第二話 〜発覚〜
学校に行く道すがら〝憂鬱な気分〟が
家を出る時の〝晴れやかで清々しい気分〟はどこに行ったのかと疑いたくなる程である
それ程に学校に行く事が、
それを感じながらも
それは
そんな思いを感じながらも
学校に着くと早速いつものように、決まった数名のクラスメイトが
しかし今日はいつもと違い、いきなり襲ってくる気配を感じ無かった
不思議に思った
「
一人の〝いじり〟に来たクラスの男子が謝罪をしたのだ
とっさの事に、今日はまた変わった〝いじり〟が始まるのかと〝ビクビク〟していたが彼らの表情は真剣だった
そんな表情を見て心做しか〝
しかしそれと同時に何が起きているのか分からない〝不安〟な気持ちにもなっていた
そんな
「僕らさ、
だって〝あれほど辛そうな表情を見てきたんだよ〟」
「そうそう、それに
最初は気にしなかったんだけど、だんだん悪いと思い始めてきたんだ
本当に〝最低だったんじゃ無いか〟ってさ」
「そうなんだよ、それで悪いと思ったんだ
だからこれまでの事はすまなかった、、、
〝許してくれるよね〟〝お互い水に流そうよ〟」
「僕は最初からこんな〝いじり〟は嫌だったんだよ
でもね、君を庇えば次は〝クラスの嫌われ者扱い〟の僕らに飛び火するかもしれないのが怖くて
それで〝参加せざるを得なかったんだ〟
本当にごめんね、謝って済む話じゃ無いとは思うけど・・・」
そう口々に謝罪の言葉を並べ始めた
しかし
「なんだよそれ、、、」
そう
それを聞いた周りの〝いじり連中〟は一斉に謝罪をやめた
それから数秒程度だろうか、とても冷たく静かな時間が流れる
するとクラスの〝いじりの主犯格〟の一人が
「お前、何様なわけ、わざわざ謝ってるのに!
こんな沢山の人がよ!何が気に食わないの?」
と怒鳴るように言い放つ
それを聞いていた周りの〝いじり連中〟も
「そうだ、そうだよ
謝ってやってるのに何だよその態度は
〝素直に喜んどけよな〟」
「ほんと、空気読むべきじゃない」
と口々に騒ぎ始める
その言葉に再び〝怒り〟がこみ上げてきた
「謝れば僕を〝いじめ〟ていいのかよ・・・」
と小さく消えそうな声で溢す
すると周りの一人が
「・・・俺らは何も〝いじめ〟てないだろ?
ただ楽しく遊んでただけだろ、なぁみんな?
〝いじってた〟のが度を越しただけで
そもそもこれは〝いじり〟の範疇だと思うぞ
ただそれでも〝少しは〟やり過ぎた感じだから謝ってやってるんだよ?」
と首を傾げながら悪気のない口調で、淡々と返してきた
その〝口調〟や〝言葉〟を聞いて
「あれが〝いじり〟だったって、、、はぁ」
そう〝不愉快〟な気持ちと〝怒り〟の混ざった
それを
「ふざけるなよ、お前らこそ何様のつもりだよ
あんだけの事しておいて〝いじり〟でしただぁ
人のこと舐めるのも大概にしろよ!
〝いじり〟ならあれかよ〝朝、意味もなく殴ったり〟〝面白半分でBB弾打ってきたり〟罰あり鬼ごっこゲームとか言って〝一人を追い回して一方的に暴行などを与える〟など…
〝ただひたすら痛めつける行為〟を正当化出来るって言うのかよ!」
と強く訴えかける様に答える
その後、
「ふざけるな、、、ふざけるなよ…」
と溢した最後の言葉は弱々しく、泣きながらその場に倒れ込んでしまった
その泣きながら倒れ込むその姿を見た〝周りのいじり連中〟は
「だからさぁ、謝ってるだろ、いい加減にしろよ」
「そーそーいい加減さ、許してもいいんじゃね」
と責め立てる
その挙句に最後は
「てかさ、お前のそう言う所が〝いじられる原因〟なんじゃねぇの?」
と言い放った
その時二人の影が〝
「お前らいい加減にしろよ」
そう先に叫んだのは
その横で
「大丈夫、落ち着いて」
と優しく
その瞬間だった、すぐ横から
〝ガラガラガラ〟
教室の扉を開く音がする
みんなが振り返ると、そこには担任の先生が立っていた
「一体これはどう言った状況か、説明してもらおうか」
と言いながら〝いつも温厚そうな態度〟が一変、とても不機嫌そうに不適な
それを見た一部の〝いじり連中〟が
「い、いやー何でもないですよ」
「ちょっとした喧嘩みたいなもんす」
「そーそー、だってうちら、すごい仲良しのクラスですしー」
と言い逃れを答え始める
しかしその発言に担任の先生は
「それ本当の事だろうな?
嘘偽りない本当に信じていい〝事実〟でいいんだよな?」
と、あの不敵な
するとその横で
「先生違います、実はそこにいる皆んなが
と大きな声で答えようとするが、その言葉を最後まで聞く前に
「そうか…」
と呟く先生の顔からは
しばらく続いた沈黙の後、再び口を開くと
「今日のホームルーム、全員残れ
話し合いするぞ、異論は認めない」
と淡々と告げる
みんなはそのいつもとは違う担任の先生の、言葉や態度に何も言い返す事が出来なかった
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