03 星の塔(再唱の世界)



 心が輝く 深い闇を照らしゆく

 すべてを覆う絶望を晴らしていきながら


 星の海の中で出会った 少女

 その頬の涙を すくいとる


 数多の世界の中 かつて出会っていた存在

 絶対に再び 見つけ出すからと

 約束を交わす


 終わりに向かうこの塔の中で 

 ずっと失っていた 生きる意味

 この魂の源 探し出した


 絶望の闇に この体を蝕まれ 明日塵と消えたとしても

 想いと約束を燃やして進む 誰かを照らすじぶんになってみせる


 心が輝く 深い闇を照らしだして


「俺の想いは この程度で消えやしない」


「俺が交わした約束は こんな事でなくなったりはしない」


 未来に向かう 明日へ進む

 想いを糧に 約束を力に


「大丈夫だよ。あたしはずっと待ってます」」


「きっと助けに来てくれること、きっと見つけ出してくれること」


 





「ストーリー」

 夢の中にとりこまれた俺は、現実に戻れなくなった。

 いるはずのない俺が夢にとどまっている事によって、その世界が崩壊していくようだ。


 俺は生きる為にここからでなければならないのだろう。

 少女を助けるために、世界を元に戻すためにも、俺はここにいない方がいい。


 それでも俺は、その星のような少女を一人にする事ができなかった。


 俺は少女の手をとってかける。

 夢の世界の出口へ向けて。


 彼女と一緒に行きたかったから。

 彼女と共に生きたかったから。


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