第六話 〜買い物〜
そんな
「そう言えば、
実は
親戚の人が集まる事になってな」
と話を切り出した
その意外な発言に流石の
それもそのはずである
今まで誰も寄り付かなかったのに、ここに来て
そんな唐突な発言に驚く
「それで、
それの準備に明日、買い物に行く予定なんだが
最近宿題ばかりで家にずっといたし、気分転換も必要だと思うんだが…」
と桜咲さんは提案をする
それを聞いた
「そうですね…
親戚の人が来ると聞いて少し驚いてますが、考えてもアレですし…
それに言われてみれば確かに、最近はずっと家にいたので気分転換に出掛けるのは良いかも…
分かりました!じゃあ明日、一緒にお出かけですね!」
そう少し考えるように呟いて、桜咲さんに了承の返事を返した
それに対して桜咲さんは
「分かった、じゃあ明日九時から出かけるからよろしくね」
と言い終えると早めに寝る支度をして、部屋に戻るのだった
早々に部屋に戻って眠りに着くのだった
次の日の朝、少し早めにいつもの日課を終えた
起きてきた桜咲さんも朝食を済ませると準備を終えて、いよいよ出発の時間になった
「じゃあ車出してくるから少し待っててね」
そう告げる桜咲さんに
「近くのスーパーじゃ無いんですか?
てっきり歩いて行くものかとばかり」
と少し驚いたような表情で聞き返す
それに対して桜咲さんは
「あぁ、少し遠いけどショッピングモールで色々見ようと思ってね」
と答える
それに
「そうなんですね、分かりました
じゃあ待ってますね」
と言って桜咲さんが車を出してくるのを待って、家を出発するのだった
出発してから数十分の距離にある
田舎の様なこの辺では珍しい大手のショッピングモールは、かなり有名で〝服〟や〝食べ物〟の他に〝映画〟や〝カラオケ〟などの〝娯楽〟も充実している
地元の〝大学生〟がよく娯楽を求めて遊びに来る〝定番スポット〟の一つである
二人がショッピングモールに入ると、すでに人混みで溢れかえっていた
流石は地元の人以外にも、観光客や近くの街からも来るだけはある
「すごい人だかりだな」
そう呟きながら桜咲さんは、人を縫う様に進んでいく
「こんだけ人が多いと逸れそうだな
あまりの人の多さに桜咲さんは、
しかし振り返った〝そこ〟には
「・・・あれ?さっきまで居たよね…」
『まさか…』と頭をよぎる桜咲さんは辺りを見渡すが、やはり影も形もない〝完全に〟逸れてしまった様だ
仕方がないので探しに行こうとした時だった
〝仕事の時〟に〝よく〟見かける一人の少年が目の前の視界に映る
いつもなら気にしないのだが、少し困った様に見えたからか職業柄〝生活安全課〟としてつい声をかけてしまった
「こんな所で会うなんて奇遇だね!
そう呼ばれた先にいた少年の正体は〝あの〟不良の親玉で有名な〝
いきなり馴れ馴れしく話しかけられた
しかしすぐにその殺気を抑えると
「なんだ、
それに今は俺〝うみ〟と逸れて機嫌悪くてね」
とどうでも良さそうな態度を取りつつも、桜咲さんに謝罪をする
それに対して桜咲さんは
「もしかして〝うみ〟って妹さんの事かい?
それは心配だね…なら俺も今、連れと逸れた所だし一緒に探すの手伝うよ」
と優しそうな口調で告げる
それに対して
「それなら、よろしくお願いします
ついでだし、俺も
と答えて二人で一緒に〝逸れた連れ〟を探す事になったのだった
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