第35話 訓練。(夜の為?)
スミマセン。
マユと結ばれた朝。アヤカとライは俺達2人よりも遅く起きてきた。昨晩、頑張り過ぎたな…… マユは朝からご機嫌たが、歩き方が少しぎこちない。大丈夫かと念話で聞いたら、
『タモツさんのがまだ入ってるような感覚がして……』
だと……
『マユ、今晩もよろしく頼む!』
と思わず念話で返してしまった。返事は、
『タモツさんがしたいなら何時でも……』
今すぐに襲いたくなるのを理性を総動員して抑えて、アヤカとライに話し掛けた。
「それで、アヤカとライには悪いけど今日は2人共、訓練場で訓練する事にして良いか? マユの体調が万全じゃないから」
俺がそう言うと、アヤカがボソッと、
「やっと手を出したのね」
と呟いた。続けて、
「タモツさん、訓練場ってもう1部屋作れないかしら? 私はマユと少し対戦してみたいんだけど、それをライに見られたくないの」
と言う。
「ああ、分かった。今ある訓練場の隣にもう1部屋作るよ。それじゃ、俺はライを鍛える事にするよ」
と答えた。それを聞いてアヤカがマユに、
「詳細を教えなさいよ!」
とコソッと言っているが、お~い俺に聞こえてるぞ。そしてマユよ、顔が真っ赤だぞ。可愛い……
イカン! このまま此処に居るとヤバい。俺は目の下に
そして、ライに
「すっごい疲れてる様に見えるが、昨晩は何回戦したんだ?」
と、直球で聞いてみた。ライは、
「タッ、タモツさん、何か良い薬とかないですか? アヤカは調子が良い時は7~8回が当たり前なんですっ!!」
と泣きながら俺に言ってくる。
「僕も出来る範囲でレベルを上げて其なりに強くはなったんですけど、アヤカにはまだまだ及ばなくて…… 本当はアヤカに『もうもう無理、許して……』とか、言わせたいんです!!」
男の本音が飛び出したところで、俺は徐に【生卵】と【赤ま○し】を取り出した!
『なまたまご~、あか○むし~』
と、某女性歌手が有名なコント番組で披露した独特の言回しを真似ながらライに差し出す。(因みにだが、俺はその女性歌手の歌が好きだ。『
夏をあ○らめて』は有名だな。若い人は知らないかも…… だが)俺が差し出した物を見て(真似した言い方に)引きながらライは、
「これは何ですか? 生卵は分かりますが」
と聞いてくる。俺はここで、『病は気から』の精神をライに試す。
「ライ、心して聞いてくれ。これは俺達の世界にある男性専用の精力剤だ! この【生卵】もこちらの世界の【生卵】とは違う! 1個飲めば10回は保証する【アレ】専用の栄養の塊なんだ! (栄養面ではこっちよりは確かに良い筈だ。親鳥の餌が違う。【アレ】専用ではないが)更に
ライはゴクリッと生唾を飲み込み聞く、
「そ、その副作用とは……?」
「30回する前に女性が、天国に行くと、この【超薬】を飲んだ男は精力が有り余っているので、自分で処理しなくちゃいけなくなるんだ! 裸で果てた女性を横目にしながら…… な……」
勿論、俺は全て真顔で言っている。更に副作用の説明では沈痛な面持ちまでやってのけた。ライは心から俺の言う事を信じた様子だ。
「たっ、確かに恐ろしい副作用です! しかし、僕はそれでもその【超薬】が欲しいです! そして、今夜こそアヤカをヒィーヒィー言わします! (【アレ】に)強い僕をアヤカに見せてやるんです!」
と俺に言い切った。ソコで俺の笑い我慢耐性が崩壊寸前だったので、ライに背を向け
「しかし、ライ。それでお前は良いのか? 確かにこの【超薬】を飲めば、お前は(【アレ】だけ)強くなる。しかし、それは借り物の力だ! 男なら自前の力で女性を喜ばして見る必要があるんじゃないか!?」
俺の激しい言葉を聞いてライはハッとしたようだ。
「たっ確かに、そうだ。ぼっ僕は間違っていました。師匠! 僕を【超薬】に頼らずに済むように鍛えて下さい。よろしくお願いします!!」
しっ・・・師匠、来たーーー!! いや、そりゃあ鍛えるよ、主に戦闘面で。【アレ】の戦闘面じゃないよ。ヤバい…… 吹き出しそうだ……
しかし、ここはグッと堪えて、
「俺の訓練はかなりハードだぞ! ついて来れるか? ライ?」
「勿論です、何処までもついていきます! 師匠!」
とライが力強く宣言した。そこで俺は『病は気から』精神を早く確かめたいのもあり、こう告げた。
「ライ、先ずは今日これからの訓練を乗り越えて見せろ! 乗り越えられたら、この【超薬】を渡してやる! 【男の自信】を先ず得る事もこれからの訓練には有効だからな! 乗り越えられたら、だがな!!」
「師匠!! 早速、訓練をお願いしますっ!!」
ライの熱い想い(精力剤ゲット)に更に笑いのツボを圧されながらも堪えて、俺はライに体術の基礎から教えだした。
新たな訓練場に入ったらアヤカが、
「マユ、おめでとう」
と、祝福した。
「アヤカ、有り難う」
マユは顔を赤くしてモジモジしながら礼を言う。
「それからマユ、改めて謝るわ。今までご免なさい。貴女の事情も知らずに勝手に貴女を責めていたわ。もしも、許してくれるなら友人として見て貰いたい。ううん、見て貰わなくても、私はマユを親友だと勝手に想いたいの。それだけは許してね……」
気の強いアヤカが半泣き顔でマユに言う。
「アヤカ、許すも何も私達は親友だよ。あの召喚された日もアヤカは本当は私を心配して来てくれてたんだよね。あの時には分からなかったけれど、今なら分かるよ。タツヤやミドリが暴走しそうになったら止める為に来てくれてたんだよね。気が強そうな風を装って、本当は優しいアヤカを今の私は怒ったり恨んだりしてないよ」
マユの言葉を聞いてアヤカの瞳から涙がこぼれ落ちた。
「うっ、うぇーん、ぐずっ。ヴァユ~、良いの? 私はマユのじんゆうだって、想ってても良いの?」
泣きながらそう言うアヤカを抱きしめて、
「私達は親友だよ、アヤカ」
優しく背中をポンポンと叩いた。
暫くしてアヤカが落ち着き、お互いに質問コーナーが始まった……
その中で意外にもアヤカはライが初めての相手だと発覚した。
「だって、ドストライクだったからこの機会を逃してなるものかって必死だったのよ…… それよりも、マユはどうだったの?タモツさんの【アレ】は?」
「えっとね、大きかった。私の中を全部満たしてそれでもまだ、入りきってなかったの。今朝は5回してくれたんだけど、ずっと優しくて5回目は私もキモチ良くなって、堪らなくなって中に出して貰っちゃった…… きゃーーっ! 何を言わすのよ! アヤカ!」
「いや、マユが勝手に喋り切っただけだから…… けど、そう。そんなに大きかったのね…… ライは私の中にスッポリ収まるサイズだけど、奥まで届いてない…… ううん、そんなのは関係ないわ! 愛してるから! でも、私はもっとしたいけど、ライは頑張ってくれて8回が限度なの……」
「アヤカ、アヤカ、戻ってきて!」
アヤカがブツブツと独り言を呟いて段々と暗い表情になっていくので慌ててマユが声をかける。
「ハッ! マッ、マユ! ご免なさい。考え事をしちゃってて……」
「ううん、良いの。でもアヤカ、ライさんもタモツさんと訓練したら良い方向に変わると思うな。何故ならタモツさんだから」
とマユが言うと、アヤカも
「そうね! タモツさんがライを(【アレ】に)強くしてくれるよね! タモツさんだから!」
と、妙な信頼をタモツによせていた。
そして、訓練などソッチのけで2人の話は続くのだった・・・。
ご免なさい。次回もこの感じが続きます。お嫌いな方は申し訳ありません。
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