第二話 〜都市伝説〜
「都市伝説…」
はっきり言ってなんと返したらいいか
あまりそう言ったものに興味が無かった事もあるが、そもそも信じていないのだ
その表情を見て
「あぁー
でも残念でした、これは実話を元に作ってると折り紙つきの都市伝説なんだ!」
と自信満々に訴えかけてきた
しかも、ものすごい熱気のこもった
流石にここまでの迫力で責められると、一応聞いてみようかと感じてしまうようで
「そこまで、言うなら一応聞いてみようかな」
そう
「まずはやっぱり、どんな都市伝説の噂があるか簡単に説明するね」
と前置きのように言うと
「都市伝説、それはこの世界で不思議なことを集めた上位七つのことを言う
それは他の噂とは比較にならないほどの不思議な現象なのでした」
となんやら雰囲気を作りながら話し始める
それを確認すると少し笑みを浮かべて
「その噂の初めは〝罪人を狩る死神〟から始まります
その後順番に〝運命を作り変える青年〟〝世界の裏を支配する組織〟〝絆をつなぐ神社〟〝神の力を持つ猫〟〝必ず死ねる山上の崖〟と続いて行くのです」
と簡単に七つの都市伝説の種類について答え終える
しかし
それについて触れないから仕方なくその疑問を
「なぁ
都市伝説って七つなんだよな
さっきの話だと一番目の〝罪人を狩る死神〟
ニ番目の〝運命を作り変える青年〟
三番目の〝世界の裏を支配する組織〟
四番目の〝絆をつなぐ神社〟
五番目の〝神の力を持つ猫〟
六番目の〝必ず死ねる山上の崖〟
で合計六つまでしかないぞ」
と言葉に出して問いかけてみた
するとそれを問いかけた
「そうなんだよ、実はこの都市伝説にはね、隠されている七つ目があるんだよ!
ただ都市伝説の噂を調べる中で、なんでも〝七つ目の噂を知ると死ぬ〟と言われているから、誰もその七番目を知らないらしいんだ」
と言い終える
それでもそんな表情をなるべく見せないようにして
「それじゃあ、七つの都市伝説って全部分からないのか」
と少し強気で聞き返した
それを聞いて残念そうな表情を浮かべながら
「そうなんだよねー」
と
それを見て
「確かに今調べてみたが不思議だな
これだけ社会全体に広がってる噂なのに、七番目だけは何も触れていない
噂の上位七つを都市伝説にするだけなら、わざわざ〝分からない〟で空白にする必要はないもんな」
とブツブツと呟き、いきなり〝まさか〟と何かに気がつくとすぐに振り向いて
「これって分からない謎だからこそ〝七番目にふさわしい〟と言えるんじゃないか」
と
それに言ってる意味を理解できない
「それってどういうこと」
と首を傾げながら
それに
「だから〝分からない〟ことが七つ目なら
都市伝説の中で最後は、その噂を聞いた人の体験談で、もっとも不思議だった事だと疑うだろ?」
と確認するように言うと話を続けた
「そうして思い込ませてあらゆる仮説を立てること自体がこの都市伝説の〝ねらい〟だとしたらどうかな」
と言うと
「つまりは〝やらせの噂〟という事を
と確認するように
するとその言葉を聞いて
「そう、それが言いたかった」
と
しかしその横から
「それはおかしいよ」
と大きな声で割り込んできた
その後に左の人差し指を立てて
「まだ話してなかったけど
この噂を最初から説明したら
その考えは矛盾するんだよ」
と何か根拠があるのか、
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