第ニ話 〜初日〜
暑い夏休みの初日、
なるべく早めに終わらせて後を楽しむ為だろう
しかし、してもしても終わりの見えない宿題の山に、そろそろ疲れが見え始めた頃、辺りはすっかり夕方になっていた
ふと
そんな光景に『・・・そういえば!』と
そう、いつものように
珍しく電話の音がして、桜咲さんが慌てて身支度を済ませると、そのまま朝食も食べる事なく
「今日、少し面倒な仕事が急に入ったから遅くなるかも知れないんだ、ごめんだけど
朝食は勝手に食べといてもらえるか」
とだけ言い残して出ていたのだ
『・・・まだ帰って来てないのか』と
仕方なく身支度を済ませた
・・・その目の前には昨日の〝あいつ〟が立っていた
「何で、ここにいるの、、、」
と小さく弱々しく思える声で答えた
それに対して
「
これまでの事、本当に、本当にすまなかった」
そう言って頭を下げる
その咄嗟の流れで少し驚きながらも、ムッとした表情を浮かべて、
コンビニに着いた
『流石にひどい事したかな…』そう思いはするも『いやいや、僕はー』と〝いじり〟として受けた仕打ちが頭をよぎる
そのあまりにひどい光景に吐き気を催しかけて、
家に着くとその光景に再び驚かされる
目の前の玄関前に
その後ろから
「
と桜咲さんの優しい声が聞こえて来る
そのあとすぐに
「ん?あの子まだいたのか!朝の五時からまさか、ずっと居たんじゃないだろうな
今もう十七時過ぎだぞ流石にこのままってわけにも…」
という桜咲さんの話を聞いて
そんな
「
そう言いながら深々と頭を下げた
しかしその姿を見ても
だから
その姿を見ながら
「朝早くから来てすみませんでした」
とだけ残して帰ろうとする
それを見ていた桜咲さんは
「ちょっと待て、送ってく、もう遅いだろ
こんな時間に子供だけで帰させるわけにはいかないからな」
と車に乗る様に
それに対して
「それじゃ、すみません、、、お願いします」
と言って車に乗るのだった
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