第3話 獣

「シン、Eー5番地区に1体の獣が出たっす。」

シンに伝えたのはカミザ。

「分かった。3人とも準備をしろ。」

「「「了解!」」」

シンの命令に雅也、アンジェ、梨沙が言った。


「あれか。」

雅也が見ているのは、街の中を暴れ回る無数の獣。

獣は[GAME]が作り出した、戦闘人型機械。[終わりの復讐]は皆、獣と呼んでいる。

『戦闘準備。』

シンの無線の命令で、3人はマスクを装着する。

雅也は黒い防具にマスクには猫のような耳。

梨沙はピンクの防具に足には小さい羽。

アンジェは白い防具にマスクにはゴーグル。

そして、皆の防具には腰に銃と剣。

シンの命令でマスクを装着すると剣を抜いた。

『戦闘開始!』

シンの命令で3人は戦闘を開始した。

最初に獣に向かったのはアンジェ。

「やぁぁぁッ」

獣にも剣を持っていて、激しい打ち合いになっていた。

『Eー6番地区、Eー7番地区にも無数の獣が確認されたっす。』

カミザの無線でも連絡がきた。

『それじゃあ雅也はEー6番地区、梨沙はEー7番地区の獣を倒せ。』

シンの命令に、雅也と梨沙は

「「了解。」」

と言った。

逃げ惑う人たち。街中、混乱していた。

それもそうだ。今まで獣は人気のないところに出現していた。でも今回が初めての街での出現。

「やッ!」

アンジェは剣を振って獣と戦っている。

「あー、もぉッ!こうなったら。」

なかなか勝負がつかなく少し苛立ちを見せるアンジェ。

アンジェの視界にマスクには【バースト発動しますか。】と出ていた。

「もちろん「はい!」よ!」

アンジェの持っていた、剣には白い光を放つようになった。

「いくよ!」

アンジェは剣をしっかり握ると、アンジェの前にいる獣たちに横に切るように剣を振った。

アンジェの攻撃はよく効いて「ドン!」と獣は爆発した。

「ふー。倒した。」

アンジェは剣を戻した。


Eー7番地区に到着した梨沙。

見た感じ獣の数は5体程度。

「それでは、いきます。」

梨沙は走って獣の方に突撃していく。

梨沙に気づいていない獣に梨沙は獣を切る。

一体は倒し、残りの獣は梨沙が来たのに気づき、一斉に攻撃を始める。

たくさんの弾がとんできている。

それでも梨沙はなんなく弾をかわしたり、切ったりしている。

「甘いですね。バースト発動です。」

梨沙の足に着いていた、羽がパタパタと動き始める。

梨沙は足を踏ん張って、勢いを付けている。

一瞬にして獣のいる方に走っていきどんどん切っていく。

梨沙のスピードは目に見えないほど速く、一瞬にして獣を全部倒した。


Eー6番地区に着いた雅也。

獣は10体ほど。

雅也は銃と剣を持った。

屋根に登り、上から銃で攻撃している。

それに気づいた獣は一斉に雅也に攻撃をする。

弾をかわし、屋根から降りると、剣を構え、攻撃を仕掛る。

「隙がありすぎだ。」

雅也はそう呟くとバースト発動をした。

剣が黒く光ると空から黒いイナズマが振ってきた。

倒れる獣。それを見ていた雅也はあることに気づいた。

「・・・あと一体は・・・。」

あと一体いないことに気づいた雅也は耳をすまして獣の足音を聞き取る。

屋根にいることに気づいた雅也は銃を獣の足音の方に向けて撃った。

透明になっていた獣に命中し、姿を表して、屋根から落ちた。

獣たちは「ドン!」と爆発した。

「終わったー。」

さっきとは大違いの喋り方になった雅也。

「シン。獣、全部倒しました。」

『ありがとうな。雅也。それとアンジェと梨沙も。』

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