第11話 想像して創造する。其処には浪漫も必要だ。
マユが少しだけ理解したような気がしたので、拠点についても説明してみた。
「この拠点を作るに際しては安全安心快適を目指して想像した。そして、想像したものをなるべく早く作りたかったから3分という時間を想像してから創造したんだ」
マユは、
「うーん、想像が創造で想像になって…… 創造…… えっと、まだ完全に理解した訳じゃないですけど、分かりました。想像力が力になるって事ですよね?」
「そう、それ! 但し、
俺はマユの理解が嬉しくて、その後も言葉を
そして…… 引かれた。
気を取り直して、説明を続ける。
「能力値についてだけど、表示の仕方もこの世界とは違う形にしてある。俺が若い頃に作ったオリジナルだから。頭の中で『能力値表示』って思ってみてくれ」
「あっはい。『能力値表示!』…… ふあっ!」
「ちゃんと表示されたかい?」
「はい、出てます。状態:異常 栄養失調……」
「まあ、それは今はしょうがない。頭の中に表示された能力値を他人に見せたい時は『開示』と唱えれば他人にも見せれる。お互いに見せあってみるか?」
「はい」
「「開示!」」
俺とマユの声がハモる。
名前:タモツ 職能:古武術家
位階:八段 経験:198,675
心:47,211 技:56,272 体:40,111 魔:37,825
武器:軽杖(+18) 攻撃力:80,542
防具:丈夫な服(+5) 防御力:54,430
技能:想像 状態:良好
名前:マユ 職能:女子高生
位階:5級 経験:18,745
心:5,488 技:3,452 体:2,155(680) 魔:4,222
武器:軽杖(+18) 攻撃力:3,359(3,949)
防具:丈夫な服(+5) 防御力:4,157(4,600)
技能:想像 状態:異常(栄養失調)
お互いの能力値が見えた。『職能:女子高生』は何か納得いかないが、まあしょうがないか。俺の能力値を見たマユが、
「すっ凄いです!」
と興奮しているが・・・。マユの能力値も恐らくこの世界では強者に入る筈だ。
「俺の能力値はともかく、マユの能力値はこの世界の表示方法で出すから確認してみるか」
名前: 井手 麻優(いで まゆ)
職業: 神乙女
レベル: 5
経験値: 167/180
HP: 211/987
MP: 1,512/1,512
武器: 軽杖+18
防具: 丈夫な服+5
物攻: 382(+18) 物防: 423(+5)
魔攻: 1,253 魔防: 1,867
スキル: 相互理解 対物理魔法結界Lv.5/10
戦略構築 裁きの光 浄化炎 滅炎
・・・・・・・・
「とまあ、こんな感じだったんだ」
「これが、私の…… もしこれがあの時に出ていたら……」
「あの腹黒姫にいいように利用されてただろうな」
「で、だ。こっちの方は忘れて、取り敢えず先の能力値を見てくれ。位階がマユは
「タモツさん、位階って魔物を倒したりしないで上げられるんですか? 普通は倒した事で得られる経験値でレベルを上げる感じだと思うんですが?」
「マユ、経験は何かを経験する事で得られる値だから。マユには俺の学んだ古武術を教えようと思う。無手、棒術、杖術、刀術がメインだ。まあ、先ずは栄養失調状態の改善だな。3週間~1ヵ月を目処にして改善しよう」
「はい」
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