第17話 バルト島Ⅴ

雨が降ってきた。さっきの天気と真逆。

「聖霊を殺す」

「「お前を倒す!」」

宙に浮いているサーザンは元の姿より声が違う。

サファイア、ファルは戦闘態勢に入る。

「雅也、梨沙、ミア!あなたたちもお願い出来る?」

それは、サファイアからのお願いだ。

「こんなのすぐに終わらせてやる。」

雅也の気合いにサファイアは頷く。

「ありがとうみんな。さぁ行きますよ!」

雅也、梨沙、ミア、サファイア、ファルは[GAME]幹部トゥエル、サーザンを倒すべく挑む。

雅也、梨沙はその上を飛び、ミアはまわって背後から、サファイアとファルは正面から。

これはほんの数分前。

「雅也、梨沙はすぐに上に飛んで、ミアはまわって背後から、そして、私とファルは正面で囮になります。。」

「でもそんなことしたら・・・」

梨沙は言うと、

「大丈夫。私らは負けない」

ファルが言った。

「私とファルは正面でサーザンと戦います。雅也と梨沙はその間に羽を切ってください。そして、ミアあなたには血を吸って貰います。」

「血?」

ミアが聞いた。

「その吸った血をこの瓶に入れて下さい。一滴でもいいので。」

サファイアは小さい瓶をミアに渡した。

採った血をなにに使うかは分からないが今はサーザンとの戦い。

「それではこの作戦で行きます」


サファイア、ファルは正面からサーザンと戦う。

その隙に雅也と梨沙は羽を切る。雅也と梨沙は羽を切ろうとした瞬間、サーザンは雅也と梨沙に向かって回し蹴りをした。回し蹴りは雅也と梨沙に命中。勢いで近くにあった地面から生えてきてるような岩にぶつかる。

「「ブハッ」」

「お前たちが何人来ようが変わらない」

サファイアは剣を振ったが片手で受け止めている。

ファルは拳で戦っているがビクともしない。

「かったいな」

サーザンは手から炎を放ち、爆発する。その衝撃で飛ばされるサファイアとファル。

とサーザンの背後にいたミアがいた。

「危ない!ミアちゃん!」

梨沙が大きな声で叫ぶ。だがもう追いつけない。サーザンの攻撃がミアにあたる。

「まだだ。」

雅也はオーラを出していた。

「まだ負けてない。」

すぐに立ち上がり、剣を持ってない状態でサーザンのところに向かう。

雅也は強く、強く拳を握りしめ、力全部を拳に込める。

「おりゃァァァ!」

雅也の拳はサーザンの顔に直撃。その衝撃で飛ばされるサーザン。

雅也はすぐにミアを庇う。

「チッ、痛いじゃないか。もういいお前も殺す、この島も吹っ飛ばす。」

そう言ってサーザンは両手を上にすると、なにかが集まってくる。

膨大なエネルギー、大量の金属の塊、木の塊、石。

「危ない!みんな!」

ファルはみんなに警告する。でも、と雅也は言った。


「この島は守りたい。ミアの故郷だから。」


「私も守りたい。ミアちゃんの故郷だから。」


「ミアもここ守りたい。」


3人はこの島を守りたいと言った。それに対してサファイアとファルは。

「そうか。それなら私らもだね、サファイア。」

「そうですね。本気で行きましょうか、ファル。」

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リベンジ・オブ・The・END 風凪漆黒 @meaty

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