第五話 〜二番目〜
「え〜とね、二番目の噂は…
あ、そうそう確かね
運命を思いのままに作り変えることができる、謎の多い青年がいるんだって」
と話し始める
しかし、あの少しの間はどうやら話す内容を〝忘れてた〟みたいだ
これは
少し考えたら思い出せるのだが、文字通り〝忘れる〟時もある
特にものすごく話したい内容ほど〝忘れる〟みたいで、思い出せずに泣き出す事もある
どうやら今日は思い出せたみたいだ
流石にこの流れで泣き始めると、
「それでね、その青年なんだけどね」
と話の続きを言い始める
「なあ
謎多き青年だと、お前の言う七つの都市伝説の〝真実と事実に則った噂〟のルールじゃ無くなると思うのだが…」
と
しかしその質問は、最後まで言い終える前にやめてしまった
その理由はすぐに分かった
どうやら話を遮られてご立腹のようだ
その姿を見て〝やらかした〟と言う顔をしながら
どうやら
「なぁ
僕も
と仲裁に入った
すると
「いいよ、教えてあげる」
と答える
どうやら
取り敢えず
そんな
内心〝
もちろん
「えーとね
確か青年が〝神出鬼没〟で〝滅多に運命を作り変えたりしないから〟らしいよ
だからあまり情報がないって事で〝謎多き青年〟と呼ばれるようになったんだって
一応は〝都市伝説〟だから〝それっぽく言い表してる〟とも言われてるみたい」
と答える
確かにそう聞くと納得するが〝事実〟と〝真実〟を元に作ってある話に〝今さらか〟とも思ったりする
そんな
「そう言う事だったのか」
と
そういえば、
〝違和感しか感じない僕や
それから
「そうそう
質問の答えも一応は分かったし、噂の続き聞かせてくれよ」
と〝この空気〟を変えるように声をかけた
それに
「そうだね、じゃぁ、えっと
青年についてだったよね」
と確認するように聞いてくる
「うん、青年についてなにか、教えてくれようとしてたよね」
と同意するように答えた
それを聞いて
「よし、じゃあ、えーと話すね」
と
それから少し雰囲気を出しながら
「この〝運命を作り変える青年〟に出てくる青年はね
人の前に急に現れては、その人が気づかないうちに運命を作り変えるそうなんだよ」
と話し始めた
その雰囲気の流れのまま
「それでね、その青年の特徴が一つだけあるんだけど・・・
なんと性別がないらしいんだ」
と答えた
それを聞いていた
「いやそれ外見的なものじゃないから、わからないだろ」
と反射的にツッコミを入れる
それを聞いた
「そんなの…僕に…言われても…」
と呟きながら今にも泣きそうな声をしている
「大丈夫か
何も
反射的にツッコミ入れただけだよ
だから何も泣くことなんてないって!
ほら落ち着いて、落ち着いて
深呼吸してみようか」
と
落ち着いた様子を見て
「もう大丈夫か
と確認するように聞いてみる
まだ少し涙を浮かべているが
「うん、大丈夫」
と
それに気づいた
「ごめんな
本当にごめん」
と謝罪した
それを見てた
その音にビクつきながら二人は
二人が見たことを確認すると
「よし、この話はここでおしまい」
と答える
その言葉と意表を突いたその手を叩いた音に、頭が回らない
「あ、うん」
と流されるように答える
そのあとそれに合わせる形で
「じゃあ
噂の続き聞かせてくれるか?」
と答えた
それに対して
「分かったよ」
と答える
そのあと
「実は〝運命を作り変える青年〟はね
その人すら気付かない内に運命を作り変えるらしいんだよね
だから誰もその事を認識出来ないらしいんだ!
一部の人が自分から願いを叶えて、その事を噂として投稿してるらしいけど
この噂自体あまり具体的に表現されてないから・・・
とりあえず〝運命を変えられるって夢あるよね〟って事でこの話に含まれてるのが大きいかな」
と最後まで話し終えた
それを聞いて
「なるほどね
なんかそれを聞いて、ちょっと思ったけど
人の欲や願望を含めて作られたその噂があるから、七つの都市伝説に信憑性が出て来るのかも知れないね」
と答える
それを聞いていた
「どう言うこと?」
と聞いてきた
それに答えるように
「だからさ、都市伝説が全て〝事実〟も〝真実〟を基本に作ってたら、それが本当か怪しく思えてくるだろ
でもこうして、人の欲や願望を含めた噂があればそれに信憑性があると思わないか?
完璧に出来たものほど逆に怪しいだろ
この噂は言えばその怪しさを無くすために
〝真実〟と〝事実〟に則って作られた不完全な噂にあえてしていると言える」
というと
どうして、
つまり話が終わることは簡単に言うと、
そう考えた瞬間
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます