〇〇〇物語を書けば誹謗中傷する読者と出逢う確率が下がる

 最初に結論を言います。


『優しい』物語を書けば誹謗中傷する読者と出逢う確率が下がる


 タイトルとキャッチコピーの付け方で、


 タイトルとキャッチコピーに入っている

 単語が好きな読者が手に取って、

 読まれると書いたのを覚えていますか?


 あの話にはもう少し続きがあります。

 

 あなたに質問です。


 彼女に甘やかされるラブコメには、

 どんな読者が多いでしょうか?


 おそらく「女の子に甘えたい」と

 思っている読者が多いでしょう。


 次に平凡な主人公が努力によって

 強くなって辛い境遇や過去を乗り越え


 最後に幸せになる小説には、

 どんな読者が多いでしょうか?


 おそらくですが「努力は必ず報われる」

「辛い思いをした分だけ幸せになるべきだ」

 という考えを持つ読者が多いでしょう。


 それでは復讐系や、

「追放――もう遅い!」系の小説には

 どんな読者が多いでしょうか?


 おそらくですが「やられたらやり返せ!」

「相手が謝ってきても絶対に許すな!」


 と思うような攻撃的な性質が強い、

 読者が多いのではないでしょうか?


(そう思う人を否定する訳ではありません)

(行動に移さず、思うだけなら普通です)


 つまり「類は友を呼ぶ」ように、


 タイトルやキャッチコピーだけでなく

「小説の内容に応じた」性質を持つ

 読者が集まりやすい傾向があり、


 スローライフのような穏やかで

 争いのない平和な物語や、


 心が温まり優しい気持ちになれる

 ラブコメなどを書けばそれらを好む

 優しい読者が集まりやすく、


 批判や誹謗中傷する読者と、

 出逢う確率が下がるというわけです


 しかし「攻撃性」自体は誰にでもあり


 優しい小説を好む読者でも、

 怒りを呼び起こすような場面や、

 納得のいかない展開を読んだら、


 ネットの匿名性もあり、

 普段は表に出ない攻撃性が、

 顔を出すことがあります。


 実際に私の小説、


『無名の頃から応援している人気VTuberが元カノの妹のSSS級大和撫子だった件』


 は基本的に主人公とヒロインが、

 イチャつき続けるほのぼのとした作風で


 普段の微笑ましいエピソードなら、

 コメント自体滅多にこないのに


 悪役である浮気した元カノが登場し、

 主人公たちに嫌味を言うエピソードでは


 元カノの倫理に欠ける言動に、

 不快感を顕わにするコメントが

 時々送られてきました。

(誹謗中傷とは思っていません)


 理由は人間が作り話でも感動して、

 涙を流す程感受性の強い生き物なので


 読者は主人公や登場人物に

『自分を重ね合わせる』などの

 感情移入を無意識に行い、


 悪役の非人道的な振る舞いや

 自分の思想に反する場面を目にすると


 主人公たちと共鳴するように、

 怒りが込み上げ懲らしめたい、

 攻撃したい衝動が生まれます。


 例えばネット上で好きな芸能人が

 匿名の人物に誹謗中傷されるのを見て


「自分に言われたわけではない」のに、

 腹が立つようなものです。


 そしてその後のざまあ展開を見ると、

 まるで自分がやっつけたかのように

 とても爽快な気分になります。


 最近「追放――もう遅い!」系小説や

 テレビやYouTubeでスカッと系の、

 番組や動画が人気なのはそのためです


 しかし物語が完結していないなど、

 読者の怒りを解消できなかった場合


 読者はその行き場のない怒りの矛先を

 作者である「あなた」に向け、


 それが形となったものが、

 批判コメントや誹謗中傷だと、

 私は考えています。


 簡単な話、怒りっぽい人や、

 機嫌が悪い人の前でうるさく

 騒ぐような腹の立つことをしたら、

 怒鳴られて当然だよねということです


 なので対策としては、

 攻撃的な読者が集まりやすい、


 復讐系や胸糞展開が多い小説、

 倫理に反するテーマの小説は避け、


 また読者の反感を買いやすい、

 極端過ぎる思想を持つキャラや、


 言葉と行動に一貫性がないような

 好感の持てないキャラを、

 出さないのが無難でしょう。


 しかし感動とは「感情を動かす」と

 書くのでそれだと面白みに欠け、


 物語の構成上どうしても、

 主人公に酷い仕打ちをする

 悪役が必要な場合もあるでしょう。


 そんな時は連続投稿して、

 区切りの良いところまで

 ストーリーを一気に進めることで


 読者の感情を落ち着かせる時間を作り

 不完全燃焼や消化不良になるのを防ぐ


 または悪役の卑劣な行動に

 相応の背景や事情があることを書き


 読者が納得するような配慮をすれば

 攻撃される確率が低くなります。


 それでも完全には防げませんが、

「こういうエピソードを書いたら、

 文句を言う読者がいるかもしれない」


 と批判されることを想定して、

 事前に心の準備ができていれば、

 受けるダメージを減らせます。


 そしてもし批判や誹謗中傷する

 読者に出逢ってしまったら、


「不快な思いをさせてしまってすみません」

 ととりあえず謝って相手を宥め、

 波風立てずにやり過ごすのがベストです


 前述のようにカクヨムは

「応援コメント」「おすすめレビュー」

 と褒めることが前提のサイトです。


 物語に対する感想のような批判や指摘は

 応援と受け取ることもできますが、


 明らかに文句を言っているだけのものは


「応援」や「おすすめ」の意味が、

 分からない読解力の低い子供か、


 違反行為であることが分かっていて

「そんなの知るか!」と構わず書く

 モラルがない感情的な読者です


 なので絶対に自分の正当性の主張など

 相手を論破しようとしてはいけません


 読解力の低い子供は、

 あなたの言い分を「理解できません」


「何グダグダ意味不なこと言ってんだ!」

 と余計に腹を立てるだけです。


 モラルがない感情的な読者は、

 自分の中の苛立ちを誰でもいいから

 ぶつけて気持ち良くなりたい


「あなたの言う通りです」と

 肯定してほしいだけの場合が多く


 


「正義の反対は悪ではなく別の正義」

 という言葉があるように、


 モラルがない感情的な読者は、

 自分を「正義だ」と思っているので


「この野郎! 口答えしやがったな!」

 と火に油を注いで悪化するのが

 オチなので止めましょう


 でも謝ったら相手がつけ上がり、

 その後も好き放題言われるのでは?

 と思うかもしれませんが、


 私はその心配はないと思っています。


 前述の通り読者は何百の小説をフォロー

 複数の小説を並行して読んでいて、


 誹謗中傷するということは、

 あなたの小説と相手の好みが、

 合っていない可能性が高いです。


 おそらくあなたの小説を、

 フォローしていないと思うので、

「印象に残らない対応」をすれば、


 そのうちあなたの小説の存在を忘れ

 絡んでくることはなくなるでしょう。


 それでもダメな場合は無視しましょう。


 最初は「無視するな」「読者軽視だ」

 と反発してくるかもしれませんが、


 反応がないと人は虚しさを感じるので

 しばらくすると諦めてくれるでしょう。


 絶対に批判されたくないという方は、

「アカウント設定」の「その他」から


「応援コメント」を「許可しない」

 に設定することをおすすめします。


 それでもおすすめレビューを使い、

 批判することはできるのですが、

 その時は★を1個もらうことができ、


 翌日「注目の作品」に載れるので、

 とりあえず★だけ有難くいただき、


 その後放置するか削除するか、

 対応を決めましょう。


 さて、これで読まれるテクニックと

 メンタルの弱い人が恐れている

 批判・誹謗中傷対策の紹介は終わりです


 この創作論を読んでいる人の中には


 この創作論で知ったことを活かして

「次の新作で今度こそ一旗揚げてやる!」

 と意気込んでいる経験者や、


「試しに一度書いてみようかな?」

 と新たな挑戦に前向きになる初心者など


 そろそろ行動に移すことを、

 検討している人もいるかと思います。

 

 それでは次に普段は注目されない


 人気作になれる可能性が高い、

 連載開始時期について解説します


 そんなのあるわけないと思いますよね?

 実は……あるんです。


 正直ここを間違えると、

 実力者でもほぼ100%埋もれます


 私はたまたま予想外の形で、

「絶対にダメな期間」に突入し、


「もう無理だ。終わった……」

 と一時は諦めかけた程の、

 地獄を見たので絶対に読んでください。

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