2021/02/16 『指から唐揚げ』をバーチャルスコッパー夜見ベルノさんに読書実況していただきました!

 先日、バレンタインデー翌日の2月15日、小説発掘VTuberバーチャルスコッパー夜見ベルノさんに『異世界転移で指から唐揚げが出るようになった俺が唐揚げを作って食べるまで』を読書実況していただきました。

 読書実況対象の小説募集に立候補していたのです。


 前回の読書実況時に次回予定が決定したタイミングから「タイトル一本釣り」「気になってた」と言っていただけて、タイトルだけなのになぜか上がっていくハードルを呆然と見つめていました。

 ベルノさんの読書実況は、ベルノさんが本当に楽しそうに読んでいらしてて、みなさん面白い作品ばかりで、「ひょっとして場違いなところに応募してしまったのでは」と不安な週末を過ごしていました。

 だって、唐揚げですよ。特にお話の前半〜中盤はストーリーが大きく進むわけではなく、ただただよくわからない状況に主人公が振り回されているだけという……ぶっちゃけて言うと展開としては割と地味なお話だなと自分で思っています。

 そういうお話を書こうと思ったので、ある意味意図した通りではありますし、そういう雰囲気を好きと言ってくださる方もいるのですが、ただまあ……万人受けするかと言われるとどうなんでしょうね、と自分では思っていたりしていたのです。


 で、さて、当日ですよ。


【読書実況】 異世界転移で指から唐揚げが出るようになった俺が唐揚げを作って食べるまで【夜見ベルノ / ミナボックス1期生】

https://youtu.be/YJIszPX31Eo


 めちゃくちゃ緊張してパソコン前で待機しておりましたが、ベルノさんもリスナーの皆さんもとても穏やかに優しくわいわいと読んでくださって、楽しかったです。ありがとうございます。

 好きな唐揚げの味付けや、好きな食べ方、ビールを合わせるか白米を合わせるか、そんな話で盛り上がっているのを見ながら「ああ、今わたしの文章を読みながら、みんなの頭の中に唐揚げがイメージされてるなあ」という気持ちになって、とても嬉しかったです。

 ザンギ派の方がたくさんいらっしゃるのですね。その辺りも興味深かったです。


 あとは、描写や文章にちょいちょい好意的なコメントをいただけたのも嬉しかったです。

 何をどの順番でどのような詳細度で描写するかは、視線誘導のようなものだと思って気を遣って書いています。

 あとは、一人称の場合は特に「そのキャラクターが自然と言いそうなこと」を文章にするようにも気をつけてます。畑の大きさを「四畳半一間」で捉えたり、漂うにおいを「芳香剤」や「柔軟剤」と表現したり、出会った女の人を「就活生」と例えたりするのは、彼にとって身近で咄嗟に出てくるのがそれだからです。


 リスナーさんから「細やか」とか「観察の流れがしっかりしている」とか「主人公の行動や思考を強調づける描写」とか言っていただけたのは、そうやって気にしていた部分が伝わったのかな、と思ってとても幸せでした。

 リスナーさんもご自身で小説を書いていらっしゃる方が多いからでしょうか、皆さんとても読み込みが丁寧ですね。


 あとは「唐揚げ食べたい」「お腹すいた」ってたくさん言っていただけたの、めちゃくちゃ嬉しかったです。食べ物のお話書いて美味しそうって言っていただけるの、本当にすごくすごく嬉しいです。

 唐揚げ美味しいですよね!

 唐揚げの美味しさ、美味しいものを食べる幸せが共有できたなら、本当に幸せです。


 本当にありがとうございました!


作品はこちら。

『異世界転移で指から唐揚げが出るようになった俺が唐揚げを作って食べるまで』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054897932535


ベルノさんのツイッターアカウントはこちら。

https://twitter.com/velno_yomi






 さて。ここで終わっても良いのですが、ここからは詳細な感想……感想というよりかは、黒髪眼鏡イケボな本のお兄さんからいただいたお言葉を書き留めておきたい、というそんな気持ちでございます。

 読まなくても大丈夫ですよ。

 本当に、ただの自分用のメモなので。


 全部には反応できてなくてすみません。本当はもっと言及したいことあるんですが、これでも割と絞りました。



■ タイトルとあらすじ


 唐揚げを楽しみにしてくださっていた方がいらして嬉しかったです。唐揚げはやっぱり美味しいですよね。

 この時点ではベルノさんからは「飯テロ実況」と呼ばれていました。




■ プロローグ 俺が唐揚げをどれだけ楽しみにしていたか知ってほしい


 出だし三行で「こんなスタートある?」というツッコミをいただきました。ありがとうございます。

 唐揚げの作り方の途中でいらした方に「唐揚げを実況しています」……この時点ですでに飯テロですらなく唐揚げ実況に!!

 そして「からあげ……?」と戸惑うリスナーさん。なんだか申し訳ない気持ちに。でも唐揚げなんです。


 個人的には、ここでの「家では唐揚げどのくらいの量作るか」のお話ツボでした。

 あと、頂き物の北海道の地ビールは「はこだて」辺りの飲み比べセットみたいなやつのイメージでしたが、これも特に重要情報ではないので、皆さんそれぞれお好みの地ビールを想像しながら読んでいただければと思います。どのみち主人公は飲まずに転移してしまいましたし。


 そしてプロローグ読み終わった時点で「こんな主人公おるか?」というツッコミ。「第一話で唐揚げを食べることだけをひたすら読者に飯テロっていきながら死んでいくそんな主人公」というベルノさんの言葉がその通りすぎて笑ってしまいました。

 車にはねられて死ぬ瞬間が飯テロって、あまりないのでしょうか。走馬灯とかで楽しい思い出が駆け巡るなら、こういうのもあるかな、という感覚でした。

 ただまあ、自分で読んでいた時はそこまで感じてなかったのですが、他の人が読んでいるのを見ていると、自分で思っていたよりも飯テロとしての殺傷力が高かったんだなって気付くことができました。




■ 第一話 異世界転移とかもう流行らないと思うんだけど


 ザンギ派の方が多いですね。また、皆さんが好きな唐揚げの食べ方がいっぱい出てきたの楽しかったです。

 あと、実際に唐揚げ作っている方がいらしたのも面白かったです。最高の楽しみ方では。


 においについてや触覚の描写に触れていただけたの嬉しかったです。

 自然というものにあまり親しみがない主人公の一人称なのです。自然に親しみがない主人公からすると、自然というのは「汚れそう」「危険そう」というイメージなんですよね、多分。


 主人公に対して「意外と冷静」をいただきました。本文で直接は書いてないですが、仕事柄(なんの仕事をしているかというのも本文には出てきませんが、ぼんやりとしたイメージはあるのです)というのもあるし、警戒心が強いというのもあると思います。その辺りの性格も、語りから伝わってると嬉しいです。




■ 第二話 空腹に耐えかねて指先から唐揚げが出てくるまで


 そう、歩き慣れてないと小指の付け根が痛くなってくるんですよ! この痛み方は、サンダルのせいもあるとは思います。


 細かい部分の描写や、主人公の言動を「リアル」と言っていただけて嬉しかったです。


 あと、ベルノさんから「唐揚げになるはずだった俺の鶏モモ肉」朗読いただきました! ありがとうございます!

 揚げ油の例えへの言及もありがとうございます!


 そして「『意味がわからない』、ほんとに意味がわからない!」「こんな能力の目覚め方ある!?」のツッコミ。

 リスナーさんからの「描写が深い」のお言葉も嬉しかったです!

 『HUNTERxHUNTER』の具現化系の能力、なるほど。言われてみたら確かに近いかもしれません。


 ベルノさんのイケボで「唐揚げ食べたい」朗読ありがとうございます!

 主人公の「唐揚げが食べたい」気持ちとシンクロしていただけて嬉しいです!




■ 第三話 人がいる痕跡は見つけたけど人には会えていない


 第三話にきての第一声が「今度は唐揚げの実況ですよ、本当に」……あっそうですね、指から出た唐揚げをいよいよ食す場面です。

 唐揚げの味の描写に「ズルイ」言っていただけた、嬉しい!

 リスナーさんに「温めてから」の生活感を読み取っていただけたのも、嬉しい! 普段の生活ぶりを思い描いていただけたでしょうか。

 指先についた油、舐めちゃうの、仕方ないですよね……! 「リアルな飯テロ」えへへ、嬉しいです。


 やってきたリスナーさんに「今日は唐揚げ実況です」。

 ここで「だって、今日これ小説っていうか唐揚げ」って言葉、めちゃくちゃ笑いました。「これは唐揚げ実況ですよ、間違いなく!」

「まず、冒頭第一話が、唐揚げの材料を買ってきて、トラックか何かに轢かれて、本来作るはずだった唐揚げの作り方とその味をがっつり実況して、主人公がぶっ倒れるところまでで終了ですよ! これを唐揚げの実況と言わずして、なんというのか!」


 能力については、この先の展開も関わるのでノーコメントで。 


 畑や炊事場の描写への言及ありがとうございます。細やかというお言葉も嬉しい。描写については視線誘導を意識して、情報の順番を気にしています。あとは、主人公の感覚に見合った表現になることも気にしています。「主人公の一人称をうまいこと使っている感じ」と思っていただけたのは、その辺りの頑張りを見てもらえたのかな、と嬉しいです。




■ 第四話 結論から言うと唐揚げしか出ないみたいだ


 考えたら、ひどいネタバレですね、この章タイトル。


 水の描写、美味しそうと言っていただけて嬉しいです! 水道水とペットボトルの、ありふれた水ですが「無性に飲みたくなる水!」ありがとうございます!


「この放送は確かに読書実況のはずなんですが、今日やっていることはどう考えても唐揚げの実況以外の何物でもないので唐揚げ実況です」

 そして戸惑うリスナーさん。このやりとり始まる度に笑ってしまう。毎回毎回ご説明ありがとうございます。


 ゼリーから餃子まで辿り着く部分、面白がっていただけて嬉しいです。イメージってこんな感じで暴走しますよね。

 ラーメンも熱々が出てきたら危ないんでしょうが、この時点で主人公はそこまで考えられなくなっています。お腹空いているし、喉も渇いたし、ただもう「何か出てくれ」の一心ですね。


 そして、これ改めて思ったんですが、こんなに……ページを埋め尽くすほどの量の食べ物を並べ立てていたんですね、自分は。第三者視点で見ると、思ったよりインパクトがあった……でも、どの食べ物の話もしたかったんです。

 どの食べ物についても言及したくて削れなかったんです。


 雑談が「唐揚げ」に侵食されてるの笑いました。鶏皮せんべい美味しいですよね。

 ポテトサラダも良いと思います。

 酒の肴っぽいものが多いのは、主人公が休みの日にそういう食べ方をしているせいですね。特にお米を研ぐのが面倒な時なんかは。


 トンカツ屋の唐揚げは美味しいんですよ。トンカツ屋は、良い油を使ってる……油が美味しい。

「こんな異世界転移小説があるか!」「ただただ読み手のお腹を減らしにかかってくる!」




■ 第五話 俺の異世界転移はハードモードってほどじゃないと思いたい


 コンビニの唐揚げ、主人公は古いものにあたりがちなんだと思います。それでも、コンビニに入ってすぐ食べられるというのは、日本を懐かしむ要素ですね。


 イージーモードのイメージのふんわり具合、言及ありがとうございます。

 この辺りの羅列の勢い、自分がこの手の文章を書く時に目指してるのは枕草子だと思います。「春は曙! ようよう白くなりゆく山際少しあかりて紫だちたる雲の細くたなびきたる!」ってテンションです。

 リズムがあるって言っていただけて嬉しいです!


 指から出てきたもの、出てこなかったものリストも、面白がっていただけた! ありがとうございます。




■ 第六話 住人との出会いに至ったけど気付いたら裸だった


 リスナーさんの中で「服はどこだ」からの文章のテンポへ言及してくださっている方がいらして嬉しいです!

 タンスについての言及もありがとうございます。描写が、世界を書き出すと同時に、主人公の感覚や性格やキャラクター性も伝えられているなら嬉しいです。

 それと「優しくされるとその気になってしまうものだ。それだけだ」を面白がってくださった方がいるのも嬉しい。


 悪夢、朗読ありがとうございます。あの長文早口を……!


 そして「名作」とまで言っていただけた! 嬉しい!(ぴょんぴょん跳ねる)







 それにしても、こうやって客観的に見ると、自覚していた以上に食べ物の話をしてましたね、このお話は。

 実は、ちょっと前まで「飯テロ」って名乗る自信があまりなかったのですが、最近ようやく「飯テロ」って名乗れるようになりました。

 なので「飯テロ」って思っていただけたなら、「唐揚げ食べたい」って思っていただけたなら、あるいは「あれも美味しいよね」みたいなイメージを広げていただけたのであれば、めちゃくちゃ幸せです!!


 ベルノさん、リスナーのみなさん、本当にありがとうございます!

 楽しかったし嬉しかったです!!





では改めて。

作品はこちら。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054897932535


実況動画はこちら。

https://youtu.be/YJIszPX31Eo


ベルノさんのツイッターアカウントはこちら。

https://twitter.com/velno_yomi

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