第2話~夜の出来事~

恵と別れてから僕は家に帰り、宿題や、月曜日の学校の支度をしていたら、22時になっていたので僕は寝る準備をしていた。

すると「ピコン、通知を受け取りました」

心臓が飛び跳ねた。もしや…恵から?

そんなことないと思っていながらも、淡い期待と、嬉しさがこみ上げてきて、僕はすぐさま携帯のロックを解除し、メールを開いた。


メールの送り主は、僕の友達の雨宮雫からだった。雫は僕の数少ない友達である。

普段は余り連絡をしないタイプのはずなのにどうしたんだろうとメールを開くとそこには僕と恵が二人で公園で仲良く微笑んでいる写真とともに、「おあついねぇ笑」という文章付きでメールが送られてきていた。

少し残念な気もするが、僕は雫に返信を打った。


返信を返して携帯を置き今度こそ寝ようと思っていたときだった。

ブー、ブー、ブー、もう眠いのに。雫め許すまじ。と思いながら携帯をとると、画面に映っていたのは「恵」であった。心臓が一気に飛び跳ね危うく携帯を落としそうになった。

ピッ。

「もしもし?準?」

ついさっきのこともあってか、恵の声がいつもよりも抑えめだ。

「もしもし?どうした?」

僕は何もなかったかのように答えた。しかしそれほ恵に見抜かれていたしく、

「ぷっ、あはは。準の声裏返ってる~」

いつもの恵に戻っている。切り替え早いな。

「う、うるさいな。そういう恵だって」

「私はいつも通りだもんねーだ。」

「そ、ならいいんだけど」

少しの間沈黙が流れる。


五分くらいたっただろうか。すると恵が、

「ねぇ準。」

「何?」

「だーいすきだよ。」

「!?、さ、さっきもそう言ったじゃん!」

「何回言ったっていいじゃん。」

「それはそうだけど。そうやって軽々しく使うもんじゃないよ!」

「いいじゃん!私は準のこと大好きなんだから。」

「っ、もう。僕も大好きだよ。そろそろ寝るから切るね!」

「えぇーもう?まぁいいや。準の声聞けて嬉しかった。また月曜日ね。おやすみ!」

「うん。また月曜日にね。おやすみ」

そう言って僕は電話をきった。


電話が終わった後僕はとてつもなく幸福感に溢れていた。しかし、同時に恵と別れてしまったら僕はどうなってしまうんだろうと考えてしまい、少し憂鬱な気分にもなってしまった。

何だか、そんなことを考えていたら眠くなってきて僕は今はまだそんなことは考えなくてもいいや、という軽い考えでベットに入り、優しく、温かな幸せな眠りについた。



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準と恵の日常 onhi @onhi

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