第13話 バルト島Ⅱ

「着いたぞ。」

5時間も船に乗っていた3人は島に到着すると、大きな背伸びをした。

バルト島に来た理由それは、地下に[GAME]の元基地があったからである。そこの元基地になにかでががりがあるかもしれない。

3人は地下入り口の前に立った。

入り口に大きな丸い穴が横に広がっている。

おそるおそるその穴に入っていく。

「ちょっと大丈夫?」

梨沙が言うと、

「お前、暗いとこ無理なのか?」

と雅也は聞いた。

「だ、大丈夫だし!」

なるほど、暗いとこが苦手なのか。

「ミアは大丈夫!」

「偉いぞミア。」

偉い?なにが偉いかよく分からないがなんか偉いと言った。多分、文句を言う誰かさんとは違い、文句を言わないからだろう。

暗い道をずっと歩いていくと、階段が見えた。

3人の新しい防具にライトが付いていたのでそれを使っている。

「ゴォォォ」となにかが呻いている声が聞こえてきた。

「なにかが来る。」

雅也は梨沙とミアに伝えると、階段の奥から何やら大きい影が見える。

「登ってきてる。」

梨沙が言った。

「構えて。」

雅也は早口で言うと、ミアが

「ミアに任せて!」

「ミア大丈夫なのか?」

ミアはまだ子ども。大きい影には適わなそうだが。

「なにか分からないけど、倒せそうな気がする。」

白銀の髪に黒のパーカー。そして、短いスカートを靡かせながら、剣を持つ。

ミアはなにか白いオーラのようなのを放っている。

これは聖霊の力なのか。

ミアはミアの力を剣に注いでいた。

「溜まった!」

ミアはブレードを噛むと更に勢いを増した。

「いくよ!」

ミアは羽をはやし敵の方に向かっていく。

剣を前に大きく振って敵は真っ二つになり、消えた。

「ミアちゃん凄い!」

梨沙はミアの所に行って、抱きついた。

「これが聖霊の力か。」

雅也は言いながら、ミアの方に向かっていく。

階段を降り先に進むと、扉がある。

古く、錆びている。

「よし、下がってろ。」

雅也は剣を抜き、大きく振った。

すると、扉は壊れた。

3人は扉の向こう側に入っていくとそこには・・・。

「なんだこれ・・・」

3人が見ているのは、たくさんの本に机には多数のモニター。天井にも数個のモニターがある。

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