他の方へのコメント欄から察すると、餅餅餅さんは弓道経験がお有りなんですね。弓道に関することが詳細なので、読んでいて楽しいです! 記憶力は悪いのですが、知識欲が刺激されるのは好きなのです。
不思議な幼女再び! 戸に足を挟んで止めるだなんて、どこのセールスマンか(;'∀')! ちいちゃな足が痛んじゃいますよっ
二日も食べてないとは幼い子ではギリギリですね。これはもう何か食べさせてあげるしかありませんね(^^)
作者からの返信
こんにちは、保紫さん!
高校時代の三年間だけですが、少々嗜んでおりました。経験者でないと分からない、意外なお話を提供できればと思います。
尾行したり、木に登ったりと、なかなかフットワークのある子ですゆえ、フットを挟むくらい朝飯前でございます。
人間は水さえあれば二週間くらいは生きられると聞きますが、幼女には酷なものです。ここはご飯をあげて好感度アップだ!(すでに振り切れてますけど笑)
弓道で腕の筋力がほとんど必要ないというのは知りませんでした。——へぇぇ( ̄∇ ̄)
というか、二日の絶食は普通にめっちゃキツいっすよ!?
特にこんな小さな女の子じゃあ……
気丈に振る舞ってるけど、実際はガチでヘビーだと思いマス……(>_<)
作者からの返信
空夜風さん、たくさんコメントありがとうございます!
弓道をされたことのない方は意外かもしれませんが、腕力はほぼ要らないんですよ。アーチェリーのように引けば腕力が必要かと思いますが、和弓の場合は腕の開閉で引くため背筋がメインになります。
はい、大地君は彼女の天真爛漫な明るさに誤魔化されていますが、めちゃくちゃヤバイですよね! こういう些細なセリフに、さらっと闇を匂わせたりと、ミステリアスさに拍車をかけてきます。
食に興味の無い大地君。
ごはんは誰かと食べるから美味しくなるし、何でも食べられるようになりますもんね。
大事な相手なら尚更です。
この伏線だけで涙が出そうです。
作者からの返信
enterpriseさん、またまたありがとうございます!
にぎやかな食卓って良いもので、そういう環境にある家族では確かな絆が芽生えるものと思います(全部がそうとは言いませんが)。古来より同じ釜の飯を食うと言いますからね。そして不思議少女ちゃんには、それがどれだけ大切なことかちゃんと分かっているのです。本作では、彼女と食事するシーンがとても多いですが、そういうことなのですよ。
編集済
企画主催者です。このたびは「私が読んで、サンプル1の感想を書くだけの企画2(条件つき)」への参加、ありがとうございました。
所定の文字数に到達したため、読むのはここまでとなります。
プラン①の厳しめをお望みということですので、なるべく抱いた感想をそのまま書きとめています。したがって、本来ならお世辞をいうべきところを割愛していますので、良くも悪くも純粋な評価であると思ってください (*´・人・*)ゴメンナサイ
Ⅰ、誤植と思わしき箇所
・1-02 邂逅
>>来たの悪ガキ小僧なら
”来たのが”の誤りでしょうか。
>>何であんなことしちゃんたんだろう、
”あんなことしちゃった”の誤りでしょうか。
・2-07 再来
>>演技だったらなら
”演技だったなら”の誤りでしょうか。
いくつかの誤植は見られるものの、全体的には誤字が少なく、文章そのものは読みやすかったように感じられます。
Ⅱ、些細な違和感
これ以降、大地のことを「主人公」、主人公をパパと呼ぶ少女を「娘」、主人公の友人である靖之を「悪友」、新しく転校して来た少女を「小澄」と呼称します。
娘の木登りの場面(1-02 邂逅)にて、主人公は「到着までに気付かれて上手く逃げられると、のちのち余計に面倒になる」と考え、自力で捕獲しようとしています。しかしながら、その直前(1-01 兆候)にて、主人公は娘のことを「『迂闊』で、『襲われても大した事はない』やつだ」と評価しているのであり、主人公が娘に対する評価を土壇場で改め、警察の接近に気がついて逃げるかもしれないと考えることは、やや不自然であると考えます。
もっとも、「大した事はない」と考えているがゆえに、自力での捕獲を試みようとしている、というふうに読み替えることは可能なので、結論としては不自然ではありません。
しかしながら、娘が家の前で倒れた際には、すでに十分に「面倒にな」っているのであって、主人公が娘を疎んじているという文脈を無視しないのであれば、警察を呼んで大人の対応をしてもらわない理由がよく分かりません。
現実的な要素を物語に加えることは、しばしば物語から面白みを奪います。物語が持つ没入感が、現実的な要素で失われるからです。そのため、興覚めを理由に、初めから警察を呼ぶという選択肢が、主人公には存在しないというのであれば、理解しやすいです。しかしながら、本書ではそのようなことはなく、あえて主人公が警察を呼ぶか否かという選択をします(そして、不可解にも警察を呼んだほうがいい場面で、なぜか呼びません)。このような選択を主人公に持たせたことに、物語としてどんな意味があったのか、私には分かりませんでした。
はっきり言えば余計な描写であり、ストーリーの進行を遅らせている以上の効果はないでしょう。
また、教室での悪友との会話(2-02 冗句)において、主人公は自分で「減点」と評したり、あるいは「イマイチ」と反省したりする冗談をくり返します。しかしながら、父との思い出に浸る場面(?-02 孤独)にて、主人公は「この歳にもなれば後者の智についても実感が伴ってくる」と独白しており、のちの木登りの場面では「二階の自室で物理の宿題に取り」くんでいるのであって、これらを愚か者の自画自賛であるとか、愚か者だが勤勉であると読み替えない限りは、本作において、主人公は知的な人間として描かれていると推定されます。
そのように知的なキャラクターとして描かれる主人公に、冗漫な会話を続けさせることには、物語としてどのような意味があったのでしょうか? 読者に主人公を愚か者であるとアピールさせたり、あるいは、主人公が常日頃からボケなければ気が済まない人間であることを、読者に示したりしたかったのでなければ、主人公の内心から抱く印象とその言動は一致しません。そして、主人公を悪友のようにお馬鹿なキャラクターであるとするのは、きっと本書の目指しているところではないでしょう。
Ⅲ、瑕疵
これから、本書の物語は、小澄という新たなヒロイン、特にその入部周りについて描かれていくのだと思います。
小澄が弓道部に入部することの問題は、その予測不能な行動から来る危険性が、周囲から問題視されたためでした。ところが、その危険性は職員室での会話(2-06 情報)から「事故とか起こした記録はない」として否定されます。
弓道部は小澄にとって危険なので、弓道部への参加はご遠慮願いたいのに、小澄は元々弓道部で、しかも問題を起こしていないというのが本書の構造です。
私には、小澄を描いていくうえで前提となる、小澄にとって弓道部は危険であるという部分が、早くも覆ったしか思えません。
Ⅳ、全体を通して
地の文における主人公のモノローグと、会話文における主人公の台詞のテンションが乖離しており、作者様が本書をどういう方向性で仕上げたいのか、という部分が見えて来ませんでした。「見知らぬ美少女にパパと呼ばれ」て求婚されるという、実際にはありえないドタバタな物語を期待して本書を開けば、真面目腐った文章が続いているというのが現状です。内容とモノローグの文体が、見合っているとは思えません。
また、娘の話が、物語の最後まで残しておきたい、とっておきのストーリーであることは理解できます。本書のメインイベントでしょうから、私でもそうします。
なので、娘との物語が1か始まるうえに、遅々として進まないことについては、そこまで強い異論を持ちません。しかし、メイン以外のヒロイン(小澄)とのストーリーも、1から丁寧に描いていくとなると、読者として、もっか、どの点に注目して読めばいいのでしょうか?
悪友に関する前半の説明をカットし、小澄以外のヒロインが最初からいるものとして、そのヒロインが抱える問題を悪友と解決していくほうが、物語の進行がスムーズになり、読者の興味が途中でそがれることもなかったように思います。小澄(転校生)のギミックを使いたいのであれば、2章に相当するところから、新キャラとして使えばいいだけでしょう。すべてのキャラクターを1から説明していくせいで、話の始まる予感がまるでしない(長い目で見るべきイベントが多すぎる)――この一言に尽きます。
本書の文字数は、70万字以上です。よって、餅餅餅氏は、連載をするネタ探しに苦戦しているような作家とは違うはずです。すでに物語の構成に、目を向ける段階に来ていると私は思います。
Ⅴ、個人的な学びや面白いと感じたこと
>>触らぬロリに〔後略〕
>> 異音がしてしばらくすると〔後略〕
>>「私のスリーサイズですね」
これらの描写・台詞は面白く、興味深かったり、あるいは、くすりと笑わされたりしました。
キャラクターの傾向や性格、それに関わる言動はオーバーに描いたほういいというのが、個人的には勉強になりました。ややもすると、私は平均的なキャラクターを描きがちなので、もっと分かりやすいキャラ立ちをしたキャラクターを作れるよう、餅餅餅氏を見習いたいです。
このたびは企画へのご参加、ありがとうございました (*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
作者からの返信
ようこそいらっしゃいませ、御咲花さん!
丁寧にご感想をいただき、誠にありがとうございました。
順にご返信いたします。
>>Ⅰ、誤植と思わしき箇所
ありがとうございます。大変助かります。
>>Ⅱ、些細な違和感
・木登りの場面
まず彼は、帰り道に尾行(?)してきたかもしれない人物と、
木の上にいる人物が同一であると確証を得ていません。
仮に同一だとしても、
闇夜に人の家の木に登れたくらいなので(おっしゃるように評価を改めたとも言えます)、
時間が経てば小細工がバレて、警察が来る前に逃げ出す可能性を想定しています。
また彼は、「ナイフを持った素人程度なら、先手を打てればまず負けない」程度の自負があり、
実際にそれなりの武術の心得があります。そのため、自分で捕まえる選択をしています。
・娘が家の前で倒れた場面
木登りのときはこれほど幼い少女とは思っていないので、本気で警察を選択肢に入れていましたが、
この時点となれば、警察を呼ぶのは少々かわいそう、また救急車と同じ理由でこんなことでご苦労かけるのはどうかと思ってもいます。
(木登りで去った後に「やはり警察~」と独白してはいますが、彼の性格や上記の理由から実際に呼ぶことはないでしょう)
・悪友との会話の場面
聡い御咲花さんの感覚では彼が愚か者に見えるかもしれませんが、少なくとも私はそうは思いません。
これまでにそれなりの数の読者(プロ作家の先生含む)に忖度抜きで読んでもらいましたが、
この場面で彼を愚かだと判断された方は今のところいませんし、ごく一般的レベルの読者の感覚ではそうなのかと思います。
ただの高校男子同士のたわいのないゲームのようなもので、その会話自体に意味はありませんが、
他人との関わりを断とうとしている主人公が(現状は)悪友のみに気を許していることを描写する意図があり(?ー01のやり取りも)、
今後明かされる彼らの過去への伏線にもなっています。
>>Ⅲ、瑕疵
登場時に見せられたトンデモ行動が衝撃的すぎて、
元弓道部と言われてもにわかには信じがたい、裏に何かあっても不思議ではない、
などと彼は考え、やはり依然として危険人物からは外していません。
「一癖も二癖もある中嶋先生が、全て本当のことを言っているとは限らない」
「所属はしていたが、帰宅部不可などの理由で仕方なく名前だけで入っていたのかもしれない」
「重大な事故は起こしていないが、危険な行動をして実質的退部(=幽霊部員)になったのかもしれない」
など、彼が思いついても不思議ではない否定理由がいくらでもあります。
具体的に作中で示すことはしていませんが、そのように解釈いただければと思います。
>>Ⅳ、全体を通して
・地の文について
これは私も常々悩み続けていることではあります。
まず本作は、ドタバタコメディに見せかけて、中身はシリアスな人間ドラマ+ミステリー、そして純愛エンドへの収束という構成なのです。
初期の段階ではかなり砕けた文体にしていましたが、どうにも本作の本質と乖離があると思い、改稿の末に今の文体になった経緯があります。
また、本来の主人公はノリの良い気質であり、
それが一旦完全に心を閉ざし、それが現在では少し回復してきた頃であるという事情があり、
一般的高校男子と比べて硬めの情景描写+砕けた心情描写という不思議な描写になっていることもあります(本作冒頭は、少し未来の本来の明るい彼です)。
・ストーリー展開について
確かにかなりノンビリとした展開であり、コスパの良いエンタメ性やわかり易さが重視される現代では受け入れられにくい、いわば流行遅れのスタイルかもしれません。
おっしゃるような展開がスマートかもしれませんが、
主人公の都合の良いように話が進む訳でもなく、次から次へとイベントが舞い込み重なる、それが現実かと私は考えます。
どの点に着目すべきか、それは原則「娘」です。
冒頭、あらすじ、タグ、などなどに記載した通り、本作は娘と結ばれることが確定した純愛ラブストーリーで、その過程を追う物語ですので。
ここでの小澄のシーンは彼女の掘り下げの意味も多少はありますが、序盤の1~2幕における彼女は舞台装置に近く、
序盤のメインテーマである、「娘と絆を結ぶ」「主人公がトラウマを克服する」ミッションを促進する役割を持っています。
>>Ⅴ、個人的な学びや面白いと感じたこと
せっかくこうして丁寧にお読みいただきましたので、
少しでも御咲花さんの糧になる内容があったのであれば幸いでございます。
こちらこそ企画に参加させていただき、ありがとうございました。