第11話 バルト島Ⅰ

「聖霊?」

ミアは首をかしげならがら言った。

どうやら、ミアは自分が聖霊ということを自覚していないらしい。

「ってことは7体の聖霊の中の1人。」

梨沙は言った。

「雅也、梨沙、ミア。[GAME]を倒してくれ。頼む。」

王が軽く頭を下げて言うと、

「私からも頼みます。」

女王も軽く頭を下げて言った。

「分かった。俺も[GAME]を追っているからな。」

雅也は親を殺されたことを復讐したいからだ。


そして、ミシリア王国を出た。

3人は[GAME]を追いながら、聖霊のことも探している。

ミアが聖霊と分かった。ってことは残りの聖霊は6体。どんな聖霊が待っているのか。

3人はシンから貰った武器と防具を身につけていた。

1日前、シンが遺したペンに、対[GAME]による武器や防具などの設計図があった。それをミシリア王国の1番の職人が作ってもらった。

「雅也、これからどうするの?」

梨沙は雅也に質問をした。

「決まっている。」

雅也はミシリア王国を出る前ミシリアに地図をもらった。その地図を広げ目的地に指をさす。

「ここだ。」

雅也が指をさしたのは、バルト島。

「バルト島?」

「あー、そうだ。」

「パパ、ミアバルト島知ってる。」

ミアが言うと、

「ミア、なんで知ってる?ここから少し遠いのに。」

今3人がいるミシリア王国からバルト島までは船で少なくとも5時間はかかる。

「ミアね、ここで生まれたの。」

元はバルト島はミアがいや、吸血鬼族たちが暮らしていた島。

そこに、[GAME]が現れ、獣が何百体と島に来た。

「バルト島は吸血鬼族が住んでいた島なの。でも[GAME]が来て・・・たくさんの獣が来て、吸血鬼たちみんな戦ったけど、獣がたくさんいて勝てなかった。」

ミアは自分の過去を語ると、雅也と梨沙は、

「俺に任せろ。」

「私に任せて、ミアちゃん。」

「[GAME]はなにがあっても倒す。絶対に。」

そう言って、3人は指切りをした。

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