第59話 国之常立神《くにのとこたちのかみ》
俺に突っ込んできた神は……
『私は
突っ込みの後に唐突に自己紹介を
『人の子らよ、今世の【
神様が謝ってるよ…… 何処かの政ji家も見習えよ!!
「初めまして、だな。クニさん」
「タモツさん、神様ですよ!」
「ハァ~、呆れて言葉も出ないわ」
「出してる」
「揚げ足取り!」
『ファッハッハ! 良い良い、私は細かい事は気にしないのでな』
「で、クニさん? アメちゃんは頼めるのかい?」
『うむ、私が責任を持って
「
『何、神は滅しない限りは永劫よ。コレには相応しい罰だろう』
そこで、堕神がクニさんに問い掛けた。
「
『うむ、誠だ。私の権限を持ってそなたに許しを与える。しかしながら、操られておったとは言えそなたも罪を償わなければならぬ!』
「はい、わかっております」
『ならば良し。そなたは向こう
「畏まりました」
『ならば、
「はい。最後に【
『うん? 構わぬが……』
クニさんに許しを得て堕神じゃなくなったレインは、俺とマユに言葉を掛けてきた。
「
そう言ってレインは
「言うだけ言って消えたなぁ……」
「末長く
『さて、私からも礼をしよう。タモツとマユよ、そなたら二人にはコレを送ろう』
そう言ってクニさんがマユに差し出したのは【
「うぉい!御守りって、一年しか効力ないよな!」
俺がクニさんに突っ込むと、
『私がそんなケチ臭い事をするか!! その【
いや、だから単位がおかしいって…… 俺の子孫ってそんなに続くのか?
それでもマユはニコニコじゃなく、ニヤニヤ笑いで嬉しそうなので、俺は自分を納得させた。
そして、
「クニさん、悪いがもう一つ【
『うむ、そなたならそう言うだろうと思い用意しておるわ。あの二人に相応しい【
俺に差し出された【
「うん、あの二人にはコレで良いな……」
「そうですね……」
俺とマユの意見は一致した。
『効力はそなたらに渡した物よりも少し短い。
「「十分だ(です)!!」」
『うむ、それでは私も
そうしてクニさんも居なくなった。
俺とマユは顔を見合せて、
「終わったな!」
「終わりましたね!」
「アヤカとライはまだ王都についてないだろうから、合流して一緒に行こうか?」
「はい、でもタモツさん?」
「うん、どうした、マユ?」
「ここに家を出して一泊してから合流しませんか?」
顔を赤らめて恥じらいながら言うマユ。オッサンがその言葉に逆らえる筈もなく、
「良し、そうしよう!! 何なら二泊でも良いぞ!」
と、延長を申し出る。
「はい!!」
マユの返事を聞いて嬉しくなった俺は結局三日三晩の間、マユと愛し合いアヤカとライに合流したのは王都直前にいた四日目だった……
何故かアヤカにはバレていて、散々嫌味を言われた……
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