第38話 最後の訓練?

 それから俺達はお互いの愛を高めあいつつ、勿論のこと、訓練にも力を入れた。拠点に入ってから3週間、ライは恐ろしい位の成長(特に【アレ】)を見せて、何とレベルはアヤカを越えた……


 アヤカからはクレームが来ると身構えていたが、逆に感謝されてしまった……

 心も身体も満たされているらしい。それは良かった…… のか?

 逆にライからはアヤカの精力を上げて欲しいと頼まれたのだが、『病は気から』精神をアヤカに試すのは難しいので、お前がもう少し自重しろ!と突っ込んでおいた。


 それに2人の急激な成長に発破をかけられたのか、マユもスゴい勢いで成長している。で、アヤカとライも能力表示を俺達と同じ方式に変えた。それに、俺とマユの武器、防具ほどではないが、其なりの性能の武器、防具を2人には作った。こうして見るともう、ランゲインに向けて出発出来るな・・・。

 

 名前:タモツ  職能:古武術家(奥伝おうでん)

 位階:達人  経験:497,578

 心:78,516 技:89,298 体:95,841 魔:48,531

 武器:剛古樹(+5,500~+7,800) 攻撃力:137,565

 防具:堅古樹一式(+8,800)   防御力:158,728

 技能:想像・古武術   状態:良好


 武器:剛古樹【剛腕棒+6,700・剛腕杖+5,500・剛

腕刀+7,800】

 

 名前:マユ  職能:古武術家(中伝)

 位階:5段  経験:187,123

 心:35,683 技:32,888 体:39,287 魔:45,611

 武器:剛古樹(+5,500~+7,800) 攻撃力:58,555

 防具:堅古樹一式(+8,800)   防御力:63,128

 技能:想像・古武術   状態:良好


 【古武術:流水】2人共通、但し()はタモツのみ。

 対人・対獣・対妖・(対魔・対神)


 【技能:想像】2人共通❰魔を利用❱

 言語理解・能力改竄・念話・索敵・解体・焼滅

 魔素吸収・拠点作成・結界・魔法・治癒・強化

 生活箱・転移・精神分析・破邪光

 

 【技能:想像】タモツ

 見(検)分眼・加工・隠蔽・時間操作・適応思念・

 邪心散開・破邪戒・精力操作・自在子種


 【技能:想像】マユ

 鑑定・適応合成・武術推算・組成変換・完全治癒

 知識辞典・適合神経・誠神・光角線


 【技能:古武術】2人共通❰気を利用❱

 隠密・飛空・強化・残像歩・闘気弾・全方目


 【技能:古武術】タモツ

 威圧:天神鬼心・天功掌・邪心破天・豪災


 【技能:古武術】マユ

 威圧:般若仏心・絶界掌・天輪拳・光天昇



 名前:アヤカ  職能:聖神女

 位階:初段  経験:108,863

 心:21,831 技:19,524 体:17,266 魔:30,418

 武器:天杖(+2,500)  攻撃力:19,723

 防具:硬軽ローブ(+3,500)   防御力:28,499

 技能:想像(気・魔)・聖魔法  状態:良好・豊穣神の加護


 【想像:気】    

 体術・杖術・飛空(低空)・強化

 【想像:魔】

 応用・念話・気配察知・貯蔵庫

 

 【聖魔法】  

 全回復魔法・全防御魔法・強化魔法・ 御神法


 名前:ライ  職能:女優漢(皆伝)

 位階:4段  経験:132,388

 心:28,683 技:42,792 体:30,317 魔:25,611

 武器:改精棒(+3,500)  攻撃力:46,532

 防具:破邪魔(+3,700)    防御力:48,651

 技能:想像(気・魔)・聖精  状態:良好・抑精力


 【想像:気】

 体術・棒術・飛空・強化

 【想像:魔】

 攻遮断・念話・気配察知・素材収納


 【聖精】

 超絶絶倫・超絶技巧・貯蔵精・無精操作・多液放出・合穴豪茎・邪精破壊

 

 良し! 何時までも此処に居ても仕方ないし、明日は1日ゆっくりして、明後日にランゲインに向けて旅立とう!

 

「と、言う訳で明日は1日休んで、明後日にこの渓谷を抜けてランゲインへ向かおうと思う」


 俺が言うと皆がキョトンとしている。


「えーっと、師匠。何が『と、言う訳』かは分かりませんが、明後日に旅立つのは理解しました」


 皆を代表してライが言う。あっ、そう言えば思考してた考えを皆に伝えてなかった……


「イヤ、スマン。さっきまで皆がかなりな勢いで成長したし、強くなったな~と考えててな。それを先に伝える筈だったが、結論を先に伝えてしまった」


「フフッ、タモツさんらしいですね。」


 マユは優しい。


「認知症…… イエ、何でも有りません……」


 アヤカよ、ライの【アレ】スペックをもっと上げても良いんだぞ。最近は流石にレベル差があって、俺に感謝しつつも実は、お前の方が疲れているらしいのはライから聞いてるぞ。


「師匠、この拠点はどうするんですか?」


「ああ、一旦封印するけど、俺とマユには先に作った拠点があるから、ここはアヤカとライが使いたければ使えば良いよ。2人が来たら解除される封印を掛けておくよ」


「本当ですか、有り難うございます! 師匠」


「まあ、良いの? タモツさん?」


「良いも何も、俺達も同じ場所に2つも要らないしな。まあ、使わなければ封印されたままだし。それは自由にしてくれ」


 と俺が言うと、ライが


『師匠、師匠。あの隠し部屋を僕にも見える様にして下さい。お願いします』


 念話で頼んで来たので、


『何に使用するつもりだ? 浮気に利用するならダメだぞ!!』


 と釘を刺すと、


『浮気なんてしません! 僕はアヤカ一筋です!実はアヤカと2人でここを利用させて貰うとなると、訓練もアヤカと一緒になります。だけど僕はアヤカを、まだまだ【アレ】で喜ばせたいんです。その秘密訓練にあの部屋を利用出来たらと……』


 ライよ、今でもアヤカは十分に満足してるぞ。何なら満足を通り越えてるぞ! ……とは思ったが可愛い1番弟子の頼みだ、きいてやろう。


『分かった、精進しろ!』


『有り難うございます!師匠!』


 念話が終わってライが声を出して、


「師匠、明日は休みだと言うなら、ここで最後になる稽古を今からお願いします!!」


 と言ってきたが、そこにアヤカから待ったがかかる。


「待って、ライ。最後だから、私がタモツさんから個別訓練をしてもらうわ。貴方はマユに指導して貰って! マユもライに特別に指導したい事があるって言ってるから。ね、マユ?」


 たぶん突発的に言ったんだろうな・・・。だけど【俺の】マユは慌てる事なく、


「うん、ライさんに伝授したい技があるの。だから最終日の今日は私と訓練しましょう」


 と言った。


「おお、マユさんからの技伝授! 分かりました、よろしくお願いします!」


「それじゃ、タモツさんは私とお願いね。ちょっと相談もあるからお願いします」


「ん? ああ、分かった。それじゃ、今から行くか」


 そして、俺達はいつもとは違う2組に別れて訓練場に入った。

 


 



 

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