第12話 Mia Past Story
楽しい日々はあの日あの時、消え去った。
ミアはまだ後悔している。あの日のこと。
バルト島。ここに[GAME]がやってきた。そして、その[GAME]の人は言った。
「ここにいる吸血鬼共!お前らを排除する!」
この一言を言って、吸血鬼と[GAME]の戦争が始まった。
ミアは走った。お母さんとお父さんと一緒に。
でも、逃げるなど不可能だった。
なぜなら、[GAME]の誰かが吸血鬼族の居場所、隠れている場所が分かっていた人が居たから。
透視だ。
「ママ、パパ!」
「大丈夫だ。ミア。逃げろ。」
ミアはお母さん、お父さんの後ろ姿を見ていた。
ミアの親は獣を倒すつもりだった。
もちろん不可能だ。圧倒的に獣たちが人数的に有利だから。
「嫌だ!ミアも!」
ミアはそう言って、お母さんに抱きついた。
お母さんは
「ごめんね。ミア。幸せに暮らしてね。」
「ミア、すまない。幸せにな。」
そう言って、崖の上からお母さんはミアを落とした。
ミアは海に落ちた後、お母さんとお父さんはどうなったかわからない。
目が覚めた時、ミアは檻の中にいた。
「ここから出して!」
近くにいた、男の人に言うと、
「うるさいぞ!金を稼ぐんだよ!」
と言った。人身売買だ。
一時して、男の人はどこかに行った。
そして、数分後、足音が遠くから聞こえた。
また、あの男の人だろう。そう思っていた。
けど違った。
男の人と女の人がいた。
「おい、大丈夫か?」
男の人と女の人の声が聞こえた途端ミアはなぜか安心して寝てしまった。
その男の人と女の人は言うまでもないが、
雅也と梨沙だった。
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