks

　カクヨムのランキングは

　★＋フォロー＋レビュー文あり加点

　★1個＝1フォローと言われています

※レビュー文あり加点のレートは不明

　コンテスト参加者同士で入れた★や

　レビュー文あり加点は割引きされる

　私は遅筆であることから終了までに

　10万文字に到達することができず、

　無条件落選となってしまいましたが、

　評価としては厳密な数は忘れましたが、

　★270、1000フォローくらい獲得しました

（★＋フォローで1300くらいだったはず）

　つまりこの創作論に書いてあることを

　実践して10万文字に到達すれば、

　あなたは次のカクヨムコンで、

　読者選考を通過できるということです

　そしてあなたにプロレベルの

　実力があるなら受賞して、

　書籍化することも十分あり得ます

　まだ次のカクヨムコン開始まで、

　約5か月と十分に時間があります。

（エピソード投稿2021/7/3時点）

　今から少しずつ準備を始め、

　第7回カクヨムコンで長年の、

　あなたの夢を叶えにいきましょう！

　それ以外の期間で拾い上げを狙い

　連載を始める場合、

　最良のタイミングはKACが終わり

　区切りが良い4月1日に連載開始した

　小説のスタートダッシュが落ち着く

　4月中旬に連載を開始し、

　評価が伸び始めたところで読者が増える

　大型連休、ゴールデンウィークを迎え、

　さらに勢いをつけるのが良いでしょう。

　ゴールデンウィーク以降に連載を

　始めるなら最初にカクヨムの、

　お知らせを見て近々短編コンテストが

　開催されないかを必ず確認して

　開催される場合は短編コンテストの

　応募作が『注目の作品』の、

　抽選対象から外れる。

『短編コンテスト終了の1週間後』

　が良いでしょう。

　短編コンテストがあなたの小説に

　影響を与えるかどうかは

・参加作品数が多いか

・読者選考があるか

　で見分けることができます。

◆◆◆直近の主な短編コンテスト◆◆◆

・カクヨム甲子園2021

　期間　2021/7/16 ～ 2021/9/12

　ロングストーリー部門

　6,000～20,000字

　ショートストーリー部門

　4,000字以下

　2020年は約2000作品が応募されたが

　参加資格があるのは高校生のみ

　読者選考もないので影響は少ないか？

　ただ2019年は大人も参加できる

　部門があったので来年は分からない

・KAC（1200～4000字）

　期間　毎年3月

　影響絶大、埋もれたくなければ

　終わるのを待ってから連載しよう

・カクヨムコン短編賞（10000字以下）

　期間　毎年12月頭～1月末あたり

　影響は大きいが受賞したいなら突撃

　3月のKACでほぼ確実に埋もれるので

　それまでに完結するのが望ましい。

・「５分で読書」短編小説コンテスト

（3000～6000字）

　期間　2020/10/2～2020/11/24

　読者選考はないが応募数が2825作品

　と多いので影響は中程度か？

　レーベル「カドカワ読書タイム」に

「５分で読書」シリーズがあるので、

　2021年も開催される可能性が高い。

　12月になるとカクヨムコンが始まり

　新作が増えるので勢いが衰えるかも

　連載開始時期まとめ

◎　4月中旬～7月上旬

〇　7月中旬～9月末

△　10月～11月末

－　12月～2月末

×　3月～4月上旬